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君に夢中   作者: 紳城 零
6/9

第六話

「幸せ」

私、今、すごく幸せ。

だって好きな人と結ばれたんだから。

今までの恋愛はあまり幸せじゃなかった。

ただ一方的だった。

でも今は違う。

すごく満たされている。


チュンチュン

鳥の鳴き声で私は目を覚ます。

カーテンの隙間から伸びる光。

あれ?ここ、どこだっけ?

見慣れない部屋。

隣に目を向けるといとおしい彼の寝顔。

そうか!私、彼の家に泊まったんだ。

いとおしい彼の寝顔を見ていると身体に熱がこもる。

恥ずかしくなって彼を起こさないようにベッドから降りる。

外はすっかり朝。

自然と昨日はゆっくり寝ることができた。

白重さんがいてくれたからかな?

そう思いながら彼のいるベッドに目を向ける。

幸せそうに寝る彼。

幸せそうだなぁ

なんの夢見てるのかな?

私の夢だったら嬉しいな。

そう思いながら彼の為にご飯を作ろうと台所に向かうのだった。

台所に着き、冷蔵庫を開けると綺麗に片付けらている。

何がいいかな?

色々悩んで、定番の卵焼きとサラダを作ることにした。

さっそく朝食を作る。

卵焼きは得意なんだよね。

そういって卵焼きを作る。

味付けは何がいいかな?

砂糖とマヨネーズでいいかな!

そういって卵をかき混ぜて砂糖とマヨネーズをいれる。

そしてフライパンに油をひいて温めて卵を入れた。

「うん。いい感じ」

時間をかけて甘い卵焼きを作る。

「よし、完成」

甘い卵焼きが出来上がる。

次はサラダだ!

サラダの具は・・・アボカドが多いな。

母に教わったコブサラダでも作ろう!

そういってアボカドやキャベツを切ってドレッシングを作る。

そして時間をかけてコブサラダを作り終えた。

時間は8時半。

もうそろそろ彼を起こそうかな。

そういってベッドに向かうのだった。

ベッドに着くとまだ幸せそうに寝る彼。

起こしてもいいかな?もう朝食作っちゃったし

そういいながら彼の寝顔をじっと見つめる。

かっこいいなと見とれ、彼の頬に手で触れる。

私、この人と付き合うんだ。

嬉しいなぁ。

白重さん。

心の中で何度も彼の名前を呼ぶ。

恥ずかしくなって頬から手を離すと突然手を捕まれる。

「あっ!」

私が声をあげると彼が目を覚ます。

「綾、おはよう」

「お、おはようございます」

「うーん。よく寝た」

彼が手を掴んだまま、伸びをする。

「昨日はお疲れ様でした。」

「ありがとう」

「あの?白重さん」

「幸人だ。綾は俺の恋人になったんだろ?」

「は、はい」

「だったら下の名前で呼ぶのが普通じゃないかな?」

彼がニコッと笑う。

は、はずかしい。

いきなり下の名前で

で、でも彼の言うことにも一理ある。

「幸、幸人さん」

私は小さな声で彼の名前を呼ぶのだった。

「よくできました。」

彼は満足そうに笑うと私の髪にキスをする。

「幸、幸人さん!」

彼の行動に思わずベッドから落ちそうになる。

「ごめんごめん。あまりにも綾が可愛かったからさ」

「もう、幸人さんったら」

心臓が持たない。

彼は相変わらず笑っている。

まぁ。彼の笑顔は好きだからいいかな。

そう思うことにした。

「それにしてもおなかがすいた」

「朝食なら出来てますよ。私が作りました。」

「綾が?ありがとう!」

「勝手に台所を使ってすみません」

「いやいや。これからも勝手に使ってくれて構わないよ」

「ありがとうございます。あの幸人さん。そろそろ手を離してもらってもいいですか?」

「あ、ごめんね」

そう言うと彼は残念そうに手を離す。

そして朝食をとるため、リビングに向かうのだった。

「うまい」

彼の声がリビングに広がる。

「良かった」

彼の言葉に私は笑顔になる。

「料理、上手だね」

「ありがとうございます」

「この卵焼きもサラダもどれもうまいよ」

彼が子供のようにはしゃいでいる。

作った甲斐があった。

彼の幸せそうな顔を見ながら食事をするのだった。


後片付けも終わり、時間は10時。

大学に行かないとな

感傷的になる。

もっと幸人さんといたいけど

「綾、今日の予定は?」

「1時から大学です。」

「そうか!だったら車で送っていくよ。俺は今日は午後出勤だから」

「いいですか?ありがとうございます。あ、でも服が・・・」

「だったら早めに出て昼食と服をすませよう」

「いいところがあるんだ」

「宜しくお願いします。」

そういって私は昼食と服選びの為、早めに幸人の家を出るのだった。


早めの昼食がすみ、服屋さんに着く。

高そうなお店だなって思い、うろうろしている

「綾!これなんてどう?」

幸人さんが必死に選んでくれる。

「うーん。いいけどなんだか大人っぽい」

「そ、そうかな?」

そういって別の服を探す。

コレがいいかな!と思い、幸人さんに確認をとる。

「うん、いいと思うよ。この服、プレゼントさせて」

「いいの?」

「いいよ。プレゼントだから」

「ありがとうございます。」

彼にお礼を言って試着室を借りて着替える。

「ありがとうございました。」

店員の声に見送られ、大学に向かう。

「その服、とても似合うね」

「ありがとうございます」

話をしていると大学に着いた。

彼が扉を開けてくれる。

「ありがとうございます」

「行っておいで」

「行ってきます」

そういって彼に見送られ、講義に向かうのだった。


「白重さんとはどうだったの?」

恵美が質問してくる。

恥ずかしいけど言わなくちゃ。

「うん。お付き合いすることになりました」

「良かったー!」

恵美は嬉しそうに喜ぶ。

「綾さんに彼氏ができてとても嬉しい。これからは色々な相談できるね」

「そ、そうだね!でも私、まだ付き合いたてだし。よく分からないから恵美にも色々教えてもらえると嬉しいな」

「任せて」

そういって恵美は胸に手を当てる。

友達っていいな。

そう思いながら幸せに浸るのだった。


夕方、門に向かうと幸人さんが待っていてくれた。

彼の車に乗り、街を疾走する。

私って幸せだな。

そう思いながら彼の車の中で幸せを感じる。

「どうした?」

彼が見つめる。

「私って幸せだなって思ったんです」

私の言葉に彼は幸せそうに笑った。


私の家に着く。

「昨日と今日はありがとうございました。」

「いやいや。こちらこそありがとう」

「お仕事、頑張ってください」

「ありがとう。そうだ。明日時間ある?」

「明日は大学がありませんので大丈夫です」

「そうか。俺も有給休暇なんだ。良かったら俺とデートしない?実は映画のチケットをもらったんだ」

そう言われてチケットを渡される。

「この映画、私の好きな映画です」

「良かった!じゃあ10時に迎えに来るね」

「分かりました。ありがとうございます」

「おやすみなさい」

「おやすみ」

そういって彼が車に乗り込み、行ってしまった。

やった!デートだ。

私は部屋で幸せな時間を噛み締める。

服装はどうしようかな。

メイクでもしようかな。

ウキウキしながら明日を待つのだった。







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