770列車 歴史勉強
2062年6月23日・金曜日(第108日目)天候:曇り 九州旅客鉄道九州新幹線博多駅。
「新幹線に乗るのも後数える程度になっちゃったねぇ・・・。」
「そうねぇ。」
ホテルから荷物を持って新幹線の博多駅に赴く。ホームにいる時多少声を張って会話をするというのも新幹線ホームらしいやりとりである。次に来る列車は新大阪からやって来る「さくら541号」。僕たちが降りる駅は隣の新鳥栖駅なので、指定席は取っていない。多分自由席には座れないかもしれないなぁ・・・。
「ナガシィ。」
「んっ。」
「「さくら541号」が行った後に「つばめ317号」があるわ。あっちで行こう。あっちの方が確実に座れるって。」
萌の言うとおりだな。人権にはどうも勝てそうにない。どうせ自由席なんだ。
博多9時15分→「つばめ317号」→新鳥栖9時28分
最長往復切符復路博多駅から使用再開
「つばめ317号」の自由席はガラガラだった。本当に選び放題の座席に僕たちは荷物を置いて腰掛けた。
13分後列車は新鳥栖駅に到着。階段を降りて、改札口をでる。新鳥栖駅の新幹線改札口と在来線改札口は離れている為、乗り換えには他の駅よりも一手間いる。元々長崎本線は九州新幹線長崎ルートの開業を持って第三セクターになるはずだったが、この一手間は結果的に無駄なものだな・・・。
新鳥栖10時07分→吉野ヶ里公園10時18分
最長往復切符復路吉野ヶ里公園駅で途中下車
列車を吉野ヶ里公園駅で降り、15分程度歩いて吉野ヶ里遺跡にたどり着く。そこから皿に奥へと入ってみると・・・、
「おお。本当に教科書で見たとおりになってる。」
萌は到着するなり言った。
そこには高床式倉庫や竪穴式住居など今から2000年前に日本人が営んでいた生活の一端を見ることが出来る。
「昔の人はこんなところで生活してたのね・・・。今からじゃ考えもつかないわね。」
「ああ・・・。」
うん、確かに想像はつかないんだけどね。ここで生活してた人間からしてみれば、この住居の中で電波が飛んでいるって言うことも想像つかないだろ。ていうか、竪穴式住居に電波とか合わないにもほどがあるだろ・・・。
「私達じゃもうこんな生活出来ないわね。」
「そうだな・・・。」
「あっ、でもいっぱいナガシィとイチャイチャ出来るかな。」
「ふっ。無理だろ。男は狩り。女は家事。イチャイチャする暇も無いな。」
「・・・ナガシィちょっと残念そう。」
「んっ・・・。萌とイチャイチャ出来る良い時代に生まれたなぁって思っただけ。」
遺跡をまわってから、歩いて駅まで戻る。そこから長崎本線を乗継いで佐賀駅へ向かった。
吉野ヶ里公園12時11分→佐賀12時23分
最長往復切符復路佐賀駅で途中下車




