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MAIN TRAFFIC  作者: 浜北の「ひかり」
Longest Journey Episode:16
762/779

762列車 慣れって怖い

 2062年6月17日・土曜日(第102日目)天候:曇り時々雨 九州旅客鉄道(ジェイアールきゅうしゅう)吉都線(きっとせん)都城(みやこのじょう)駅。

 吉松(よしまつ)都城(みやこのじょう)を結ぶから吉都線(きっとせん)。推論を言う「きっと」とは関係ないがこの路線名を聞くとそういう方面への妄想って言うものをどうしてもしてしまう。吉都線(きっとせん)も列車は少なく7時30分の次は10時18分である。僕たちは10時18分の列車に乗って、都城(みやこのじょう)を離れる。

都城(みやこのじょう)10時18分→えびの11時32分

最長往復切符復路都城(みやこのじょう)駅から使用再開

 キハ220形はピョンピョン跳ねるように吉都線(きっとせん)を走って行く。これは乗り心地最悪だろうが、このピョンピョン跳ねるような走り方がいかにも鉄道らしい。

 10時18分の列車は吉松(よしまつ)まで行った後肥薩線(ひさつせん)を経由して、隼人(はやと)駅まで向かう。最長往復切符のルートをそのまま走っていく列車だが、途中のえびの駅で下車した。

最長往復切符復路えびの駅で途中下車

 えびの駅で降りたのは近くのえびの高原に行く為である。ただ、ここ最近ずっとタクシーで移動してたからなぁ・・・。後で補填されるのは分かっているけど何時までもタクシーって訳にもいかないだろうからなぁ・・・。

「久しぶり。」

「お迎えにあがりました。」

亜美(あみ)ちゃんのロボットに来て貰った。

「夜通しで走ってきたんでしょ。疲れたら。」

「機械なので疲れると言うことは分かりません。」

「アハハ・・・。そうか。そうだよねぇ・・・。ナガシィ。早く行こう。」

「・・・はいはい。」

 車に乗って約30分。えびの高原へと到着する。

 えびの高原は韓国岳を始め4つ(韓国岳含む)の山に囲まれた面積5平方キロメートルの盆地のことを言う。標高は1200メートルと結構高い位置にある。ここまで高いところに来るのは何時以来だろう。標高1000メートルを超えない位置なら、木次線(きすきせん)の三井野原駅も高地だけど・・・。

「土曜日だし、人多いねぇ。」

「年間80万人だろ。凄いよねぇ・・・。」

「一度は歩きたいところなのかなぁ・・・。」

(もえ)がつぶやく。そういえば、ウィキペディアにえびの高原は「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれているらしい。ていうか500って、ありすぎじゃない・・・。

「うーん・・・。空気が美味しい・・・。」

「・・・。」

「ピト。」

「冷たっ・・・。やったな・・・(もえ)。」

「フフフ。6月だって言うのに・・・。1000メートル超えるとまだまだ寒いのね・・・。」

「今日は雨降ってるからなぁ・・・。ていうか、冷たいから辞めろよな。」

「ナガシィ、おいで。」

「聞く気は無しかぁ・・・。」

そう言う(もえ)のスーツ姿が他と比べて浮いている・・・。僕も周りからはそう見られている筈なんだが、毎日見ているせいで慣れすぎたな・・・。


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