761列車 始まりの地、日向国
2062年6月16日・金曜日(第101日目)天候:晴れ 九州旅客鉄道日豊本線延岡駅。
ホテルで朝食を済ませ、再び延岡駅に向かう。今度は最長往復切符と特急券を見せて、改札内へと入る。いま改札が行われているのは大分からの特急「にちりん1号」宮崎空港行きである。
延岡9時11分→「にちりん1号」→高鍋9時55分
最長往復切符復路延岡駅から使用再開
途中で使われていない高架橋を併走するようになると、ここまで戻ってきたという感覚がわく。リニア実験線が走る都農駅を「にちりん1号」は通過し、高鍋駅に停車する。
最長往復切符復路高鍋駅で途中下車
1時間ほどの時間を使って、近くを流れる川と神社へと行く。徒歩でも10分もかからない位置にある為、手頃に訪れることが出来る場所だった。高鍋駅に戻って普通列車へと乗りこむ。
高鍋10時51分→宮崎神宮11時16分
最長往復切符復路宮崎神宮駅で途中下車
宮崎神宮駅で途中下車し、向かうのは近くにある宮崎神宮である。駅前からは参道が延びており、迷うことはない。
宮崎神宮って言うのは日本の始まりになるところとなるのか。現在の天皇に続く神武天皇がいたところとされるのだ。神武天皇はここから那智大社のある紀伊半島まで行き、そこから橿原神宮へと向かったという。今からしても、初代天皇は壮大な旅をしたらしい。その間に悪い人たちを懲らしめてきたと言うから、神武天皇の旅って言うのは相当疲れるだろうなぁ・・・。
「頼朝はじめ、昔はバイオレンスでないと生きてけないのかな。」
「さぁ・・・。別にバイオレンスじゃなくても生きてる行けると思うけど。」
「・・・歴史に名を残したかった・・・。」
「承認欲求は満たされたと思うけどね・・・。」
「承認欲求の為に弟を殺すのはどうかと思うけどねぇ・・・。」
「・・・おいおい。頼朝が承認欲求不満だったかは分かんないでしょ。」
「フフフ・・・。」
「・・・。」
「ていうか、頼朝関係ないし。」
「何で頼朝の話になったんだっけ。」
「バイオレンスでないと生きていけないって所から。」
「ああ、そうだったね。」
「フフフ。」
「ハハハ。」
神聖な神社でなんて話してるんだろうなぁ・・・。
宮崎神宮12時43分→宮崎12時46分
最長往復切符復路宮崎駅で途中下車
「宮崎駅って結構凄い形してると思うんだよなぁ・・・。」
僕は改札口を通るなり言った。
「えっ。」
「ほら、ホーム毎に改札口があるってなかなか見ないでしょ。コスト削減って言うなら、一カ所に集約した方が良いと思うんだけどねぇ・・・。」
「それだけの幅がないって事なんじゃないの。」
「そうなのかな・・・。」
「まっ、そんなことよりお昼ご飯どうする。」
「うーん、どうしようかな。」
「駅前だしなんかあるでしょ。行こう。」
少し遅いお昼ご飯を食べて、再び列車に乗り込む。今日は都城で旅程を終了することにした。
宮崎14時40分→都城15時57分
最長往復切符復路都城駅で途中下車




