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MAIN TRAFFIC  作者: 浜北の「ひかり」
Longest Journey Episode:15
755/779

755列車 経由:---

 2062年6月13日・火曜日(第98日目)天候:晴れ 西日本旅客鉄道(ジェイアールにしにほん)宇部線(うべせん)新山口(しんやまぐち)駅。

 僕たちは学生に混じって宇部線(うべせん)の列車に乗り込む。普通列車に揺られて宇部新川(うべしんかわ)駅、小野田(おのだ)駅、厚狭(あさ)駅で乗り換え、長門市(ながとし)駅で途中下車する。

新山口(しんやまぐち)8時25分→宇部新川(うべしんかわ)9時15分

宇部新川(うべしんかわ)9時27分→小野田(おのだ)9時56分

小野田(おのだ)10時08分→厚狭(あさ)10時13分

厚狭(あさ)10時32分→長門市(ながとし)11時36分

最長往復切符復路長門市(ながとし)駅で途中下車

「さて、ここまで来たけどどうしようか。」

問題はここから先なのだよなぁ・・・。今日は長門市(ながとし)で泊まる予定なのだ。盲目的チマで来てしまっているからなぁ・・・。それを考えないと行けない。

「うーん。どうしようねぇ・・・。この近くにある観光地でも調べてみる。」

(もえ)はそう言うとスマホを手に取った。近くにある金子みすゞ間って言うのもあったが、鉄道駅で一つ隣の仙崎(せんざき)駅まで行かないとならないらしい。列車は12時34分まで無い。

「・・・宇田郷(うたごう)の近くにあるあの橋は。」

僕はそう言った。あの橋は惣郷川橋梁と言うらしい。鉄道ファンの間で有名な撮影スポットとなっているのだが・・・。

「でも、列車ないわよ。14時34分発の列車だった途中の木与(きよ)行きだし・・・。」

木与(きよ)って宇田郷(うたごう)よりも向こうじゃなかったっけ。」

僕はそう言ったが、それはどうも甘かったらしい。木与(きよ)駅は長門市(ながとし)から見て宇田郷(うたごう)駅の一つ手前。今の時間から宇田郷(うたごう)まで鉄道で行く手段は16時18分発の益田(ますだ)行きまでない。そんな時間までないのかぁ・・・。

「なかなかうまくいかないわねぇ・・・。」

「うまくいかないなぁ・・・。」

「でも、どっちに行くことも出来るわよね。」

「とりあえず、仙崎(せんざき)行きと木与(きよ)駅までの切符を買うか。」

窓口に行って、長門市(ながとし)仙崎(せんざき)の切符と長門市(ながとし)木与(きよ)の切符を2人分購入する。仙崎(せんざき)行きのマルス券には経由地の表記が「---」となっていた。こんな表示は初めて見る。

 1時間程度列車を待って、下関(しものせき)からやって来る仙崎(せんざき)行きの普通列車に乗り込む。ここまで乗っていた乗客は全員降り、僕ら二人だけがキハ129系の中に入った。がらんとした列車は時間通りに長門市(ながとし)駅を出発する。

長門市(ながとし)12時34分→仙崎(せんざき)12時38分

長門市(ながとし)仙崎(せんざき)間の乗車券使用開始および終了

 仙崎(せんざき)駅に到着してから、僕たちは駅舎を出て金子みすゞ記念館に立ち寄る。記念館を一通り見て回ってから、タクシーに乗って長門市(ながとし)駅に戻る。タクシーで行くと金子みすゞ記念館から長門市(ながとし)駅までは10分程度。こりゃ、鉄道には誰も乗らないわけだ・・・。


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