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MAIN TRAFFIC  作者: 浜北の「ひかり」
Longest Journey Episode:15
750/779

750列車 リベンジ

 2062年6月11日・日曜日(第96日目)天候:晴れ 西日本旅客鉄道(ジェイアールにしにほん)芸備線(げいびせん)三次(みよし)駅。

 僕たちはホテルの部屋で朝食を済ませて、三次(みよし)駅へと歩いた。朝7時前の芸備線(げいびせん)備後落合(びんごおちあい)行きには部活動に行こうとする生徒が乗り込んでいた。坊主頭が多いところを見ると野球部だろうか。

三次(みよし)6時55分→備後落合(びんごおちあい)8時16分

最長往復切符復路三次(みよし)駅から使用再開

 備後庄原(びんごしょうばら)駅を通り過ぎるとある程度降りた。それからはどんどん車内の人間は減り、比婆山駅に来ると乗っていた学生は皆降りていった。客は僕と(もえ)の2人だけになる。

 比婆山駅から備後落合(びんごおちあい)駅までの間は制限25キロの区間が多い。川の対岸を走る道路には次々と車が通り、ゆっくりゆっくり走るキハ120系を悠々とぬいていく。

 山が開けると備後落合(びんごおちあい)駅に到着する。

最長往復切符復路備後落合(びんごおちあい)駅で途中下車

 駅にある時刻表に目をやる。最長往復切符の通りに進んでいこうとしても、備後落合(びんごおちあい)新見(にいみ)間に設定されている列車は14時37分発まで無い。まぁ、あの列車に乗るのは次に備後落合(びんごおちあい)駅に戻ってきてからだな。

 駅の待合室に入って、ベンチに座る。1時間ゆっくりと過ごして、木次線(きすきせん)の列車に乗り換える。ここまで来た木次線(きすきせん)の列車も乗っている乗客は0.ここから乗り込む乗客は僕と(もえ)の2人だけ。相変わらずこれでもよく鉄道を通してくれているものだ。

備後落合(びんごおちあい)9時20分→亀嵩(かめだけ)10時40分

備後落合(びんごおちあい)亀嵩(かめだけ)亀嵩(かめだけ)駅で下車時運賃精算の上乗車

 結局降りる時まで列車に乗っていた人間は僕たちだけだった。そんな僕たちも亀嵩(かめだけ)駅で下車してしまうと、列車は完全に運転士さんだけを乗せて出発していく。小さいキハ120系でもさすがにこれは虚しくなる光景である。

 僕たちは蕎麦と備後落合(びんごおちあい)までの乗車券を注文し、出てきたお蕎麦を早食いする。そして、11時02分に出発する「奥出雲(おくいずも)おろち号」に乗り込み、木次線(きすきせん)備後落合(びんごおちあい)駅まで戻ることにする。

 11時を少し過ぎた時、木次方面から列車が近づいてくる。白と青で塗られ木次線(きすきせん)にはに会わない車両だなと思う。

「あれ・・・。お蕎麦屋さんの人外に出てきてるよ。何か持って。」

「本当だな・・・。」

まもなく列車が僕たちの前に止まる。すると・・・

「お蕎麦ください。」

列車内から手を伸ばし、ホームに出てきている店員にお蕎麦を渡している。

「お蕎麦早食いする必要なかったわね。」

「ハハハ・・・。これは知らなかったから仕方ないな・・・。これ知ってたらもう少しゆっくりしてたかも。」

「乗ろう。ナガシィ。」

「うん。」

亀嵩(かめだけ)11時02分→「快速奥出雲(おくいずも)おろち号」→備後落合(びんごおちあい)12時36分

亀嵩(かめだけ)備後落合(びんごおちあい)間の軟券使用開始


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