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MAIN TRAFFIC  作者: 浜北の「ひかり」
Longest Journey Episode:15
739/779

739列車 お休み

 2062年6月5日・月曜日(第90日目)天候:曇り時々雨 西日本旅客鉄道(ジェイアールにしにほん)東海道本線(とうかいどうほんせん)草津(くさつ)駅。

「ハァ・・・。色んな所行ってるわねぇ・・・。」

私のスマホを見ながら、(あずさ)美萌(みもえ)は声を揃えていった。

「私もこんな風にいっぱい観光してみたいなぁ。」

「私も。」

大希(だいき)君も桃李(とうり)君も仕事終わって少しは一緒にいる時間増えてるでしょ。少しはどこか行ってみたら。」

「それが出来たら苦労しないっての。」

「ハハハ。」

話がいったん落ち着くと机に並んでいるコップやカップを手に取る。コーヒーやジュースを口に含んでから、また話し始める。

(あずさ)大希(だいき)君と白浜(しらはま)とか行ったの。前に行きたいなぁって言ってたじゃん。」

「ああ、それ。前に倒れたことあったでしょ。あれで「(あずさ)ちゃん安静にしてないとダメだからな。」って。あの大袈裟太郎が・・・。別に、白浜(しらはま)行くにしても激しく遊ぶって訳でもないんだから、遊びに行かせてくれたっていいだに・・・。」

「ドクターストップならぬ、旦那ストップがかかったんだな。」

美萌(みもえ)はそうニタニタしながら言う。

「旦那ストップってね・・・。」

「いつも大好きな旦那さんと一緒にいれるから良いでしょ。」

「・・・別に大好きって訳じゃないし・・・。寧ろ、(もえ)の方が大好きな旦那と一緒にいれていいと思うけど。」

話が私の方に降ってきた。

「別にずっと旅行一緒にしてるからってイチャイチャ出来るわけじゃないわよ。ナガシィはそういうことまずしてこないたちだし。」

「ああ、それもそうか。ナガシィ君手をつなぐってこともしてこないからねぇ。」

「二人の時はつないできたりしてくれるんだけどね。見られるって言うが公開処刑と同じって思ってるからねぇ・・・。もうそろそろその耐性も出来たっていいだに・・・。」

「ハハハ。」

「・・・ああ、私もどっか行ってみたいなぁ・・・。桃李(とうり)に連れてって貰おうかな。」

「色仕掛け使って。」

「使うか。演技はするけど、色仕掛けは使わないに。」

「フフフ。」

「こいつら・・・。」

 一通り話してから私達は解散する。私も明日からは最長往復切符の旅に出るからなぁ・・・。この旅はだんだんとクライマックスに近づいてきている。今回でたら、次に戻ってくるのは最長往復切符の旅が終わる時だ。


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