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MAIN TRAFFIC  作者: 浜北の「ひかり」
Longest Journey Episode:14
729/779

729列車 メタいセコイア

 2062年5月29日・月曜日(第83日目)天候:曇り時々晴れ 西日本旅客鉄道(ジェイアールにしにほん)湖西線(こせいせん)比叡山坂本(ひえいざんさかもと)駅。

 比叡山坂本(ひえいざんさかもと)駅に戻り、ドライバードロイドはマキノ駅へと車を回す。僕たちは最長往復切符を使ってマキノ駅まで行くことにする。

比叡山坂本(ひえいざんさかもと)12時00分→「新快速」→マキノ12時51分

 近江舞子(おうみまいこ)駅が近づいてくると進行方向右側間近に琵琶湖が現れる。近畿地方の大きな水瓶だ。この琵琶湖は歴史も古く独自の生態系というものが出来上がっている。固有種も多く生息しているらしく、それらは反対側の琵琶湖博物館で見ることが出来る。

「こうやって見ると相変わらず大きいよね。」

「ああ。日本最大の湖だもんなぁ・・・。」

ただ・・・琵琶湖を「うみ」と呼ぶことには慣れないなぁ・・・。

 近江舞子(おうみまいこ)駅からは各駅に停車しだし、近江今津(おうみいまづ)駅で後ろ8両を切り離し、身軽な4両編成になってさらに北へと進む。この辺りまで来るとローカル線という感じが色濃くなる。

 近江中庄(おうみなかしょう)駅に停車して、次のマキノ駅で僕たちは下車する。

 列車はマキノ駅にホームに入り、屋根のあるところまで来て停車するが、ドアは開かない。

「萌。」

僕は扉の右側にいる萌に声をかけた。

「あっ。」

それに気付いて、萌が緑色に光っているボタンを押すと僕たちの前にあるドアが開く。

「ゴメン。忘れてた。」

「いい加減慣れたもんだと思ってたよ。」

最長往復切符復路マキノ駅で途中下車

「コフォホホホホ・・・。」

4両編成の新快速は次の永原(ながはら)駅を目指して出発していく。

「長閑だねぇ・・・。」

「だねぇ。」

「「新快速」のくせに各駅になるんだもん・・・。」

「まぁ、それだけ列車が要らないって事だろう。」

「・・・カタカナの駅名って言うのも珍しいわよねぇ・・・。」

「・・・そういえば、これの由来も町名なのかな。」

「調べてみれば。」

4両編成が止まるには不釣り合いなホームを眺める。最大で8両編成が止まることが出来るらしいが、このホームが有効活用されることはあるのだろうか・・・。そして、北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)新大阪(しんおおさか)までのビル前、ここを「サンダーバード」や「雷鳥(らいちょう)」が時速130キロで駆け抜けていたと考えるとかなり静かになったのかな。

 駅前に降りて、少し待っているとドロイドが車を回してきてくれた。所要時間は1時間10分ほどだったそうで、「新快速」のほうが多少早いらしい。

 車に乗って10分ほどでメタセコイア並木へと赴く。道の両サイドには大きな木が植わっている。どことなく外国にありそうな風景が広がっている。

「へぇ、メタセコイアの「メタ」って「変わった」って言う意味があるんだ。」

「セコイアの中じゃ「変人」ってことかな。」

「変人って・・・。人じゃないんだし変種だら。」

「・・・それもそうか。」

「でも、この後どうする。」

「・・・どうしようかな。」

「ねぇ、ドロイド。この近くに他に見て回れるような場所有る。」

「この近くでしたら海津大崎が有ります。」

「そっち行こう。」

「じゃあ、お願いしようかな。」

「畏まりました。」

メタセコイア並木から車を回して貰い、海津大崎に向かう。桜の名所に桜のシーズンが幸手から行くって言うのも何だかなぁ・・・。まぁ、良いか。それからマキノ駅に車を戻して貰い、僕たちは近江塩津(おうみしおつ)経由で守山(もりやま)へと戻った。

マキノ14時51分→「新快速」→近江塩津(おうみしおつ)15時01分

近江塩津(おうみしおつ)15時05分→「新快速」→守山(もりやま)16時16分

最長往復切符復路米原(まいばら)駅まで使用

米原(まいばら)守山(もりやま)守山(もりやま)駅下車時運賃精算の上乗車


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