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MAIN TRAFFIC  作者: 浜北の「ひかり」
Longest Journey Episode:14
724/779

724列車 奈良ならではの観光

 2062年5月26日・金曜日(第80日目)天候:曇り時々雨 西日本旅客鉄道(ジェイアールにしにほん)関西本線(かんさいほんせん)奈良(なら)駅。

 ホテルから出て、僕たちはタクシーで東大寺に向かうことにした。奈良(なら)と言えば奈良(なら)の大仏だからという理由だけで行くことにしたのだ。

 東大寺に到着し、参道を歩くとどこからともなく鹿がやって来る。放し飼いにされた鹿達は僕らの生活にずかずかと踏み込み、信号無視さえ許される。人間様とは違い交通法規を超越した存在なのだ。と言うのも、東大寺に生息する鹿は神の使いという扱い。神の使いが方を上回るのは至極当然なことであろう。まさか、神の使いに向かって「おい、法律を守らないとダメですよ。」とだめ出しするのは恐れ多いことだろう。

「ナガシィ。鹿さん来たよ。」

鹿は悠然とこちらに近づいてくる。僕は近づいてくる鹿から一歩引く。

「逃げなくても良いじゃん。」

「・・・いや、スーツ汚れたらダメでしょ。」

「怖いからって認めろ。」

「・・・。」

 鹿のいる山道を抜けて、入場料を払って大仏殿のある場所へと入場する。

「相変わらず大きいなぁ・・・。」

「大きすぎよね。」

 大仏殿に入り大仏とご対面。大仏様をさっさと見てから、大仏の後ろの方へとまわる。すると模型が見えてくるようになる。

「これは・・・。」

「大仏殿の模型だな・・・。」

「ええ。大きすぎない。」

「今でも十分大きいけどな。」

「これだけの大きさの木造建築なんて出来るのかな。」

「さぁ・・・。でも、資料でこれぐらいの大きさが合ったって分かってるんでしょ。だったらあるんじゃない。日本人って何か残す時に嘘書き残しそうにないしさ。」

「・・・ああ、それは言える。」

「・・・。」

ちょっとの間その模型をつぶさに見て、

「・・・うーん、でもこの大きさだと自壊するって言うのもあり得るかな。」

「エンドフェイズ時に自壊。」

「それは萌の得意なゲーム・・・。まぁ、冗談はさておき・・・。これで自壊しなかったとなると凄いねぇ。どうやって作ったんだろう。」

「大きい木でも切り出してきたのかな。」

「それをどうやってこの場所まで運ぶ。モアイみたいに下に木を敷いて、転がす。考えづらいなぁ・・・。」

「・・・何か、出雲大社の昔の模型と同じよねぇ・・・。」

「・・・日本って別の宇宙とかっていわれる言説ネットであるじゃん。」

「有るっけ。」

「まぁ、有ることにしといて。それと同じで本当に宇宙人だったりして。」

「ないない。」

「有ったら面白いって話。」


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