547列車 出雲大社
2062年3月5日・日曜日(第-2日目)天候:晴れ 一畑電車電鉄出雲市駅。
電鉄出雲市8時30分→一畑電車北松江線→川跡8時39分
川跡8時42分→一畑電車大社線→出雲大社前8時53分
映画でも取り上げられた一畑電車に乗り、出雲大社前で下車する。
「それにしても、何で出雲大社・・・。出雲大社って夫婦でくるような・・・。」
「別にいいんじゃない。夫婦で来たって罰は当たらないよ。むしろ縁結びの神様なんだから、夫婦円満にしてくれるんじゃないかな。」
「縁結びって・・・。出雲大社には誰がまつられているのか分かってないんじゃなかったっけ・・・。」
「そうだったかな。」
「確か、そうなはず。」
とは言ったけどなぁ・・・。実際の所どうなんだろう。まぁ、まず出雲大社に誰がまつられているのかと言うことは播州さんからの又聞きだからな。僕もそれに裏鳥を捕っているわけじゃないから、その時点から間違っていると言うこともあり得る・・・。ああ、出雲大社見えてるし、そういうの言うのはやめよう。何かいろいろとヤバいと思うし。
日曜日と言うこともあってか、出雲大社に参拝する人は多い。砂利を踏みしめる音はあちこちからひっきりなしに聞こえてくる。
参拝・・・。
参拝してから、萌がある像の前で止まった。
「この人ってアレだよね。」
「アレって・・・。大国主神だね。」
「あっ、そう、それ。大国主神。」
「因幡の白ウサギ・・・。」
「因幡の白ウ○ギ。」
萌がネタを突っ込んでくる。
「いや、そっちじゃなくて・・・。」
「ラジオネームでそう言う人いたじゃん。ナガシィ、その人のラジオネーム聞いたらクスって笑ってたじゃん。」
いたなぁ、そう言う人。白いウサギならまだ想像出来るんだけど白いウ○ギは想像出来ないからなぁ・・・。サン○リでよく出てきた人だな。
「いや、笑ったけどさ。そうじゃなくて。ええっと、どこまで話したっけ。あっ、そうそう。因幡の白ウサギを助けて、美しい女性の神様を結ばれた神様だね。その後に天照大神の使いだったかな・・・、その人にこの日本の統治を任せたんだよね。」
「日本にとっては伊弉諾尊。伊弉冉尊と同じくらい重要な神様ね。」
「そうだな。」
「私達は光と智萌の伊弉諾尊、伊弉冉尊ね。」
えっ・・・。
「ああ。そうだな。死んで僕を呪うなんて事は辞めてくれよ。」
「大丈夫よ。ナガシィは醜い私でも愛してくれるでしょ。」
「・・・伊弉諾尊みたいにあまりにも醜すぎて、幻滅したらどうする。」
「えっ、幻滅したら・・・。」
萌は少しの間考えてから、
「やっぱ、ナガシィが私に幻滅することはないかな。現実にいる私は何回もナガシィのこと幻滅させてきただろうから。」
と答えた。僕はそんなことないと思うのだけど。
出雲大社前10時22分→一畑電車大社線→川跡10時33分
川跡10時37分→一畑電車北松江線→電鉄出雲市10時46分
出雲市11時36分→「スーパーおき3号」→津和野13時55分
出雲市駅からは西日本旅客鉄道が運行する特急「スーパーおき号」に揺られる。列車はディーゼルエンジンを吹かし、右へ左へ大きく車体を傾けながら、山陰地方を抜けていった。
若狭小浜→嬉野温泉の乗車券津和野駅で途中下車
一口メモ
西日本旅客鉄道キハ171系
山陰本線を走る特急型気動車。キハ187系の老朽置き換え車両。製造には島根県、鳥取県が出資している。この車両には智頭急行線でフィーバーしないにもかかわらず馬力が1つも落ちていないエンジンと制御式振り子が搭載されているが、そのためではないかとの噂もある。




