9508列車 同じのだと間に合わない
W12系という新幹線らしい。そういうことを乗る前に輝が言っていた。そのW12系という新幹線は敦賀駅を出発するとぐんぐんスピードを上げて、トンネルに入った。新幹線には乗ったことあるが、雪国の新幹線が速く走っている印象があまりないため驚いている。
「これで雪有ったら最高なんだけどね。」
勉強しながら輝が言う。
「そういえばさぁ、「つるぎ」の前に「かがやき」って言う列車有ったよねぇ。シンクンと同じだね。「かがやき」って。」
「そうだな・・・。でも、あの「かがやき」に乗ると金沢で「はくたか658号」に間に合わないんだよねぇ。」
「へぇ・・・。そうなの。」
「それに「かがやき」って全車指定だから、自由席よりも特急料金高く取られるんだよね。」
「えっ、指定席と自由席って新幹線や特急は金額同じじゃないの。」
そう言うと輝はちょっとあきれ顔になった。
「自由席と指定席って520円も料金違うんだよ。まさか、それ知らないとは思わなかったな。」
ああ、違うんだ。
他にも「かがやき」には自由席がなく、座席指定を受けた旅客でなければ乗ることが出来ない。自由席の設定されている列車は北陸新幹線では「つるぎ」、「はくたか」、「あさま」だけと言うこと、「かがやき」には他の新幹線である料金の差がなく「かがやき」以外の列車で移動しても同額の料金を徴収されることを教えてくれた。そもそも「のぞみ」や「はやぶさ」という列車の料金が違うとは今初めて知った・・・。
金沢駅に着くと「はくたか658号」に乗り換え、上越妙高で降りる。ここまでかなり長い時間移動してきたと思う。それもそのはずだ。時計を見ると10時25分。4時間27分たっている。
「次はどっち。」
輝に聞くと、輝はこっちと手を振った。階段を降りると改札口が見える。
「・・・。」
「特急券見せて通って。」
とは言ったけど、あれ。次のえちごトキめき鉄道って言うところはどこにあるのだろう。改札の中を見回しても、それらしいところはないため、輝について改札口を抜ける。改札から左に折れ、輝は歩く。それについて行くと少し離れたところにえちごトキめき鉄道の改札口があった。改札口を通ってホームに降り立ち、入ってきたカラフルな特急列車に乗り換え直江津まで移動した。




