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MAIN TRAFFIC  作者: 浜北の「ひかり」
Iwatsuki High School Episode:1
486/779

486列車 冬休みの始まり

「今学期の授業はこれで終わりです。皆さん、少し早いですが良いお年を。」

先生の挨拶が終わり、ウチらは頭を下げる。教室を出る先生の後ろ姿を見送る。ウチは荷物をまとめて、鞄の中に入れた。ウチはこれから23時10分発の快速「ムーライトながら」に乗って帰る。普通列車で帰るのもいいが、東京(とうきょう)13時30分発で守山到着は21時51分である。あんまり遅くなるのはなぁ・・・。

永島(ながしま)君。」

話しかけてきたのは沼垂(ぬったり)だ。

「今日、滋賀県に帰るの。」

「今日帰って、明日着くって感じだよ。」

「ああ。「ながら」乗るのね。E257系500番台のレポは待ってるよ。」

「そのレポは待ってない方がいいと思うなぁ・・・。」

一度乗ったけど、アレは寝れるような列車じゃない。アレで寝る場合は乗る前にかなり疲れていないとダメだからなぁ・・・。

沼垂(ぬったり)も実家に帰るの。」

「うん。冬休みは新幹線で帰ることにするよ。「はつかり23号」の指定券はネット予約してあるから、後は受け取るだけなんだ。」

沼垂(ぬったり)はそう言っていた。

「でも、帰りはジェットスターだけどね。」

「ジェットスターか。ところでLCCってどうなの。」

「うーん。シートピッチがなぁ。アレさえどうにかなればなぁ・・・。」

「LCCでシートピッチがどうの言うのはLCCのことを分かっていない人の言うことね。LCCはシート以外のサービスを航空機内で買うことと小さい機体に詰め込めるだけの人員を詰め込むことによって成り立っている。必ずしもローコストを求めるじり貧な人たちのために飛んでいるものではないの。」

そう言ってきたのは亜美(あみ)だ。

「・・・崇城(そうじょう)さん。」

亜美(あみ)・・・。」

「まぁ、ローコストにはローコストなりの対価があるの。夜間の走る棺桶とおんなじね。と言う話はおいといて、光ちゃん、一緒に帰ろう。」

「うん。」

僕らは鞄を持って教室を出た。

「ところで、亜美(あみ)はまた新幹線で帰るの。」

「ええ。私は「かがやき511号」で帰るわ。」

「もちろん、グランクラス。」

それに沼垂(ぬったり)が付け加える。

北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)のグランクラスは何度乗っても飽きないからね。東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)中央新幹線(リニア)で帰るよりもお金かかるって言うのはネックだけどね。運賃10480円で、グランの特急料金は23530円だし・・・。(※1)」

「本物の大富豪でもそう言うこと言うんだね。」

「つまり、私は本物の大富豪では無いと言うこと。大富豪系ユーチューバーの域にしかまだいないって事ね。」

そういう話をしながら、学校の外へとやってくる。

 学校からほど近い上野(うえの)駅からいつものように山手線(やまのてせん)に乗る。日暮里(にっぽり)で地下鉄千代田線(ちよだせん)に乗り換え、金町(かなまち)で降りる。自分の部屋に戻って、帰りの準備をする。ウチはしばらく外に出る必要がないから、部屋でゆっくりした。

 ちらりと時計を見ると14時20分を過ぎている。沼垂(ぬったり)の乗る「はつかり23号」が「こまち23号」とともに東北方面への道を歩み始めた時間だ。

(・・・うーん、暇だなぁ・・・。)

 20時30分をまわってから、ウチは部屋を出た。

 金町(かなまち)から電車に乗り、日暮里(にっぽり)山手線(やまのてせん)京浜東北線(けいひんとうほくせん)に乗り換える。ホームにあがると山手線(やまのてせん)の電車が出発していったところだった。次に来る京浜東北線(けいひんとうほくせん)に乗って東京(とうきょう)に行こう。

 「ムーンライトながら」の出発時刻23時10分まではまだ時間がある。


※1:北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)の運賃・特急料金について

運賃

東京(とうきょう)金沢(かなざわ)450.5キロ、金沢(かなざわ)新大阪(しんおおさか)267.6キロの合計は718.1キロ。

北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)は敦賀→小浜(おばま)京都(きょうと)松井山手(まついやまて)新大阪(しんおおさか)経由での建設がほぼ確定的のため718キロを超えると推測し運賃計算でのキロは720キロ~760キロの運賃10480円を採用。

東京(とうきょう)都区内→大阪市内で北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)を利用する場合、運賃計算の特例(ある特定の区間を利用する場合どちらの経路も通ることが出来、運賃は経路の短い経路で計算する)で東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)経由とはならないものと解釈し、そのまま10480円を採用。


特急料金

北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)の特急料金は上越妙高(じょうえつみょうこう)で分かれるため、まず普通指定席料金を設定する。東京(とうきょう)上越妙高(じょうえつみょうこう)4200円。上越妙高(じょうえつみょうこう)新大阪(しんおおさか)間は上越妙高(じょうえつみょうこう)金沢(かなざわ)(168.6キロ)と金沢(かなざわ)新大阪(しんおおさか)(267.6キロ)の営業キロの和436.2キロ。これを超えると推定し、新幹線特急料金は東京(とうきょう)京都(きょうと)間(東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)経由)で参照し5390円とする。4200円と5390円を足し、9590円。

北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)を通しで乗り通した場合、9590円の90%程度に下がると思われ(東京(とうきょう)金沢(かなざわ)上越妙高(じょうえつみょうこう)で特急料金を切った場合7310円。通しの場合6780円(約92%)。東京(とうきょう)富山(とやま)上越妙高(じょうえつみょうこう)で切った場合7310円。通しの場合6250円(約85%))、8631円となる。料金で1の位は切り下げるため8630円と設定。また、北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)ではどの列車に乗った場合でも8630円から追加料金が発生しないものとする(普通車指定のみ利用の場合に限る)。

グランクラス料金は東京(とうきょう)上越妙高(じょうえつみょうこう)間(281.9キロ)8230円。上越妙高(じょうえつみょうこう)新大阪(しんおおさか)間は現状436.2キロであり、新幹線開業後も500キロを超えないと判断、グランクラス料金は500キロまで9250円を採用。合計17480円とする。東日本旅客鉄道(ジェイアールひがしにほん)西日本旅客鉄道(ジェイアールにしにほん)をまたがってグランクラスを利用する時それぞれのグランクラス料金から1030円を引くため17480円から2060円を引き、15420円とする。これに普通指定席特急料金8630円から520円を差し引いた金額を足し、23530円とする。


ないものの料金体系を考えるのは骨が折れる。

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