表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAIN TRAFFIC  作者: 浜北の「ひかり」
Sasago Vocational College Episode:1
235/779

235列車 変わりたい

 10月15日の月曜日。研修旅行の委員に僕はなった。実際のところやりたかったからだ。それは自分の中でも、少しは変わりたいと思うところからきていた。さて、変わるのはいいのだが、まだ26日の案を出せていない。どうすればいいのだろうか。あのあと木ノ本(きのもと)たちを(もえ)が詮索して、運賃でこっちが負けているということが判明した。

「・・・。」

今は時刻表とにらめっこ状態ではあるが・・・。全然思いつかない。思いつく路線もあるのだけど、いろいろと分が悪かったりする。例えば、近江塩津(おうみしおつ)桜井線(さくらいせん)和歌山線(わかやません)を回るルートは時間がない。例えば7時47分大阪(おおさか)発の、新快速(しんかいそく)湖西線(こせいせん)経由(けいゆ)敦賀(つるが)行き・琵琶湖線(びわこせん)経由(けいゆ)米原(まいばら)行きの場合は始める時刻8時00分を越えているし、終わる時刻も越えてしまう。そうなると次は8時45分発の新快速(しんかいそく)湖西線(こせいせん)経由(けいゆ)近江今津(おうみいまづ)行きとなるのだが、近江今津(おうみいまづ)に10時04分に到着したところで、その先に行動ができない。近江塩津(おうみしおつ)に行く場合は30分あとに大阪(おおさか)を発車する新快速(しんかいそく)湖西線(こせいせん)経由(けいゆ)敦賀(つるが)行きしかないのだ。これで近江塩津(おうみしおつ)まで行くと近江塩津(おうみしおつ)着は11時01分。この時間に近江塩津(おうみしおつ)では行動に限りが出てしまうし、木ノ本(きのもと)たちの距離を越すことはできない。

「・・・。」

「思いつかないの。」

(もえ)が聞いてきた。

「そう簡単に思いついたら、こんなに悩んでないって。(もえ)は何か思いついたの。」

「全然。一番距離稼ぐんだったら地方交通線(ちほうこうつうせん)のらないとダメでしょ。」

「まぁ、どこかで乗らないとだめだよなぁ・・・。」

「かといって、幹線(かんせん)新快速(しんかいそく)に頼るっていうのもなぁ・・・。あれだと速いから、結構な時間短縮にはなるけど、草津(くさつ)から近江塩津(おうみしおつ)に行って、そのあと湖西線(こせいせん)で戻ってくるか、湖西線(こせいせん)近江塩津(おうみしおつ)まで行って、そのあと琵琶湖線(びわこせん)草津(くさつ)まで戻ってくるルートに限定されるし、関西線(かんさいせん)木津(きづ)まで来てからも問題よねぇ。学研都市線(がっけんとしせん)大和路線(やまとじせん)しかないんだもんね。」

「まぁ、学研都市線(がっけんとしせん)に乗ったら、放出(はなてん)まで来て、そのあとおおさか東線(ひがしせん)に乗ったら、そのあとはたかが知れてるもんな・・・。駅数だったら、なおさら、阪和線(はんわせん)とかのほうが稼ぎやすいけど、駅じゃないからなぁ・・・。」

「・・・。」

「ここはこっちに詳しい草津(くさつ)高槻(たかつき)に任せても見る。」

結論は結局こうなった。

 10月16日。今日の授業のうち1時間だけ、この旅行を組むことのできる授業がある。

「で、考えてないってことか。」

高槻(たかつき)が呆れたような顔で行っている。呆れられてもなぁ・・・。僕は草津(くさつ)みたいに万能頭脳じゃないんで。

「う・・・うん。」

「まぁ、考えようじゃないか。」

「なぁ、(とも)ちゃん。草津(くさつ)。やっぱこれしかなくね。」

栗東(りっとう)が口を開いた。

「この7時47分の新快速(しんかいそく)敦賀(つるが)行き。」

その意見にちょっとだけ顔がゆがんだ。

「そんな時間で大丈夫かなぁ・・・。」

「えっ。難波(なんば)先生にこの時間から始める代わりに、終わる時間はやめてもらえば、問題なくね。」

「・・・。」

うーん。それで通るのかなぁ・・・。

「なぁ、(とも)ちゃん。時刻表見て。」

「えっ。うん。」

時刻表を見る係は僕。どうやら調べるのは草津(くさつ)高槻(たかつき)よりも早いらしい。

新快速(しんかいそく)は調べなくていい。草津線(くさつせん)から先頼む。」

草津(くさつ)が口を開いた。

「じゃあ、草津(くさつ)。この新快速(しんかいそく)近江塩津(おうみしおつ)何時。」

近江塩津(おうみしおつ)が9時37分。その次の近江塩津(おうみしおつ)からが10時05分で、草津(くさつ)が11時22分。」

「えっ、その間列車無いの。」

「あるにはあるんだけど、9時41分発の列車はまた湖西線(こせいせん)に戻っちゃうから、それで一筆書きじゃなくなるだろ。」

「・・・。」

栗東(りっとう)草津線(くさつせん)草津(くさつ)を11時57分。終点の柘植(つげ)に12時39分。」

栗東(りっとう)が書いたということを見てから、先に続ける。

「次、柘植(つげ)発12時42分。・・・加茂(かも)着13時35分。・・・で、このままどっち行くの。」

「この、トイレなしにあたったら最悪の区間。」

和歌山線(わかやません)ね。)

加茂(かも)13時45分発、奈良(なら)14時00分着・・・。」

「あっ。王寺(おうじ)まで行っちゃって。」

「えっ。ああ。えーと、王寺(おうじ)14時18分着。」

「次和歌山(わかやま)行って。」

「・・・。王寺(おうじ)14時40分発、高田(たかだ)14時56分着。・・・その先が高田(たかだ)15時28分発、和歌山(わかやま)17時31分着。

「はい。The() end(エンド).」

高槻(たかつき)がそう言った。まぁ、これはもう歴然としている。目標時間を過ぎているうえに、始める時間を早めて、終わり時間も早める以前の問題になっている。

「なぁ、草津(くさつ)いい考えある。」

「・・・。」

草津(くさつ)はしばらく黙っていた。

「確か、16時28分大阪(おおさか)着の敦賀(つるが)からの新快速(しんかいそく)あったなぁ・・・。」

「んっ。ああ。あれかぁ。」

高槻(たかつき)はそれで通じたらしい。さすがここ大阪(おおさか)の撮り鉄である。

「それの近江塩津(しおつ)の時間何時だったっけ。」

「えっ・・・。」

「ちょっと待って。今調べる。・・・14時40分。」

「じゃあ、14時35分着の新快速(しんかいそく)近江塩津(おうみしおつ)行きだな・・・。そいつは草津(くさつ)が13時20分だから・・・。」

(その先な。)

僕は草津線(くさつせん)のページを開いた。草津(くさつ)に13時20分以前に着く柘植(つげ)からの列車を探す。

柘植(つげ)12時01分発のやつ。草津(くさつ)着が12時45分。それで、柘植(つげ)に行くなら、加茂(かも)10時39分発で柘植(つげ)11時37分着のやつがある。」

永島(ながしま)。それで、奈良(なら)まで行って、奈良(なら)から、桜井線(さくらいせん)和歌山線(わかやません)を通って久宝寺(きゅうほうじ)まで行って、久宝寺(きゅうほうじ)からおおさか東線(ひがしせん)で、放出(はなてん)に行って、放出(はなてん)から京橋(きょうばし)まで逆算して。それで何時に乗ればいい。」

「えっ・・・。」

高田(たかだ)から久宝寺(きゅうほうじ)まで行く列車って設定されているのか・・・。僕はこっちには詳しくないから、そこはまぁいいか。

「10時29分加茂(かも)着の「大和路快速(やまとじかいそく)」。それが奈良(なら)を10時13分。・・・。奈良(なら)に10時08分着の桜井線(さくらいせん)の列車が高田(たかだ)を9時25分発。・・・高田(たかだ)に9時18分着の普通が王寺(おうじ)9時01分発。」

「えっ。JR難波(なんば)から直通してない。」

「うん。王寺(おうじ)で止まってる。」

「あっ。そうか。休日と頭がこんがらがってる・・・。」

王寺(おうじ)8時55分着の快速で久宝寺(きゅうほうじ)が8時42分。久宝寺(きゅうほうじ)8時36分着のやつで放出(はなてん)が8時20分。・・・8時16分放出(はなてん)の普通で京橋(きょうばし)が8時10分。」

「・・・。じゃあ、大阪城北詰(おおさかじょうきたづめ)まで行きたいから、その時間調べて。さっきの新快速(しんかいそく)尼崎(あまがさき)が16時35分着だから。」

「・・・。えーと。16時39分尼崎(あまがさき)発の普通が大阪城北詰(おおさかじょうきたづめ)に16時56分。」

ノルマ達成である。始まる時間は8時00分以降。終わる時間は17時00分前だ。遅れとかがなければ、これは問題ない。

「じゃあ、次は運賃かぁ・・・。」

「今計算して出した。」

今度は高槻(たかつき)が口を開いた。

「運賃の計算黒で切り上げすると382キロ。これを運賃表で見てみると6300円。」

「・・・えっ。」

「そこまで稼げればもういいかもなぁ・・・。」

「これで文句ないって。後は女性陣がどこまで距離を稼ぐか。こっちからしてみれば、380キロ越えなければ運賃で勝つんだからな。」

確かに。どのように運賃を計算するのかと言うことだけを言っておこう。もし、利用区間が31.8キロだったとしよう。この場合小数点以下の数は切り上げる。つまり、運賃の計算は32キロで行うことになる。そして、運賃表を見るのだが、32キロの運賃は31キロから35キロまで共通の運賃570円。つまり、31.8キロの運賃は570円となる。僕たちの場合は381.○キロなので、計算は382キロ。382キロは381キロから400キロまでが共通の運賃6300円。女性陣は380キロ以下であれば361キロから380キロまでの運賃6090円となり、僕たちの班が運賃で1番になる。

 まぁ、すべては次の火曜日に明らかになることだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ