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それでも地球はまわってる  作者: 浅野エミイ


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「ただし、魔法は尻から出る」なんてマンガにあったけど、私の場合は笑い事でもギャグマンガでもない。真面目なシーンでやってしまったから赤面ものだ。

 「きくらげうめえ」できくらげが生えてきたり、私の力は未知数というか、なんというか。安定しないのもよくはない。これが自分で制御できればいいのだけど。

 さて、話は冒頭に戻る。私の術が尻から出るという訳でもない。しかしーー


「お嬢、また衛星の軌道がズレたそうです」

「マジで? はぁ……またか。地球は忙しないね」


 そんな少々他人事のようだが、慣れは一番怖いもの。何度だって地球は一大事ばかりなのだ。

 Rabbitに付けられた執事は、強面だが私が術を使うところを楽しみにしているようだ。そこそこ一緒にいると、無表情と言えども感情が伝わってくる。……はぁ、うまく術を使えるかな。とりあえず九字護身法だ。私は術を唱える。


「臨兵闘者皆陣烈在前!」

 

 ブッ!


「……」


 唱え終えると同時に屁が出てしまって、私は思わず赤面する。めちゃくちゃシリアスな場面だったから尚更だ。シリアス……尻とかは関係ない。というか私だって若い女子だ。執事は完全に今のを目の当たりにしていたから更に恥ずかしいんだがっ……。


「……お嬢、おやつの芋けんぴおいしかったでしょう」

「……まあね」

「っていうか、これで地球が爆発とかしたらシャレになりませんね」

「変なこと言わないでよ」


 赤面しながらクールな執事の言葉に返事するのが精一杯だった。

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