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それでも地球はまわってる  作者: 浅野エミイ


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カウントゼロ

 時計を見てみる。午後5時半。あと3分で予定の時間だ。

 なんでも本日午後5時33分に昭和100年問題が起こるらしい。詳しい話はわからないけれど、頭のいい学者センセイがそんなことを宣わっていると、オレの会社まで伝わってきた。

 新聞屋とは因果な商売だ。昭和100年問題なんて、学のないオレにはようわからん。しかしながら泥臭い地道な聞き込みなどでこのスクープにありつけた。オレの投げた問いが反響して返ってきたようなものだ。

 

「歴史的スクープだけど、イマイチピンと来ねえというか、わかりづれえというか……」


 普段のオレは政治方面の記事を書いているせいか、こういう理系の話はちょっと疎い。それでも超簡単に言うなら、昭和100年問題のせいで気象衛星ひまわりの軌道がおかしくなり、地球にぶつかる可能性があるっちゅーことだ。


「だけどオレたちフツーの国民が知ってもパニックになるだけだからなぁ」


 そうなのだ。この事件を知っても、オレたちはただ呆然とすることくらいしかできない。頭がいいわけでも、チームワークがあるわけでもない。だが、一応その昭和100年問題が起きる時間にもうすぐなる。……というか、考えているうちに33分だ。


「別段変わりは……って、何だ?」


 スマホに着信アリ。昭和100年問題なんて、2000年問題と一緒で何も起きねえんだろと高をくくっていたときだった。


「……マジかよ」


 ひまわりが遭難した。オレの元に届いたのは、そんな報せだった。


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