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それでも地球はまわってる  作者: 浅野エミイ


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もぐり

 日曜なのに私はバイトだ。バイトと言えるかどうかというのは微妙だけど。私は大学の図書館でL.Aの仕事をしている。つまるところ『ライブラリーアシスタント』というものだ。基本的にL.Aの仕事は学生から募集される。大学内のことはある程度生徒にやらせるというのが、当大学の方針らしい。

 私はわざわざ求人アプリに登録する手間や、求人を探す時間が省けてラッキーと思っている。


「すみません、本を探しているのですが」


 いつものようにカウンターでパソコンとにらめっこしていると、金髪でおしとやかそうな女性が声をかけてきた。学生さん? にしてはあまり見かけない顔だ。


「どのような本ですか?」

「うーん……数学か、地層の関係ですね」

「はぁ」


 数学と地層ってジャンルに幅がありすぎなんだけど。もっと詳しく話してもらわないと案内すらできないのだが。難しい顔をしていたら、女性は私に言った。


「とりあえず、大まかな場所だけ教えていただけると幸いです。あとはお手間をかけませんので」


 お言葉に甘えて棚がある通路を2か所教えると、女性は満足した様子だった。


 ーー女性を案内して少し。私も偶然先ほど案内した棚の近くを通ることになった、そのとき。


「あれ?」


本の背表紙が逆になってる……。気になった後ろ前逆さになった本を取り出すと、その本のタイトルは『摩擦と屈折について』。



「Rabbit、何かわかったのか?」

「わからないから話を振ってきた」


 Rabbitはカツラを取ると、まだ暑い日差しの中、カーデガンの袖をまくった。

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