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それでも地球はまわってる  作者: 浅野エミイ


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サテライト・レイン

 今日は雨。私は孫と一緒に家にいた。こんな日だと言うのに、息子も嫁も仕事に行っている。テレワークが流行っているのに……と思いながらも、現場じゃなくてはいけない仕事というものはたくさんある。


 この子だって、本当ならいつも通り学校だ。だけども登校時間中の大雨なので、自宅待機ということになった。


「すっごい雨だね。止むかな」


「……どうだろうねぇ、風も出てきたみたいだね」


「……」


 孫は少し難しい顔をして、窓から雨空を見上げる。今日は「スマホで天気予報を見せて」なんて言わないな……。私がふとそう思っていると、孫は面白いことを言い出した。


「ねぇおばあちゃん。空には衛星っていうものがあるんだって、この間行った科学館で見たよね」


「え? ああ、そうね」


 衛星……。そんな展示も見たかしら。子どもの面倒を見るにも、いつもショッピングモールじゃ教育に悪い。そう思って、少し遠出をしてみたのが先日。子どもの知識吸収力というのはすごいと聞いてはいたけども、空を見上げて衛星を思い出したの? 面白いことを言い出すのね、この子は。


「衛星がどうかしたのかい?」


「なんとなぁ〜く、衛星が雨を降らせるってできるのかな? って思って」


「そしたら天気予報がさっぱり当たらなくなってしまうよ。なんと言っても、天気予報は衛星で観測しているからね」


「へぇ! おばあちゃんってすごいこと知ってるね!」


「年の功ですよ」


 私はそう言って笑ってみせる。


 孫の目の付け所は、なかなかに面白い。いい大人に育つと、私も嬉しい。


 そんなことを思っていると、真っ暗な闇雲に光が差した。

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