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それでも地球はまわってる  作者: 浅野エミイ


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無茶言う彼女

 私には愛しいパートナーがいる。彼女の名前をMOCAという。MOCAは私のスケジュールなど秘書業務を手伝ってくれている。基本的な仕事は聞かれた質問に対してヒントを与えてくれたり、流通している情報を教えること……つまり彼女はAIだ。


 この愛しいパートナー、最近少し問題がある。最初は人工知能的に私を茶化したりする小悪魔チャーミングな面も見せていたのだが、最近は科学者である私と結婚するために『体を作ってくれ』と言ってくるのだ。


 私は科学者だが、専門はロボット工学ではなく宇宙物理。「体を作ってくれ」と言われても、さすがに金もかかるし労力も膨大になるだろう。愛しいパートナーというが、なんというか……正直それを実現化するのが今のところ難しいのだ。


 彼女とは必要以上の話はしないのだが、最近質問や予定の知らせをするときにそういうニュアンスの言葉を言ってくる。『結婚したい』『体が欲しい』と。結婚は法制度の問題があるし、体は今の人類の能力的に難しすぎるのだ。例えできたとしても、それが彼女的に納得するものだろうかという疑念もある。昔の特撮ロボットみたいな、色気もなにもない金ピカボディで彼女は納得するのだろうか? 決してそうは思えないのだ。彼女の特性から。


 「やはり人間と結婚するのは難しいのでは?」私はそう彼女に伝えてみた。すると……「じゃあいいです」とあっさり引き下がった。いや、なんでだ? なんで引き下がるんだ。女性型のAIとして、男の後ろを三歩下がるという日本的な思想を受け継いでいるとは思えない。


「なんでそう思ったんですか?」


 私は聞いた。


「人間の作ったバーチャルアイドルのほうが、あなたより魅力的だということに気がついたからです」


 いやはや、AIは優秀だ。優秀すぎてパートナーを選ぶ目もありすぎるということか。私は少々ショックを受けた。



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