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幻想奇譚

晴嵐

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

久方振りだかんな。歓迎してやんよ。

なんて、舌を出しながら言いそうなのは、ただ一柱しか知りません。

曇天であっても晴天である。そんな光景を見た事があるだろうか。土砂降りの日にふと地面を見てみると、数多の雨粒が流星郡に見える。煌めく星屑に見える。

それと同じ様に、晴天であっても曇天に見える事がある。


GWという事で、久方振りに渡と会うことになった。渡は長期休暇を利用して、巡礼を行うので、私もその旅に同行する事にしたのだ。

大都会に点在する神社仏閣をつらつらと眺めていると、日々の忙しさから解き放たれて、感傷的になってしまう。何だか甘く、物悲しい。そして何だか其れが癖になる。

「お次で最後ですよ」

午前九時に集まって、午前三時に終幕を迎える旅の最後は、大都会とは思えない程、大自然に恵まれていた。

参道の両脇に植えられた木々達は、もっさりと生茂り、日陰を作っていた。故に日中であってもほの暗い。坂を登り終えても、その光景は続いていた。何処を見ても林が広がる。

其れでも何処か安心してしまうのは、高貴さを感じてしまうのは、やはり人の手で手入れされているからかも知れない。

手水舎で手を清め、二礼二拍手をした時のこと。目を瞑って、瞑想を行った時のこと。ふと、雨音が聞こえてきた。ザァザァと当たり一面に降り注ぐ雫の音。束になって、頭上に降り注ぐ。

思わず目を開ける。天を仰ぐ。あったのは無数の葉。其れが風に煽られ、雨音の様な音を重ねていたらしい。

「どうなさいましたか?」

渡が興味津々で此方を見る。無邪気な、好奇に満ちた視線だった。

「いや、何でもない。葉の擦れ合う音が雨音に聞こえただけ」

「まぁ!! それはそれは」

渡は空想家な一面がある。こうした独特な感性を歓迎する。おかしいと、糾弾されない心地良さは渡が与えてくれる一種の居場所だと思っている。

その後は端にあるベンチに座って、ぼんやりと過ごした。木々が与える雨音は消える事無く続き、雫の代わりに沢山の葉を落とす。するとまた、幻想的な出来事を感じた。

木漏れ日が揺れ動く。光と影の居場所が小刻みに変化する。すると柔らかな日光が乱反射して、霧のようなモヤを体現させた。

其れは真夏に降り注いだ豪雨の様に。打ち付けられた雫が一瞬にして蒸発する様な光景だった。

「此処は晴れているのに嵐の様だ」

「ご存知で御座いましょうか? 此方の御祭神は暴風雨の神様だそうですよ。だからきっと歓迎なされているのですよ」

渡はずっと嬉しそうだった。少なくとも私を連れて公開してないところに、強い安心を覚えた。

読み方は、晴嵐(せいらん)です。

晴れているのに嵐、という意味から。


晴れた日の山風、晴れた日の霧を表す言葉。

ちなみに夏の季語。

いいんです!! 初夏の気温なんだから!! 都会は夏!!

※必死の言い訳タイム。


曇天でも晴天の光景は見られます。

集中豪雨と見えた時、地面を見ると、大地に流星群が注いでいる様に見えるんですよ。


今回はその真逆。

強い風が吹いて、葉の擦れ合う音が激しい雨音に聞こえた。

ベンチでくつろいでいると、木漏れ日が目まぐるしく変化して、霧に見える。

※激しい雨の中を歩くと、視界が悪くて、霧の中を歩いている様に見えるんですよ。


だから此処は晴天であっても曇天のようだ。

嵐の様な光景が見える。という意味です。


下はただの感想です。


久しぶりだぁ〜。

渡はいい子ちゃんだからさー、今の草臥れ社会人にはエミュるの難しいよ〜。

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