表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/237

ラネスとうたはの友情?

「それでお前は一体何者でござる?」と第三王子のラネスラフタ・フォン・アケロ二ア

が部屋の中で相対する女。

逆さになりながら吊られるように天井から降りてくるのはうたはだった。


「私の名前はうたはその刀を返しにもらいに来た!」と真剣な顔だ。

「刀?」と武器を掲げて見るラネス。


そう刀を持っていたら、普段とは違う、何かわけのわからない行動をとってしまった。

そう洋風の城のてっぺんに金のしゃちほこを付けたり、そのせいで王城の宝物庫の金は溶かして空っぽになっている。

そのほかにも銭湯を作ったりと散財した。

すべてこの刀のせいだが、なぜか離そうとしないから不思議だった。


「おおう。」とその刀をあっちにやってこっちにやって、見るとうたはがそっちを見る。

「別にやってもいいでござるが・・・ここで会って見た事は秘密でござる。」


「ああ、その女装趣味?のこと?でも似合ってるよ!」


「違うけど!違わないでござる・・・。」となんだか微妙な顔をする。

そう今ラネスはなんかこう女忍者の格好をしていた。


「うんん、でもなんかこう違和感が?あれ、これもしかして本当に女の子でもぺったんこ?」と首を傾ける。

「くっ人が気にしていることを!しかし、男になれば関係がないでござる!」

「?」

「ふふふ、我が配下に女を男にするという薬を開発するように命じているのでござる。」

イコイのこと。

「また失敗したー。」とかいつも言っているがいつか必ずと希望を捨てないでいる。

その非検体はルイネだったが先日婚約が決まって断られた。

まぁ次の当てはルイネの友達とやらにする予定だが・・・目の前の無礼な奴でもいいかもしれない。


「それが完成すれば私は晴れて第三王子になれるのでござる!ぐははははは。」


「おおう、なんかすごいでござるなー。」と妖刀ござるを引っ張る。

「だからここで見たことは秘密にするでござるよ。」と二人で妖刀ござるを引っ張り合う。


「いいから放すででござる。」


「いや放そうとしてるでござるが、離れたくないと言っているでござるー。」

「嘘!この、私が嫌いだというでござるか、私の愛してやまない愛刀でござるぞ!」


「なんだかめっちゃ嫌がっているでござる。」

「そんなことはないでござる毎日これで侍でござるとスリスリしているでござる。寝る時もぐぅーと握って放したことはないでござる。手入れの時もニヤニヤしながらうやっているでござる。めっちゃ私の愛刀でござるぞ!」


「ほほうならその愛と言うものがきっと重荷になっていたのでござろう。」

「それは私が重い女と言うことでござるか!そんなに太ってないでござる!」


「そっちのことではなくて!なんかこう恐いという感情でござる。ヤンデレとか言う?」

「それこそないでござる。これは妖刀でござるから、そっちの方が恐いでござるよ!ヤンデレなのはこの妖刀ござるでござる!」

なんだか底知れないプレッシャーを感じるラネス。もしかしてコイツヤンデレの意味に気付いていない。と恐怖する。この女は危険だと刀が我に語りかけてくるようだ。


「確かに恐さは伝わってきたでござる。」心なしか妖刀が震えている。そこまでこの女は恐いのでござろうか。そう見たらなんだかとてつもない妖怪に見えてくるから不思議だった。

妖怪ヤンデレ!なんか関わっちゃいけない奴だ!


「いい加減にするでござる!じゃないとこの城中に女装趣味の王子様ってバラスでござる!」


「それだけはやめてくれでござる!」


「ぬぬぬ。」

「ぐぐぐ。」とその状態がどのくらい続いたか・・・二人は何かこう友情みたいなものがやがて芽生えた。


「いい戦いでござった。」

「そうでござるな!」と一枚絵になるような。しかし未だ刀はどちらのものでもなかった。


そしてその時、二人は油断したのだろう。彼の刀はぽっきりと折れて。


「あっ。」

「えっ。」と地面に吸い込まれて行った。


二人の手には柄と鞘だけが残っていた。



「あーあ。なんかやっと解放されたような。」

「そ、そんなー。私が侍であるはずの刀がー。」ガクッと崩れ落ちるうたは。


その肩に手を置くラネス。

「まぁ気を落とすな。これも運命だ。」とにやついている。


「くっそー!こうなったら城中に第三王子は女装趣味だってどこかに書いてやる!」

「おい、やめろ!」と追って行こうとしたが女忍者の格好をしている事に気付く。


「くっそ!」こういう時に限ってルイネやイコイがいない。入学試験の発表に向かったらしい。私は王族で受かっているから行く意味がない。

急いで王子の服に着替えて走り出す。


追って行ったら王城の周りがなんだか騒がしい。

王城の壁には第三王子は女装趣味の変態だぁーと書かれていた。


「くっそー。おいこれを消せ。」と周りで見ている騎士たちに命令する。

「おやなぜですか?」とそこに現れたのはマユカだった。

「お前は!くっ!」と睨みつける。


「まさか根も葉もない事なのに、そんなに慌てて本当は好きなんじゃないですか?」

「馬鹿を言うな!こんなこと書かれて黙っていられるほど王子というくらいは軽くないんだ!」

「それはそうでしょう。ですが第二王子の貴方のお兄様からの命令で現場をできる限り確保するように言われております。」

「ふざけるな!」

「これは犯人を見つけるための手がかり、証拠として残すのが当たり前でしょう!」


「くっそ、これもお前の指金ではないのか!」と悔しがる。

「そんなこと知りませんよ!私も驚いているくらいですからね。」とポーカーフェイスだ。頭の中でこの件をどのように活用しようか考えているのだろう。いやわざとらしい笑みを最後に浮かべている。


「全然そうは見えてないが、むしろ喜んでいるではないか!」

「おっとこれは失礼。」とわざとらしい。


「くっそ勝手にしろ!」と捨て台詞を吐いて去ろうとする。


「そう言えば。」真剣な顔をするマユカ。ここが本題かもしれない。

「なんだ?」と後ろを向いたまま聞く。


「国家転覆を企てた主犯を捕まえたそうですよ。」耳元で囁く。

「・・・それがどうした。」と毅然とする。


「ああ、裏で第三王妃が糸を引いていたらしいのです。貴方も関わっていないですか。」

「な、わけないだろう。」と否定した。


「そうですか、残念です。本当に残念です。」

「ふん。」と言って去って行く。そこで何か別の答えをしたらひっ捕らえていたのかもしれない。


母の見舞いに行くかと自分の部屋に戻りながら思う。


そこには・・・


「ずずーまったり。」

「ずずーまったり。」と二人がまったりお茶している。


「あーーーおい、お前何してくれてんの!」と思わず問い詰める。襟首を摘まもうとして、加齢に飛ばれて躱された。


「おー、お茶を御馳走になってる。」

「そりゃみりゃわかるけど、外のあれはなんだ!」

「あれ?」と首を肩向ける

「そうだ女装趣味の奴だ!」と怒り狂う。どうにも調子を崩される奴だ。

「ああ、仕方ないこれも運命、これで公然とできるよ!」と肩を叩いてくる主犯うたは。


「この。」と殴りかかろうとして簡単に転ばされた。

「いてぇー。」

「おおう。」と感動してパチパチしている母親の第一王妃ラノカ。

「母上、やられてるのは息子なんだけど!」

「いやぁーあまりにもいい転ばし方にね。つい、てへペロ。」と未だちょっとお茶目な所がある。

「母上、こんな得体のしれない者と仲良くはしてはダメです刺客かもしれませんので!」と指を指して説得する。


「えーでもラネスちゃんの護衛を引き受けてもらったよ!見た感じいい人出し、ラネスちゃんの趣味に共感してくれてるから・・・。」

「はっ?」

「うむ。男装趣味も女装趣味もどちらもラネスの長所これを伸ばさずどこを伸ばすのか!」と力説するうたは。

「パチパチ。そうよ。本当のありのままのラネスちゃんでいいのよ。例えおかまでもおなべでもラネスちゃんは私の子供なんだから・・・愛してみせるわ!」と涙ながらに受け入れている母親、最後は拳を握っている。

「こんな、こんな子だけど、よろしくねうたはちゃん。(結婚相手として!)」

「はい、必ず。この王国中に轟くような男女にして見せます!(女装男装趣味な子だと王国中に刻んで見せる!)」と熱く闘志を燃やしている。


「はぁーーーーーーーーー!」とそのやりとりに驚愕するラネスだった。

ブックマーク、評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ