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試験の結果は・・・

「えーとこちらの変態はイコイ・ダーステッド。年齢は私達と同じなんだけど・・・。」

「よろしくクロエちゃん。」と手を掴もうとしてくるがそれを躱す。

掴もうとして躱す。そんなやり取りが数回行われて。


「もうクロエちゃんのイケずー。手相にはその人の運命を見ることができるのに・・・そう私とランデブーする運命がその手に!」と訳のわからないことを言っていた。


「この人恐いー。」と珍しくルイネの後ろに隠れる。

「クロエにも恐いものがあったんだな。」とルイネは今後何かあったらイコイを呼んで来ようと思った。


しかしクロエを元の姿に戻すのなら彼女の協力は必須だった。

「取り敢えず。話しを進めるけど、なんか変な露店で変な薬を飲んだんだろう。」

コクコクと何回か高速で頷くクロエ。


「まぁその薬が太る薬らしい。魔力で・・・。」

「へぇー。」とわかっているのかわかっていないのか返事をする。


「つまり、クロエちゃんの魔力が沢山食べた脂肪と混ざっておかしくなるくらいに太っちゃったんだよね。ふふふ、安心してクロエちゃん。私が改造手術をして元に戻してあげる。でへへ。」と涎を垂らして何かメスとかを取り出して近づいてくる。


ルイネを盾になんとか防衛をしている。

「この人、ヤバイ!」クロエが言うのだ相当だろう。

「酷いクロエちゃん、これもクロエちゃんのため。本来なら魔力制御をうまくできたら、治るけど、今のクロエちゃんは・・・ってなんで痩せてるの。!」とびっくりする。


「出来たー。」と飛び跳ねる。部屋中を駆け巡る。


「まさか魔力制御に成功して、失敗したら大爆発するのに!」

「イコイ!そんな危険な薬だったの?なぜ市場に出した!」とルイネがカチンと来たみたいだ。


「あっえっとその、そうこれもクロエちゃんに会うために必要だったのよ!そうこの運命に導いてくれた太り薬に感謝を!」

「はぐらかすな!」とルイネのお説教が始まる。


シュンとなったがクロエを見ながらニコニコしている。

「やっぱり男の子にしたい!」

「おい!安易にそんなことを言うな。」と口を塞ぐ。

「おっといけないテヘペロ。」


「?」とクロエが首を傾けた。

「なんでもない。」と言い訳するルイネ。


「怪しい。もう隠し事?クロエにも教えてー。」

「ダメだからぁあひゃあひゃひゃ。」とくすぐり攻撃を始める。


それを羨ましそうに見るイコイ。


「うふふ。いくらクロエでも。ひゃひゃ教えられない事があるんだよーいひゃひゃ。」

「もう仲間外れ!」


「そうだ。クロエちゃんが実験体になってくれたら教えてあげるよ♪」


「やだー。」


「ぐっさー。そんなクロエちゃんも好きよー。」と倒れ込みながら言っている。


一通りルイネをくすぐり終えたあと。

三人と一匹で学園に向かっていた。


一応今日が試験の発表だからだ。


「ふぁー。」とあくびをしながら俺はパタパタと飛び付いて行く。

一応紹介されたが・・・

「ふーん。」と一瞥だけ、従魔なんてその程度だ。

「もちろん私が主席!」といつの間にか眼鏡をかけているイコイ。

「まぁイレギュラーがなければね。私が次席かな。」


「私は・・・」と目を逸らす。


ポンと肩に手を置くルイネ。

「一応、再入試が貴族には許されてるから。」

「えっ。」と固まるクロエ。

「受からなかったらまた猛勉強の日だよ。」


クロエは膝から崩れ落ちる。

スミンとフルフからみっちりと地獄のような勉強をさせられた記憶がよみがえる。

クロエには珍しく汗がダラダラと垂れていた。


「もうもーう勉強やー。」という声は王都中に響渡ったとか。



クロエはルイネの後ろでビクビクしながら結果を見ていた。

一位はイコイ。二位は私か。ラネスは免除で合格。新入生総代は王子のラネスだろう。


「何かが間違ってー受かってるー。受かってるー。」と変な祈祷をしているクロエ。


そんなクロエは何処かな?と普通の所を探しても見当たらない?落ちたか?

あとは成績優秀者の所だけだが・・・


「うん?」と目を擦った。見間違えのはずだ。

「えっなんでそこに名前が・・・。」と驚愕する。


クロエはなんと10位だった。


「うそぉー。なんでそこに!」

「クロエちゃん凄い!」と抱きつこうとしたイコイを躱すクロエ。


「えっうやったー受かってるー。これも実技のおかげー!」と喜ぶ。


「いや絶対違うから!」と抗議するルイネ。


なんかやばいなと考えた俺が飛び立とうとすると。ルイネに羽を捕まえられる。


「がぉーん。」と抗議する。


「テトが何かしたの?」と訝しがる。

「ひゅふふふひゅふふふ。」と竜の子が口笛に挑戦した。


「まぁいいか。でもありがとう。これでクロエと一緒のクラスになりそうだ。」

「やったー一緒!」

「一緒だねクロエちゃん。」と距離を詰めようとして距離を開けられる。

「もうクロエちゃんの照れ屋さーん。」

「ちゃいまーす。」

「フラれたー。」と泣いている。


「しかしクロエ大丈夫?」

「なにがー。」

「たぶん私たちのクラスめっちゃ勉強難しいよ。」


その言葉を聞いて固まる。


「クラス変えてもらおう!」

「大丈夫クロエ。私がみっちり勉強を教えてあげるから。」


「ぎゃあーそんなー。ルイネの悪魔!勉強魔!シスコンの婚約者!」

そうなのだクロエの兄のライズとルイネは婚約をしている。

まぁシスコンに手を焼いているのだ。

だから必然的に妹の面倒を見ることになる。


「クロエ。シスコンの意味わかってる?」

「うんにゃー。」とノリで言っている部分があった。


「そうだと思った。」自分でもなんであの人なのだろうかわからない。


父上とマリーナが話しを持ってきたので二つ返事で答えた。

それが貴族と言いうものだ。



しかし、今第三王子のラネス様に仕えているので中々会えずにいる。

今日はちょっと挨拶しに行って・・・元気がなく沈んでいた。

「ああ、ルイネか・・・僕は妹に何もしてあげられなかった。くぅぅぅ。」と妹のために涙を流す。

「あの時、肉ばかり食べずに野菜を食べろと言えば良かったのか?」とクロエの太った身体の事だろう。

「いや、今更遅いのか・・・クロエー例え太っても俺はお前の大好きなお兄ちゃんだからな!」とルイネも若干引いてドアを締めて去って行くのだった。


まぁ妹のあんな姿を見てまったらシスコンのライズなら仕方ない。

なんでもずっと寝たままだとかかなりショックだったのだろう。



「クロエーお兄ちゃんはクロエのためだったら鬼にもなるよぉー。」と部屋で叫んで号泣しているのだろう。


「本当にシスコンだ。」どうして私は・・・シスコンの男を好きになってしまったのか本当にわからなかった。


「まぁそんなことよりお祝いしに行こう。」と二人の友達を誘って食事に行くのだった。

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