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第三王子のうつけ

「しかしこの武器は何のだ、ござる。くっそ変な語尾になりやがるでござる。」と地団駄を踏むラネスラフタ・フォン・アケロ二ア。


「そうなの?可愛いと思うけど。」と母親のラノカが言っている。


「母上、私は王子なのです。まるで私が娘みたいに言わないでいただきたい!」

「そうだったわね!ついうっかり!」テヘペロと可愛い仕草をする。

この可愛さで第一王妃を勝ち取ったのだろう。

父上もこんな美人な母親をおいて逝くなんて、なんて罪な王様なのだろうか?


まぁ死んだ者に言っても仕方がない。


「母上、こうなった以上第二王子もなりふり構わず私を潰しに来るでござる。」

「そうかしら。」とどこかのんびりしている母上に呆れる。

「これは国の頂点を決める権力逃走なのでござる。使えるものはすべて使い、その玉座に突かなければ負ける。戦いでござる。」

「くははははは。」と母上が笑う。

俺も言っていて締まらない。顔が赤くなって恥ずかしい。


「まずはそのござる口調をやめようね。ふふふ。あははは。」と腹を抱えて笑う。

「母上、私は本気で言っているでごるー!」

「ふはははは。笑い過ぎて腹痛い、死ぬー。」

「母上、母上、しっかりするでござる!ござるー!」

「あーだめ。お腹が笑い過ぎて攣って痛い。」

「ラネス様出ましょう。」と側で控えていたルイネが言う。


「そうでござるな。よし行くでござる。」

「ぷぷ。」

「うん?」とよく見ればルイネも口を抑えている。

まるでラネスの前で笑うのを我慢しているような。


「ルイネお前もでござるか!」

「だって、だってー、笑わずにはいられない、ぷぷ。」と口で抑えているため変な笑い声が出てしまう。


「くっそ!コイツめー離れるでござる。」

ブンブン振るが、まるでその刀は磁石の様にくっついてラネスから離れなかった。


「もうどうすればいいでござるー!」と刀を持った手をあっちこっちする。


「あーだめもう我慢があはははは。」とこんなに笑ったのはクロエと一緒にいた時以来だろうか?


「ルイネ、お前、主を笑うでござるか。」

「だって、だってーござるですよ。ござるー。」と壁をドンドンと叩いている。


「そうよルイネを責めたらいけないわ。だってござるよ・・・」笑おうとして腹筋が悲鳴をあげて苦しみだす母上。


ラネスはそんな二人の様子を見ながら、静かに母上の部屋を後にするのだった。


それから幾日過ぎただろうか?

未だ私の所にはござる言葉になる武器が腰にブラ下がり、そして私はちょんまげになっている(かつら)。そして服は男の着物?を着ていた。


それを見て周りの者は笑いを堪えるのに必死だ。

唯一そんな姿を見て真顔でいたのは・・・マユカだった。

いや、真顔で固まっていたな。



私を見て王城では第三王子はうつけ(馬鹿)とのうわさが広がるのだった。

そんな私を見ようとやってくる客は後をたたなかった。


「私は見世物じゃないでござる!」と追い返す。


廊下を歩いていれば・・・向こうからやってくる変な奴がいる。

第二王子はなんかお祓いグッズ満載の服を来てこっちに来た。

「何があったでござるか?」と不審がるラネス。

「それはこっちのセリフだよ!あはははは。」とちょんまげ姿を見て指を指して笑うルオン。


私は恥ずかしい思いをしながら開き直る。

むしろ楽しんでやろうと決めたのだった。



そんな噂話を報告書で呼んでいるあおのり。

「決起の時は近い、我々の歴史がここから始まるのだ。」

「そうね!必ず実現しましょう!」と頷き合う。


「ちょっといいかしら、そろそろ私のラビッダを返して欲しいのだけど?」

そこにいたのはなんとハート第三王妃だった。


「それは我々に聞かれても・・・。」

「そうですよ!」ろ未だ敵意を向けるスズオト。


「私は精一杯レジスタスに協力してきたつもりですど・・・。」と自分がやばいことをしている認識はあるらしい顔が引きつっている。


「協力は感謝する。だが、まだその時ではない。」

「その時っていつです?まさかもう私のラビッダをその手にかけているの?」とフラフラと気を失う。それを支える執事のデロリアン。


「まさかそんなことはありませんよね?」と二人を睨むデロリアン。

場の空気が氷った。


一触即発の緊張感に包まれる。

「そんなことはないでしょう。仮にも第一王子です。彼がそんなことを・・・するわけありません。」とちょっとは疑っている。女にはだらしがないが実力がある冒険者ヘイロン、あおのりの認識はそうだった。


「そうですか。この場は信じておきましょう。」

そう言って引き下がる。

気を失ったハート王妃を抱えてこの場を後にした。


「ふー。」とため息をついて落ち着く。


「本当に彼等を仲間にして良かったのですか?」


「それがミコミ様の意志だ。」

「そうですか・・・ミコミ様が言うなら我慢しますが・・・本来なら敵ですからね。いつでもヤル準備は整えておきます。」

「ああ。」と答えるしかなかった。



ちょっと前。

「ミコミ・ミコミ・ミッコミー。恐くないぞ。こんな暗い中ーたぶん!」と歌いながらミコミは洞窟と思いながら王都の下水道を行く。


「貴方たちは殺されます!」そう言ってドヤ顔をするミコミ。


「えっ?」

「むっ。」そんな反応をする二人。


「あれ?」と首を傾けるように二人を見る。


「私達がどうして殺されるの?」と詰め寄るいい服を来た女。

「そ、それは陰謀で?」と明後日の方を見ながら指であっちこっちを指しながら、そんなことを言うミコミ。

「これはもしかして・・・。」デロリアンが真剣な顔をする。

「なんですデロリアン。」

「昔聞いたことがあります。王都に変事がある時、不思議な力を持った占い師が未来への道を示したとか。確か指売らないとあっちこっちを指して未来を占っていたそうです。先々代の王がそれで他国を打ち破り勝利したとか。」

「そんなことが、今の私たちはわらをすがるようなもの。どうか私たちに占い師様の助言を!」

「どうか!」と二人が頭を下げる。


「へ?」と困り顔のミコミ。何がどうなったらこうなるのだろうか?

この国の運命はすでに・・・ミコミの手の中にあった。

そのことを知らないミコミ。


「よし、じゃあ、行こう!ミコミ、ミコミミコミー!」

「えーとミコミ、ミコミ?ミコミー?」

「王妃様御上手で、ではわたくしがミコーミ、ミコーミ、ミコミー。」

「渋」と二人に言われるのだった。


「この渋みをお分かりにならないとは。」と残念がる。

三人は一緒に下水道を冒険して、仲良くなるのだった。



そしてなんだかんだとありながらレジスタンスに二人は合流。ミコミはまた姿をくらませた。



「ここどこぉー?金銀財宝ざっくざっく。ミコミ金持ちになる!」お宝の山の中気分よくダイブして頭を打って気絶する。いつものミコミだった。

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