2人のコンビ×2
クオンは執務を中断して、いや殆どないのだが・・・
マリーナがコネタンを教育している様子を見ようと向かっていた。
「だから、こう。」となんだかポーズを取っているマリーナ。
「こう?」とある程度練習で決めポーズをする。
「そう。次にこう。」
「こう。」
「いいじゃん、筋がいい。」
「えへへへ。」褒められて満更でもない。
その様子に首を傾ける。
それから遠くから少し見ていたが、何度かポーズを取っている。
「なにやってんだ?」と思わずマリーナに聞いてしまうクオン。
「それは・・・。」と二人の声が重なる。
「努力・友情・熱血・変身!」と二人が意味のわからないポーズを決める。
コネタンの方は輝き出して何かのコスチュームだろうかそれを着て現れる。
「怪獣ロボ合体。ドッグメタルギア。」と全身何らかのメタルのコスチュームに身を包んでいる。
唖然としているクオン。
「流石のクオンも驚いているようね。ドッグメタルギア、私では変身にこぎつけなかった伝説の・・・・」
「何!伝説のまさか勇者とかの装備か?」
「そう伝説の、伝説の・・・え~とちょっと考える。」と二人で隅の方で話し合っている。
「おい。」と思わずツッコム。
「そう伝説のマッケンジー。」
「おおう。」と目を輝かせているコネタン。
「お前等絶対意味わかってないだだろう。」
「響がカッコいいだろう。」とドヤ顔のマリーナ。
「間違ってはいないけれど・・・。」と頭を抱える。なんだか悔しいのだが!
「イェーイ。」と二人で腕を組んで回り出す。
「教育頼むの間違ったかな。」と頭を抱える。
そうこの二人あまりにも相性が良過ぎたのだった。
「私たちは・・・。」
「二人で・・・。」
「一つ。」とポーズを決めて最後は二人で言った。
ユニゾン率が高くて頭を抱え過ぎて、思考を放棄した。
「まぁ、たぶんこれからだ。」とあまり期待しないでおこうとクオンは思った。
「二人で、一つ!」まだやっていた。
「それよりよくそんなオーパーツみたいなもの持ってたな。」
「ああ、なんかガラクタで安かったからな。」脅して安く買い叩いた。
「ガラクター!」と変身を解いて唖然としている。
「どうせお前の事だ買い叩いたんだろう。」
「なぜわかった。お前エスパー?」と言う顔をする。
「ガラクタ。」と地面に凹んでいるコネタン。
「コネタン、ガラクタと言えばガラクタだが・・・中には適合者と呼ばれるものがいる。」
ぴくっと耳が動く。
「その者以外起動出来なかったりな。」
「なにそれもっと詳しく。」とキラキラした目を近づけてくる。
こんなにまじかで娘の顔を見たことはなかったなと思いながら話し出す。
「ガラクタと言われる所以は適合者が装備しなければ発動しないと言うことだ。現にマリーナでは無理だった。もしかしたら年齢制限、おっと血とか魔力だったり、心と言う不確かなものまである。」年齢制限のあとマリーナに睨まれて他の可能性に切り替える。
「まぁ選ばれし存在と言うことだ。」
「私が選ばれし存在、うぉぉぉぉぉぉ。」と急に叫び出す。
「燃えるぅー。燃える展開!」と一人拳を握って盛り上がっていた。
「へぇー乗せるのうまいじゃん!」と感心する。
「しまった!」と最近自分の思考がマリーナによって変えられている気がしてならない。
かなり反省しようと決めた。
「そんな事よりあれ以来襲撃はないか?」
「ないね。静かすぎて恐いくらいだ。まぁ来てもぎったんぎったんにやっつけてやるさ!」腕を組んで言う。
「コネタンもここに幽閉している体なら無事でいられるだろう。」
「本人に言わなくていいのか?」
「言わない方がいい時もある。」
「ああ。」と納得する。
言ったら言ったで私は無実だーとか言って抗議に行きそうだ。
「うんうん。」と二人で頷いている。
そして二人でコネタンのやる気をどう制御するか考えるのだった。
コネタンは第一王子のことをすっかり忘れていたのだった。
アヤノが起きた時、目の前には覗き込んでいるうたはがいた。
起き上がろうとして拘束されていることに気づく。
「うたは様。拘束を解いてくれませんか?」
「うむ、だけど襲わないと約束するなら解いてもいいけれど。」
「そのくらいなら、大丈夫です。」
「違ったな。言い方を変えて逃げない、連れ去らない。薬を使わない。他にも・・・」
そう忍びの世界では言い方を変えればまかり通ることもあったりする。
アヤノの顔が若干変わった。うたはでもやっと気付くレベルだ。
和やかに見えて駆け引きをしている。
任務を遂行できれば実際の所、忍びとしては満点なのだ。
色々な下りから最後。
「他の人の手も借り手はいけない、人外も禁止だよ。あと聞いてなかったとかもなしね。」と念押しをする。
それに頷いているアヤノ。
「やっぱり連れ戻しに来たんだね。その拘束を解こうとしている時点でダメだと思うよ。それに声に出して、いや書面でちゃんと契約を結んで欲しいな。」
そこまでするのかと思わなくはないが、そこまでしなければやっていられないのだ。
「わかった。」と答える。
「何がわかったのかな?契約内容を最初から言ってくれないか。」と問いただす。
「だから、連れ帰らないとかだよね。」
「全部、暗記しているよね。漏れがあったら最初から言いなおしだからね。」
「はぁー負けました降参しますよ、うたは様。棟梁にはこちらから手紙を書いて送っておきます。」
「ダメだね。私の目の前で書いて私の忍び獣が持って行くから。」と何処からともなく、現れる狐。
「コーン食べたい。」とか言っているが知らない。
「この紙は魔術契約書なるものらいしい。もし違えたら首を蛇に噛まれるそうだからね。」
「・・・」
拘束を解かれて書き始める契約書に名前を入れる。
武器等は殆ど没収されている。
利用できるとしたらこのペンだが、まずインクで相手の目を潰しての段階で反撃を食らうのが目に見えていた。どこか隙がないかと思って見ていたが、隙なんて無い、まるで全神経を研ぎ澄ましてこちらを監視している。
どうしてその才能を忍びの国のために使ってくれなかったのかと嘆いた。
「終わりました。」と自分の名前を書いている。
「違うな。ちゃんと忍び名ではなく本名を書いてくれ!」
「注文が細かいですね!」と契約書を受け取って、再び自分の名前を書いた。
「書きましたよ。」と渡す。
「我と彼のもの契約に従う。」
目で合図するうたは。
「従う。うっ。」と焼き印がアヤノの首筋に刻まれた。
「これで契約は完了。ふー次は手紙をよろしく。」神経を研ぎ澄ましていたのだろう少し息を付いたうたはだった。
「わかりました。」と粛々と手紙を書くアヤノ。
「暗号とかも、符号とかも、言い方変えてもダメだからな。」
「わかってるよ!」と暗号文で書こうとした所だったのに!くっそ!
「わかっているならいい。」
そうして手紙を書く内容まで読まれ、数々の指摘がありながらその手紙を忍びの国の棟梁あてに出すのだった。
「頼んだコーンマイ。」
「コーンクリームがいい。」わけのわからないことを言って去って行った。
「さてアヤノにも妖刀ござるを探して欲しい。」とお願いする。
「妖刀ござる?あの伝説の?」と驚く。
「そうあの伝説の。」
「ここにあるの?本当に?」
「本当だ。間違いない。一度この手にしたのに逃げられてしまった。」
「ああ、なんてことを・・・話の通りならこの国、近いうちに変革があるってことじゃない!」
「そうだけど。私の手元において置ければ、少なくとも私が侍でいられるから・・・。」
「なるほど。これもまた運命の悪戯なのか。」と何かを考える。
「頼むアヤ姉。」と頭を下げる。
「国を出たから、昔のように呼んでくれるのか。わかった。この国の現状は悪い方に向かっているらしいから、その流れは変えられまい。せめてあの妖刀の被害だけでも食い止めよう。」
「お願いする。」
そうあの妖刀のせいで昔、文化が変えられた国があった。
確かに昔、侍の国だったのだ。それが忍びの国に変わったのはすべてあの妖刀ござるのせいとは言い難いが、その影でその一端をになっていたのは本当の事だった。
「見つけましょう、私たちの手で!」
「ああ、頼みます。」と二人の忍びが立ち上がったのだった。
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