水面下の他国の動き
ニコ連合王国の首都、カーナビル
商業の気が強く有力な豪商などが商いを行っている。
己の意見を通すため議会権を買ったりしている。
豪商にとって儲かるのは戦争だったりするのがあの戦いの原因だったりする。
中には負け戦で破産をした人までいたぐらいだ。
だが、彼等上のものからしたらまだ足りないらしい。
負けで儲けた商人もいたりして、人の入れ替えが激しい議会だったりする。
中には政治家もいたりするが、それは世襲だったりしていた。
そんな世襲の議員の一人。
「どうやら順調のようだな。」とどこかの執務室だろうか、男が呟く。
「はい、王国に潜入させている工作員がよほど優秀なのでしょう。王国を支配する日は近いかもしれません。」
「一時は、エスリーヘネワトで負けたのは痛がったが、必要な犠牲だったと割り切ろう。」
「ですね。」と連合の幹部なのだろうが部屋の中で話している。
「次に攻める時には楽に攻め取りたいものだ。」と送られて来た報告書にはクーデターのための費用の負担とか書いてあったりする。
ルバロフ聖教国 ルバロフ大神殿
この大陸で一、二を誇ると言われている建物。
信者はこの建物を毎日崇めていたりする。
「おお天よ。今日もありがとう。」ここに祈りを捧げる事で幸せでいられるらしい。
大神殿の奥。そこには一部の権力者しか入れない場所。
そこには女神の像が数多置いてあり、その中心には勇ましい竜の像が置いてある。
ここはこの神殿の一番大事な所と言われている。
天より天使が遣わされ、そのお告げが信仰で大陸を統一しろだったとか。
「へくっし。」とどこかで憑りついている遠くの天使がくしゃみをしている。
風でも引いたかな?いや天使は風邪を引かない。と思ったら憑りついている相手が蒼褪めていた。
「どうして、何があった。」
「今、見えた私の後ろに・・・ゾンビのような恐い幽霊がいたのを。」と震えあがっている。
いや私天使!いや百歩譲って堕天使だったとしてもゾンビではない。
ガサガサという音がする。
「うん?」とそちらを向けば、何か飛び出してきた。
ゾンビの頭だ。
「ぎょぁぁぁぁぁー。」とミコミと一緒に逃げ惑いなぜか行く先々でゾンビに出くわす悲劇に見舞われるのだった。
「絶対に憑りついた相手間違ったー。」と堕天使もゾンビや幽霊の類は恐かったのである。
場所は聖教国に戻る。一体この国は何を奉っているのか。
信仰はバラバラでもそこに団結の意志があり、いざとなれば信仰のために死ねる信者ばかりだ。
一番大きな女神の像に祈りを捧げる男がいるまだ若い。
自身満々に己の野心を願っているのかもしれない。
「早くすべての国を聖教国の元に・・・」それがこの聖教国の本当の顔だった。
いや、男の野望をかもしれない。
開いた目には闘志が燃えていたのだ。
「あまりそんなことを言ってはいけませんよ。」
「これは大聖母様。」と会釈をする。
「しかし、これは我々の悲願です。」
「争いとは悲しいものです。」
「また説教ですか?そんな言葉を聞くものはもう、聖教国にはいませんよ。」
「・・・」大聖母は悲しい顔をする。
「それでは私はこれでこう見えて忙しいのです。」とここから去って行く。
大聖母は静かに竜の像を見る。
「貴方はこれからどうするの?」と像に問いかける。
かつて女神の使いとして送られた竜は勇者と共に魔王を討伐した。
その後竜は深い眠りにつき、今もなおこの世界を見守っているのだとか・・・
「竜神テト。貴方は今もどこかで平和を願っているのですか?」とこの像に恋していた昔のことを思い出してそんなことを言った。言葉など帰って来ないのに・・・
「私もまたここを去り平和を願いましょう。」と今の教団の信仰は天使や幹部達によって都合のいいように歪められたもの。
この年になって再び世界を巡礼するのもいい機会かもしれない。
かつて聖女だった大聖母はこの日の後に聖都を後にするのだった。
「あの子たちにも会っておかないといけないし。」とその国の情報を集めるために様々な所に飛ばした子達を思い出していた。
スミンが俺を持ってじーっと見つめてくる。
「本当に浮気してないんですか。」
いや、お前嫁じゃないから・・・なんて言葉を言ったら三日程いじけて面倒臭かった。
「してないから、それに俺竜だから、種族違うでしょ。」
「種族なんて愛の前では関係ないんですよ!」とずいっとさらに詰め寄ってきている。
なんか美人が言うと説得力が増すのはなぜだろう。
ドアップ美人だなーとか少し考えた。
「何かこう思いの強さの強敵が現れたような?」と首を傾けるスミンだった。
北の強国ルオファ帝国 帝城ガン二ガウス 王国に領土は接していないが、聖教国と連合に領土を接している。
玉座に座る彼女は何を思うのだろうか、平穏かそれとも争いか。
先代がなくなり彼女が帝位に付いているが、お飾りの私は有力者の言葉に従うしかなかった。
「王国に放っている密偵から報告です。」とたまにこうやって現状を報告に来る小鳥と戯れる。
「なにかしら?」
「王国の第一王子が拉致されたそうです。」
なんだか変わった報告をしてくるのが気になった。
「そう。そんなこともあるのね。まるで何かの物語みたい。」
「あとは連合と聖教国の二国が動き出す準備をしているそうですよ。」
「そう。」あまり他国の事に関心がないのかもしれない。
小鳥はいつの間にか去ってしまっている。
「つれないのね。」と去って行った小鳥に向かって言う。
「ああ、私も誰か拉致してくれないかしら。」この帝国のトップらしからぬ言動をした。
「そんな王子様なんていないよね。」と今日も溜息を付いてお飾りの帝国の皇帝を演じるのだった。
「ここはどこー。」と寝起きにそんなことを言っている第一王子ラビッダ。
「ここはですね。私と主様の愛のダンジョンになる場所です。」と優雅に着物を着こなす女。
それに警戒する。
「見たのか?」
「見たよぉー。」とのんびりした声で応える。何をと言うほど野暮ではない。
「じゃあ、死ね!」と拳の攻撃をする。
しかしユカリはそれを受けてもびくともしない。
目の前にバリアが張ってあるからだ。
「ここでの私は割と無敵なの。君より強いよ。」
「私は帰らないといけないんだ!」と王子らしい物言い。
しかしそれを知らないユカリは優雅にお茶を飲む。
「最近、お茶も栽培してみているの。呑む?」
「呑もう。」と口に豪快に含んだ。
「まずいな!」と茶碗を投げてきた。
「あらあら、大変。」とその茶碗が空中で浮いたまま固定される。
「あなたは知らないかも知れないけど、これはさる有名な方が造った茶碗なの。」
「それがどうした。」
「遠くの国ではそうやって茶碗の質なんかで価値があるらしいのよ。」
「だからどうした!」
「この茶碗で城が買えるかもしれない。」
「そんなバカな!」
「ふふ、この茶碗の価値を決めるのは私なんだからね。主からもらったこの茶碗に私は価値を付けられないのよ。」
「俺にはただの茶碗にしか見えん。」
「それがあなたの価値よ!」
睨んでくるラビッダにどこ吹く風のユカリ。
「さてそう言えば主様からあなたの教育を頼まれているの。この服着てくれるわよね。」
どこから持ってきたのかそこには・・・
とある忍びの国マクバラ 王都から非常に遠く海のそのまた向こう。
日々忍びとして他国の情勢を見極めようとしている。
隠された隠れ里のようにその国はあった。
各々が忍びの技術を高めようと切磋琢磨し、変装し騙し、的あてなど要人暗殺さえもこなす。そんな忍びの国のさらにエリート達がここに集まってくるのだった。
「ふむ、ここから遠いか。」報告ではアケロ二ア王国と言うここから海を超えて遠すぎる所にいると言う。半ば諦めている爺さん。
「うたは姫のことですか?」と入ってきたのはうたはに仕えていた凄腕の忍び。
「そうだ。掟に従って抜け忍は裁かないといけない。それが忍びの棟梁としての務めだ。」と静かに言う。
「それではこの私が行きましょうか?」と聞いてくるアヤノ。
「わしが行きたい所だが行ってくれるか?正直うたはレベルの猛者となるとお前かわししかおらん。」
「そうでしょうね。」
「すまんが孫娘のことよろしく頼む。出来れば生かして、無理そうならば・・・。」
「そこから先は言わないで置いてください。」と唇に人差し指を当てて、どろんとここから消えた。
「頼む、可愛い孫娘なんじゃー。」と孫思いの棟梁だった。
うたはは腕試しと称して王都の路上で強者狩りをしていた。
「ふふふ、これで100連勝!刀を抜くまでもない!」と街の中で言っている。
これも立派な侍に案るための道と燃えている。
ふと気づく。何かおかしい。
腰に違和感がある。
「あれ刀!妖刀ござるはー!」と何処に行ったのか慌てて探し始めるのだった。
「妖刀、妖刀はどこー。」」と王都中を探し回るのだった。
かくして各々の思惑で動き出す各国。
そしてそれぞれの道が交差してここアケロ二アの王都へと通じて行くのだった。
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