表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜の子に転生したらテイムされました!?  作者: 矢斗刃
花嫁の道
64/237

ランドル山への祈り

「で、何か聞き出せたか。」戻って来た俺はポルルに聞いた。

「うーん。こいつらは帝国の傭兵みたいだ。雇い主はわからねー、金貨を見せられて雇われたんだと。」

俺はトキの方を向く。

うんと頷いていた。

「なるほど。」

「なんだ俺が言ったことを信じられないのか?」とやれやれポーズだ。

「自分の胸に聞くんだな。」なんかトキがうんうんと凄い勢いで頷いていた。

「傷つくんだぞ。」俺もと地面にのの字を書いてすぐに復帰した。


「増援が来るとかは、どうだ?」

「なにも知らねーようだ。」

「そうか・・・。」敵の規模がわからないのは痛いな。

どこで襲撃するかわからないからな。いやマップがあるからわかるのだが・・・

俺ではなく向こうの宰相側の人間だ。


「こいつらの規模で襲撃が成功するか?」

「それはわからねー。」と少し考えて言う。


「ふむ。」と考えてまだ残っている残党を倒しに行く事にした。

「ご苦労。」

「あのなーそれは目上の者が言うんだぜ!」と文句を言うが知らない。


その場を後にした。


「おれはコイツをタルタロスの旦那に渡す。お前さんはどうする?」とポルルに聞かれるトキ。

「私も城に戻ります。」流石にそろそろ戻らないとルイネ様に心配を掛けてしまう。

それになんだか身体の調子がおかしいくらいにいい。

ここまで来るのに息が上がっていなかった。

なんと言うか強くなっている感じがしていた。


「走って帰ろう。」と走り出すとその力に驚くトキだった。

「なんでこんなことに、まさかアイツ何か私にしたの?」と自分の身体に疑問を持った。


疑いの目は深くなった。しかし彼女は明日には王都に行く身だった。

その疑問はいつの日か晴れるのだろうか、今はまだわからない。



それから少しずつ人を削りと言うか追い剥ぎをして行った。

これはあれだ追い剥ぎのとか称号が着くかも知れない。

なんか追い剥ぎなんてモブっぽい。

いやこれがゲームなら主人公はきっとクロエで、俺はお助けキャラのモンスターなんだろう。

泥臭いことは俺がして、正道はクロエが行うか。

そう言う物語もいいのかもしれないなとか考えながら、追い剥ぎをしている俺が実は倒されるべきボスだったりしないか心配なのかもしれなかった。


「大分追い剥ぎが出来たがまだまだか?」

人数だけは多いからな、少しペースをあげるか。


影魔法で分身を造りながら、あれ?どろどろ解けているけど、まぁいいか。

「いけー俺の分身たち。」ドラゴンシャドーと言うらしい。

いや今はドラゴンゾンビシャドーになっているのはなぜだ?


俺の想像力が悪いのだろうか?

まぁ前世でもアーティスティック的だったのにな、いわゆる下手だったからこれ溶けているのか?クロエはうまかったんだけどな。

きっといつか自分の分身を造って抜け出そうとするだろう。


そんなことを考えてないとやってられないくらいの数だ。

たまに攻撃を受けることがあっても、この竜の装甲には傷一つ付かない。

そんなこんなを繰り返しながら、賊たちの装備をすべて追い剥ぎするのだった。


血のりがべったりついている身体をウォーター水の塊を造りながら、それに全身を浸からせる。

まるで洗濯機に入っているように回っているんだが、調整が難しいな。

まぁいいこの状態で眩暈は覚えないようだからな。

もう少しゆっくりと・・・



宰相達は出立の準備が出来たようで、ここから去るようだ。

辺境伯家の皆で見送りに来ていた。


「それではランドル殿またお会いいたそう。」

「ははい、姉上のことよろしくお願いします。」と最後まで緊張していたな、そんなことを思う。フレイザと目が合ってコクと頷いておく。


襲撃の件をトキに聞いた。ついでにトキが生きていた理由はなんだかあやふやだったりする。一応注意するようにクルーがに言ってある。まぁあれほどルイネのことを思ってくれているので大乗だと思うがな。



「お母さん行ってらっしゃい。」

「アリアちゃーん。」と号泣するマリーナ。

マリーナとアリアが抱き合って別れを惜しんでいた。

アリアも少し泣いているかもしれない。

「いってらっしゃい。」

二人とも泣いている所に部下のイルグ達がもらい泣きしていた。


ルイネがノエノスと握手を交わしている。

「お世話になりました。」

「また来てね。」と手を上下にしてアピールしていた。

「あはは。えーとクロエは?」ときょろきょろ探している。


「それが寝たまま起きなくて・・・。ちょっと心配なんです。」とスミンが言っていた。

「病弱と聞いていたけど、そうなの?」

「いえ、そうではなく。ただ寝ているだけかと思うのですが。」


部屋では、ぐーすかぴーと寝ているクロエがいる。


「それもクロエらしいかもね。」そう言って馬車に乗り込んだ。


「ライズもしっかりね。急に妹が心配だからって学園から戻ってきたらだめだからね。」ラミーナ。

「わかってますよ。だからちゃんと護衛も引き受けるんでしょう。たぶん。」と馬に乗りながら最後の言葉をぼそっと言う。

「タルタロスも頼みますよ。」

「はい、わかりました。」と返事をして先頭に出る。


「では、出発。」と掛け声をして進み始めるのだった。


最後は宰相の希望で街中を一周して出るコースを取った。

これは視察なのだ。結婚やら怪我やら色々あったが、視察なのだ。

この目でしっかり街の様子を見ておかなければならない。


新しい街並みで何処からもトンカチの音がする。

しっかりした区画整理もされている。

これもラミーナが率先してやっているのかもしれない。

最後に城壁を守るように冒険者たちが見送ってくれた。

これがこの土地ならではなのだろう。


治安を悪くさせている冒険者も、ここではしっかりした人格者のようだ。


私たちの馬車は砦に入った。

そこでわがままを言って砦の監視塔に登って上から城下街を見渡す。


「これは凄いな。」と改めて思う。

「ええ、そうね。これならあの子も大丈夫でしょう。」

「お父様、この領は発展しますね。」とそう言っていた。


マリーナを見れば、今度は反対の方を見ている。

ランドル山、天高く聳え立つその山は遠く王都からも見える。


「雄大だな。」

「そうね。」

「きっと家族たちを見守ってくれるさ。」

「そうね。」

「心配か。」

「心配じゃないと言ったら嘘になるけど大丈夫、この領には強い頼もしい奴等もいるしな。」そう言ってランドル山に祈っていた。

きっと家族の無事なんかを祈っているのだろう。


「海の女が山に祈る日が来るとはね。」そんな独り言を呟いていた。

ブックマーク、評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ