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竜の子に転生したらテイムされました!?  作者: 矢斗刃
花嫁の道
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結婚式の余興

隅ではクロエとノエノスが舞踏の打ち合わせをしていたりする。


「本気で来てもいいけど舞だってこと忘れちゃだめだよ。」

「わかったぁー。」と返事をするクロエ。昨日ダンジョンで活躍できなかったことを根に持っているようで闘志を燃やしていた。


「では、次はノエノス様とクロエ様による武舞です。」


ノエノスがいつもの大剣と違ってロングソードを持って舞っていたりする。

動作が一つずつ綺麗で見惚れてしまった。


たまに間違って剣風が飛びそうになるところをラミーナがフォローしてバリアを貼っているようだ。


ニコニコとしながら決めポーズをノエノスが取った。

拍手が起こる。

ジャンジャンと音響担当はなぜかライズがやっている。お前も意外に優秀だ。


次はクロエの出番。

緊張しながら見る。大丈夫だろうか。


剣舞をしながらなぜか歌を歌いだす。

それに合わせるようにライズは音響を調整する。

何処からかピアノの音が聞こえて、ラミーナが弾いていた。


二振りの短剣を曲芸のように扱いながら、歌い踊っていた。

誰もが何も言えない。

見とれている程のダンスといってもいいのかもしれなかった。


「前座になっちゃった。」とノエノスが呟いている。

「踊るのもうまいし、仕方ないでしょう。」とアリアが声を掛けていた。


フルフなんてクロエの踊りを真似ようとしているぐらいだった。


ばっと最後に格好よく決めていたね。

「ありがとう。」と晴れやかだった。


「あれ?なんか違うような?」と疑問を浮かべるクロエ。

「まぁ気持ちよかったしいいかぁー。」と納得していた。ノエノスに逆襲するんじゃなったのかと思ったが言わないでおこう。


船員達が歌って終わりそうな雰囲気だったけど・・・

あいつ等全員泣いてて湿っぽいんだよなと思ったら、今度はなんかチャイナ服のメイド軍団が出てきて、踊ったり歌たりしていた。ミコミはまだ回復していないらしかった。


スミンがこっちにウィンク飛ばしてきた。フルフもなんか頑張って踊ったり変身したりしていた。アリアはその間マラカスを振っていた。フレイザが真ん中で慣れた様に踊っていた。


次は執事のセバスとタルタロスが漫才で場はしらけたりする。

途中から領主のランドルも乱入してトリオになったりしていたが・・・挽回は無理で増々カオスになった。本人たちはうまいと思ったいるらしい。


ルイネのタップダンスを挟んだ。トキや他の影たちが混ざったりしている。

ルイネも複雑そうだが笑顔でタップを踏んでいた。


そしてラミーナが氷で氷像を造って場を凍らせていた。寒いと言う意味で・・・

ちなみに作っていたのはでっかい丸い鳥だった。


こっちの世界では何かこう芸を皆で披露して結婚式を盛り上げるらしい。


宰相はなんか早口言葉を披露してた。

なんで早口言葉?と思ったのは俺だけではないようだ。しかもうまい。

ダンディに欠点はないのか?早口言葉が様になっていた。


そしてマリーナも歌だった。

セイレーンのように船乗りを惑わせ、海の魔物を仲間にするほどの歌唱力にシーンとなったが、その後ろで本当のセイレーンがサブボーカルを務めているのはどうかと思った。

途中からアリアも混ざってデュエットしていたが・・・可愛い海のイルカやアリアのプワプワちゃんが空を飛んでいるのはまぁファンタジーならではと思った。


「そして最後に新郎新婦より一言。」とセバスの声。


「私がマリを守る。」と一言、男の決意した言葉だった。

たぶん今ここにいる皆に宣言しておきたかったことだろう。


海の男たちが泣き崩れているぞ。

「幸せにぃ~。」とか聞こえてきた。

「くそ悔しいが、俺達の艦長を頼む。」と託す声も聞こえてきた。


「皆、お世話になりました。また絶対、絶対会おう!」いつの間にか酔っぱらっているマリーナ、その顔は笑顔だった。


なぜか宰相とマリーナが最後に胴上げされていたが、これが異世界の結婚式か?と疑問に思った。


「あーいけないんだぁ。一人だけ芸をしてない。」とクロエが俺を注意してきたけど、竜の子に何を期待しているのだろうか。


〝ふふ、これは貸しですよ。〟と言うユカリの声がどこからともなく聞こえてくる。

アイツ何かするつもりか?

そう思ったら辺りが暗くなり。


映像が映し出される。


そこにいたのは若いころのクオンとフレイザ。その二人のスライドショーが指輪を通じてステージの壁に流された。


「これは一体?」と困惑するクオン。

「記憶のかけら?」何かに行きついたのかマリーナが口にする。

「これがまさか!」と戸惑う。

「間違えないと思う。実際私たちの思い出が指輪を通して映し出されているから。」


二人が歩んだ道がそこに映し出された。

父親が死んで跡目争いが起きそうになり、それを切り抜けて兄と和解して、宰相の位についたクオン。


離れて二人が苦悩したこと、アリアやルイネが生まれた所も映し出されていた。


二人の妻を失った宰相。やけ酒に暮れるマリーナ。

家で優しくアリアの世話をするシーン。

「あれは私か?」と疑問に思っている。

アリアと二人でエルフから逃げた時のシーン。


海軍の船員たちと過ごした夜。


そしてルイネの状況を聞くクオン。

もう二人の子供のことで悩む。

議会で議決を取っている。


ランドルが辺境伯にされた経緯。

宰相は反対だったようだ。むしろ宰相が行きたそうにしていた。


そしてこの3日の出来事も、そして結婚おめでとうと表示がされて辺りが明るくなって終わった。


「今のテトがやったの?」とクロエが聞くが知らん振りをしていた。

それに俺でなくユカリだしな。

「ありがとう。」と撫でてくる。

クロエもちゃんと大人になって行っているということだろうか。


そしてマリーナが泣き崩れていた。

「皆ぁーありがとう。」と号泣していた。

俺達はその姿を温かく見ていたのだった。


その晩、俺が冒険者のギルドに行くと指名依頼を言い渡され、ボス、ラミーナの執務室の前まで依頼内容を聞きに来なければならなかった。

コンコンとドアを叩き。

「失礼します。」と言って入る。


「あなたがヘイロンね。いやテトと言った方がいいのかしら。」と机に両肘を立てて口元を見えなくしながら威厳あるポーズで喋ってきた。

「貴方に賊の討伐を依頼するわ。」


「嫌だ。他を当たれ。」


「なんでよー。」とラミーナは思わずツッコミを入れながら立ち上がっていた。

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