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竜の子に転生したらテイムされました!?  作者: 矢斗刃
花嫁の道
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結婚式の指輪

結婚式とは・・・男が彼女を俺の女とアピールする場である。

前世の俺の認識だが・・・

俺は取り敢えず美味しいものを狙おうときょろきょろ見回していた。


魚介、肉類、野菜類は少な目、それに対してさっき頃合いを見計らってフルーツを冒険者ギルドに届けておいたので、フルーツの盛り合わせなんかも食事に出ている。


俺からの祝い品はそんな所だろう。ついでに指輪はするんだ?


〝スミン、そう言えば指輪なんて準備出来てたのか?〟と思わず聞いてしまった。


〝今回はなしで、王都で買うそうですよ。〟

〝そうか・・・〟

〝持って来たいのですか?〟と飲み物を渡して行く中、聞いてくる。

〝ああ、さすがにな。アリアにもマリーナにも世話になったしな。宰相は知らんが、まぁ悪い奴ではないんじゃないか、ルイネの親だしな。〟


〝わかりました。〟

〝言い訳は頼む。〟とスミンは俺をクロエから預かり、陰でスミンのリングから俺だけ転移をしてダンジョンマスターの部屋へと向かった。


「ユカリ、起きてるか?」と声を掛けたダンジョンの精霊は寝ていたようで寝起きだ。

「はいはい、状況はわかってまーすよー。」と寝ぼけ気味に言う。

「お前も寝るんだな。」

「これは寝てるんじゃなくて、外の様子を監視しているのですよ。目を閉じればその姿を見ることができるのです。」

「お前、それで俺を監視してないだろうな。」

「さて、どうでしょ?」と惚ける。


「まぁこれからは監視をされてると思って行動しよう。」

「むぅーそこは普段通りにしてください。」と文句を言ってきた。絶対監視してたな。


「指輪ですね。」

「ああ、頼む。」

「効果はどうしますか?」

「そうだな。状態異常無効か。」

「なるほど、それはいいですね。貴族社会の毒なんて恐いでしょうからね。」とやれやれする。

「そうだな。」宮廷闘争に否が応でも巻き込まれるのだ。準備しておいて悪いものでもないだろう。


「ついでに私たちの指輪も作りませんか?」なんかぶっこんだこと言って来やがった。


「冗談はよせ。」

「冗談じゃないのにー!」なんかずいぶんと人間らしくなっているな。


「さて、確かここに。」と置いてあるミミックの箱の顔に手を突っ込んで取り出そうとしている。」

なんて言えばいいのかわからないぞ。


そこから虹色の鉱石を取り出した。

「それで、こうしてこう。」と何かしら魔法であっという間に加工してしまった。


「ふぅー。」と言って一息ついている。

「付与。」と言って魔法で付与を行っていた。


「これで完成。」とオデコを拭っていた。別に汗なんて出てないだろうと思うが気分という奴かもしれない。


「あっ箱も用意しよう。」と銀製の箱に綿を詰めてそこに指を置いて箱を締めた。


「ありがとう。これは借りだ。」

「いえいえ、なら今度デートしてください。」

「あー。」

「冗談ですよ。たまには会いに来てくださいね。」そんなことを言って見送ってくれた。


いつの間にかダンジョンの入口に立つ。

さてこの持っている箱をどう渡そうか。


そう言えば一人渡せる人物がいたなとその人物の所までパタパタ飛び出した。



式はすでに始まり、セバスが司会を務めていた。

俺はスーツ姿の竜の子になっている。


パタパタと戻ってくる際にポルルに捕まってしまったのだ。

あっという間に捕まって、早業で着替えさせていた。


「秘技、速着せ替えの術。」なんて忍々ポーズをしていた。


完全に着せ替え竜にされている。

今度絶対に復讐しようと心に決めた。


ポルル曰く蝶ネクタイがポイントが高いそうだ。

そうかぁ?と疑問に思うが、一応結婚式だから正装にしておこう。


俺が戻ってきた時にはもう式が始まっており、挨拶に並ぶマリーナの部下達。

急遽と言うこともあり皆花を一輪プレゼントしたりしている。

皆が号泣をしてこれからどうしようかと言っている。


「イルグ、後は任せた。」そう言ってイルグを泣かせていた。

崩れ落ちるイルグを支える男達。

「いい部下を持ったてたんだな。」と言っている。


〝スミン、辺境伯家は挨拶は終わっているのか?〟

〝はい、ただアリア様の挨拶だけまだです。〟


〝わかった。ありがとう。〟そう言って念話を解いた。


俺は椅子の上で座っていたが、パタパタと飛んでアリアの所に行く。

元気ではないようだが、マリーナの部下たちと話していた。


俺はそこにダイブしてアリアを困らせながら、抱っこされることに成功。

最初は宰相を試して渡そうかと思ったが、流石に一国の宰相をと思いとどまった。


まぁ正直宰相にバレたら俺の竜生も終わりそうだからな。


アリアと一緒に挨拶に行くことになった。

「むぅー。」とハブてているクロエを見たが今回はちゃんとスミンがなだめてくれている。


「あとで一緒に説教しましょう。」とか恐い顔で言ってたがそんなことしないよな?



「おめでとう。」とアリアは言う。

「ありがとう。」とクオン。

「アリアちゃん、私行くから、元気で・・・。」と声にでない。


「私は邪魔者?」と鋭い声で言った。


「そんなことはない、なら一緒に行くか?」

ギョッとした顔になるマリーナ。

そこで戸惑うアリア、ふとクロエの方を見る。先生を最後までやろうと思ったのだった。


「いえ、まだここでやることがあるので・・・。」と断る。

なぜか胸を撫でおろすマリーナ。


「そうか。痛い痛い。」ときっと母さんに抓られているのだろう。


「もうまったく、アリア元気でね。」

「うん。」

「今日は一緒に寝ようか?」

「それは嫌。」

「振られちゃった。」と泣くふりをする。


「ガオ。」と言う声を出して。俺は箱を出す。

「うん?なに。」とアリアが疑問顔でそれを取り上げていた。

あっやべ、こういう時ラッピングするべきだったか、まぁいいか。

変に勘ぐられそうだし・・・


その箱を開けて確認しようかと思ったが、そのままアリアはマリーナに渡した。


「開けてみて、何が入っているのかな?」と気になるアリア。

マリーナは皆に隠すようにアリアと一緒に開けた。


「?」としているクオン。


そこにあるものに驚き。それをどうするか悩むマリーナ。

「あんた。」と俺を見てきたが・・・

「ふーんふーん。」と鼻歌を歌って見せた。


「はぁー。ありがとう竜のおチビさん。」と撫でて来た。

アリアと俺はそこを後にした。


マリーナがその箱をクオンに渡して、箱を開けて見れば指輪が入っている。


「なるほど。」

「そう言う趣向らしいわよ。」と俺を庇ってくれたみたいだ。


「セバス。」と執事を呼ぶ。

「なんでしょう。」

「これを・・・。」

「なるほど。」


「皆さん、これより指輪の交換を行います。」と風魔法で声を拡張しているのだろう。


クオンがマリーナに虹色に輝く不思議鉱石の指輪を付けていた。

状態異常無効に、各種ステータス向上。鑑定したがちょっと大盤振る舞いじゃないだろうか、まぁいいか。マリーナがクオンに同じ指輪を付けて終了だ。


まぁキスもしていたが・・・

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