マリーナへの罰
ポルルとアリア、スミンが帰ってきて正座をする。
それから静かな時が過ぎって行った。
俺は念話でスミンに話しかけながら、この退屈な時間を過ごしたのだった。
次の日の朝、皆が反省を終わってこの部屋を出るものこの部屋で寝るもの様々だった。
「で、どうするの?」と聞いてきたのはラミーナだった。
「どうするって何を?」とマリーナ。
「はぁー。もう色々バレてるから。」
「・・・。」と帰ろうか留まろうか、考える。
「もう少しここにいる。」
「そう、じゃあ着替えを用意するから来て。」
「はぁー?なんで用意するんだよ。」と文句を言う。
「いいから、いいから。」
「ふわぁー。」とあくびをする流石に寝れなかったのか。
「そうね。少し寝たら、フレイザとアリアをやるわ。」
「はい、はーい。」と言って謹慎している部屋に戻って行った。
ラミーナも少し仮眠を取るため自室に戻って行く。
「あのぉー立ち上がれないー。」と泣きべそを掻いているノエノスをどうするか戸惑うスミン。
「あはははは。」とポルルがそれを見て笑っている。何がツボに入っているのか?
後が恐いぞポルルよ。
アリアがそんなポルルを窘めていたりする。
ピクピク震えながら立ち上がるノエノス。
まだ足がガクガクしている。
「むーっ。」と必死にポルルを睨んでいた。
「まったく姉上もしっかりしてくださいよ。」とやれやれ顔をする弟ライズ。
「そう言うライズ様も。」ちょんちょん。
「ぐぉー。」と悲鳴をあげて倒れる。ライズの足を突いてポルルは遊んでいた。
「あーもう。」とアリアはポルルを引き離した。
「もうちょっと、もうちょっとだけ。」
「トドメを刺さないでください。」
「残念。」と顔を垂れた。
「ポルルは足大丈夫なの?」と思わずアリアは聞いてしまう。
「あー俺は大丈夫だよ。」と顔には若干汗が流れていた。
アリアも若干きつかったのに納得が行かなくて足を突いてみる。
「ほぉらぁー大丈夫だろう。」と顔の笑顔が壊れていた。
その足をがちっと掴まれブルブル震える。
「げぇー。」と悲鳴をあげるポルル。
その足を掴んだのはノエノスとライズだった。
「さっきよくもやってくれたね。」と笑顔が恐い。
「いつものお返しだぁー。」とライズにも掴まれている。
ポルルは逃げられない。
「ちょっと待って、やる側はいいけどやられる側はえんりょしたいんよぉー。ぎゃー。」
ポルルの震える足を二人でツンツンしまくっていた。
「ぎょえぇぇ、あぎゃー。」と言うポルルの悲鳴を後に俺達はこの広間を出るのだった。
「お前も道連れだぁー。」とガクッとミコミも相変わらず、ダウンしていた。
いやたまーにわけがわからないことを度々言ったりしていた。
あの髪の毛は何かを受信しているのかもしれない。
個人的にはランドルが足をプルプルと震えさせながら、自室に戻っていくところがなんか可哀そうだった。
宰相は目を開けていた。
身体全体に包帯が巻いてある状況。
ちょっと大袈裟なような気がしたが、一国の宰相を心配し過ぎる事は普通だろう。
「誰かいるか。」
「はっ。」と男の声がする。
「影か、どういう状況だ?」と聞き返す。
「はっ、今回の事に関して辺境伯家は全体で反省しており、関わった者たちは皆、朝まで正座をさせた上で解放されております。」
「そうか。」と返事をするだけだった。
外に向けて全員で正座するそう配信することで、謝意を示そうとしているのだろう。
ここで許さないと宰相の器量が疑われるか。
怒りの氷点下ラミーナ、辺境に飛ばされたが公爵家でやり過ぎた過去もある。
怒らせると辺り一帯氷点下になることから、彼女を怒らせてはいけないと噂されるようになった。
実際はダメな公爵家の世継ぎ達を全員なぎ倒して、優秀な弟に継がせた。
かなり切れる人物。
この領も彼女の手腕で運営しているのだろう。
魔法のイメージがあったが、内政の面でも優秀なのだと評価を改めた。
「失礼します。」そう言って入ってきたのは一人のメイドだった。
この部屋を一層警戒するように警護する気配を感じる。
「お食事をお持ちしました。」
お盆をベットの横に備えつけられているサイドテーブルに置く。
どうやらけが人用の粥のようだ。
「ああ、ありがとう。」と言って目が合う。そこにはメイド服を来ているマリーナがいた。
「何してるんだ。」と警戒するクオン。なんというか顔を引きつらせている。
「ちっ。これは私への罰だってさ。それに人手が足りないからやれって。くっそあのメギツネ!それにアリアもフレイザもノリノリで着せなるなよ。まったく。」と舌打ちをして、腕を組んで椅子に座っている。メイドとしての態度ではない。
無礼な奴だと戒める用に飛び出してくるはずの護衛が来ない。
「俺はここで死ぬのか?」と思わず聞いてしまう。
「はぁー、そんな暴力的にみえるか?」と呆れている。
「見える。」
「あんたさぁー。捨てた男が憎い、くっそ、まぁいい、取り敢えず食え。」と匙で掬った粥を無理やり口に入れる。」熱い。
「ごほごほ、熱いからふーふーしてくれ。」
「調子のってんじゃねー。ちっ、仕方ないかぁ。ふーふー。」と真剣に覚まそうとしている。その様子を見るクオン。
「メイド服似合ってる。」
「こんなおばさんのメイド服なんて需要ないだろう。目が曇ってんのか?ふーふー。」
「マリは変わらないな。」
「あんたは変わった。ずいぶんと偉くなっちまった。」と今度は優しく食べさせてくれる。
まるであの頃に戻ったかのように・・・
「マリは年を取ってないのか?」
「それは禁句だ!」と恐い顔で睨まれた。
「まぁ、エルフの不老の禁薬を呑んだ。その効果が出てんじゃねー。」
不老の効果だろう飲んだ時の年齢で見た目が固定されるが、もうちょっと若い時に飲んでればとそれだけが悔やまれる。
「マリはいつまでたってもマリだな。」
「ふん知らねー。」と顔を赤らめながら粥を運んできた。
しばらく沈黙の中粥を食べさせる音だけがこの部屋の空気を支配した。
「それで一つ気になっていることがある。」
「なんでしょうか。閣下。」と態度を改めている。マリは絶対からかっているな。
「あの子、アリアは俺の子か?」と真剣に聞く。
「・・・さあね。それには答えないよ。」
「そうか。」
「嘘が下手だな。」とマリーナの目が泳いでいる。
「てめぇー察しろよ。アリアが宰相の子供だって分かったら絶対めんどくさいことになるだろう。」
「ああ、なるな。」
「連れてかせねーからな。」
「・・・。」困った顔をする。
「なんだそんなに困ってるのか?」
「マリ、俺の妻になってくれないか。」
「はぁー何今更言ってんだよ。」と胸倉を掴んでいた。
「頼む。」あまりの真剣さにマリーナは気圧されるのだった。
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