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竜の子に転生したらテイムされました!?  作者: 矢斗刃
マリーナ・デモ
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反省と正座と

「ドン。」と大きな音がなり、その銃撃を受けたクロエは倒れて伸びていた。

プシューとオデコから煙が吹きあがっていた。

唖然とするこの場の者達。

クロエの様子を確認してから、ここから去ろうとするマリーナ。


「なんだ?この気配は?」

大気が震えているような大きな感じがする。目の前から何かとんでもない殺気を感じる。いや、これは怒りか?


コツコツと廊下に足音が鳴る。


「げっ、ノエノスちゃん!」

気付いたと同時に大剣の腹がマリーナを捉え吹っ飛ばされる。

「ぐはー。」と城壁にめり込んで気絶するように前のめりに倒れた。


「クロエに手を出すからだよ。」とトドメを刺そう近づいて大剣を向ける。

アリアが母を庇う様にノエノスの前に両手を広げて立ちはだかった。


「アリアちゃんどいてくれない?」といつも笑っているノエノスの今まで見たことない表情を見る。夜の暗さと城からの間接照明で余計に恐く迫力がある。

まるでホラーに出てくる顔だ。


「どきません、あんな母ですが、母なんです。私のたった一人の身内なんです。」と泣きながら体を震わせながら庇う。


暗い顔をするノエノス。

普段ニコニコしている人が切れたらこんな感じなんだろう。


「私からもお願いしよう。」とこの広場に宰相の声が響き渡っていた。


「例え宰相閣下が言われようと退くつもりはありません。」辺りが殺気に満ち溢れそこにいた誰もが汗を搔いている。

俺も掻いている以上ノエノス、どれだけレベルあげたんだよ!


鑑定で見て見たらレベル60で怒りモードってステータスに書いてあるんですけど、バーサーカーか?

うん、このステータスなら俺にも傷付けられるかも知れない。

怒らせないように気を付けよう。


「いてて。」とオデコを擦りながら起き上がり、泣き顔のクロエ。

その様子を確認して、ほっとしてノエノスは大剣を収めた。


「そうね。私も妹のためなら庇ってるから、ここは退きましょう。」

「ほー。」と胸を撫でおろすアリア。


「これはなにが起こっているのですか?宰相閣下、ご無事ですか?」と近づいてきて声を掛けるラミーナ。

その後ろにはセバスチャンとフレイザがいる。

この状況を見ても驚かない。

場慣れしているのかもしれない。


「ラミーナ様、取り敢えず閣下をお休みできる寝室に運びましょう。」

「セバスお願いできる。」

「はっ!」

「フレイザも介抱を手伝ってあげて。」

「畏まりました。」と答える。


「さて、貴方たちは事情を聞いた上でお説教よ!ノエノス逃げない!」と陰でこそこそ逃げようとしていたノエノスを注意した。



城の大ホールでは本来使われる要素とは別に、この件に関わった皆が皆、正座をしていた。マリーナ・デモに関わったものも。


「ミコミ足痛いぃー。」と泣いている。そのミコミの頭をハリセンで叩くラミーナ。

「痛ーい。」と頭を抑えた。

「姉御、しっかり。」とデモに参加した男達が慰めていた。


目を閉じながら静かに座っているスミンがいた。

指でピンとつつくと足が痺れた様に身体全体が震えだした。


パシンと頭を叩く音がする。叩かれたのは俺だった。

持ち上げられる。

「貴方も反省してね。」と恐いお母さんだった。

俺はコクコク頷いたね。

どうやら今日の冒険は出来ないようだ。

よく見ればポルルまで正座をさせられていた。


「なんでポルルもいるの?」とこそこそ聞くクロエ。

「それは面白そうだから、ミコミと一緒にデモっていた。」と拳を握っていた。


「デモって、美味しいの?」と聞くクロエ。

「お前はそうだな。」


パチン、パチンと二人の頭にもハリセンが打たれていた。

「いたぁーい。」ポルルは声をあげずに頭を抑える。


「二人ともちゃんと反省しなさい。」

「はい。」としょぼんとしながら再び足の痺れと戦い出すのだ。


「あなたも反省してくださいね。」

そこに座っているのは領主のランドルだった。

「ああ、デモを抑えるのに必死で、広場でそんな事が起きていたなんて、私がもう少し早く戻っていれば、宰相閣下も・・・。」と悔しがっていた。

「はいはい。」

「ちょっと淡泊じゃないか、もうちょっと夫に掛ける言葉ないの?」

「駄夫、黙れ。」と冷めた目でランドルを見ていた。

なんかそんなことを言われて喜んでいる男は見たくないのか、皆が目線をそらしていた。



「義姉様も、反省しておられますか。」と正座がピリピリしている。汗がだらだら出て正座が苦手なのだろう。

「反省しているとも、そろそろいいんじゃないか。」と声と足を震わせながら言っていた。

「まだ始まったばかりですよ。お・ねえ・さま。」と怒りを堪えるような顔で言う。

「お前、こんなことしても私は反省しないからな。」と手のひら返しをする。

「ふん。」そっぽを向く。

「お母さん、ちゃんと反省して!」

「アリアちゃん、お母さん悪くないよ。アイツ、あの男が・・・もう一発くらい殴るべきだった。」と拳に怨念を込めていた。

「そんなことしたら今度こそ絶交だからね。!」とプイをする。

「アリアちゃん!」と抗議する。


そもそもマリーナが大人しく正座して座っているのはアリアが反省しないと親子の縁を切ると言ったのが効いているようだった。そう吹き込んだのはラミーナだったりする。


「はぁー。すみませんラミーナ叔母様、お母様がこんなんで。」

「いつものことですし。」と苦笑いをしてここから移動する。。



ルイネは瞑想するように正座をしている。


「美しいわね。」とラミーナが話しかける。

「ありがとうございます。」

「貴方は別に正座しないでいいのですよ。」

「いえ、私の浅慮がこの事態を招いたものですから反省させていただきたい。」

「そう。」と他の所を回り出すラミーナを見送り、ふと気づく。


私の横では慣れた様に行儀よく座る男がいた。

それは様になっていて美しいと思えてしまう。


この人はもしかしたら正座の達人なのではとルイネに雷が落ちた気分だった。

その姿勢を見習うように私も姿勢を正した。

ルイネは勘違いしている。

正座は望んでしているのではなく、いつも強制されてしているのだ。

もうライズにとって正座なんて慣れたものだった。


「貴女は何をしているのかしら?」とその様子を発見されたノエノスは慌てだす。

「いやぁー、正座してましたよー。」とだらだら汗を掻いている。

まるで悪戯が見つかった子供の用。

「なぁー。」と鳴いているフルフ(狼)を背にしながら楽をしようとしているのね。


ラミーナがうっすらと目を開いて恐いような目で見下ろしていた。


「ひぃぃー。」と悲鳴をあげて震えるノエノス。

「ちゃんとお仕置きを受けてね。」と可愛く首を傾けて、ノエノスの膝の上に座った。


これは関わっちゃだめだとフルフはクロエの所に避難するのだった。


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