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竜の子に転生したらテイムされました!?  作者: 矢斗刃
マリーナ・デモ
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女ごころ

スミンをユカリから解放する。

さてこの人物、トキをどうするか?

蘇生させた以上、戻さなければならないが・・・


「ふむ、どうするかな?」

「殺しましょう!」とスミンはさっきの事が納得出来ないのだろう。

「あのな、せっかく生き返らせたんだ。どうにかして届けてやりたいのが、親心という奴だろう。」

「むっ。」とハブてる。


「ああ、そうだ。そのリングをもう一個渡しておきましょうね。」と渡して来ようとするユカリ。


「あぁぁー。」と残念がるように肩を落とすスミン。


「?」なぜ残念がる。


「ああそう言うことですか?」と何かを察するユカリ。

「なにが?」と俺は疑問に思う。


「あのですね。女の子からもらったものをあげている男は最悪ですよ。」と叱ってくる。

「むっそうかもしれないが、どうすればいいのだ?」と困った顔をした。

「まずデートにでも誘ってみればどうですか?そこで作り物のアクセサリーとか、買ってあげたらたぶん機嫌も直りますよ。」


「そんなものか、うん。デデ、デートだと!」あり得ない。

前世でそんな高等なことをしたことがあっただろうか?それに俺は人外だ。

ないだろう。ないな。


「うーむ。」

「何を悩んでいるのですか?さっさと誘いなさい!」と活を入れてくるユカリ。

「いや俺一応、竜生はまだ短いのだが・・・。」言い訳を試みる。


「はいはい頑張って!」と背中を押されてしまう。

「はぁー。」とスミンの方に向かって行く。


「どうせ私なんて・・・。」となんか地面にのの字を書いているぞ。

「スミン、すまないな。」

「謝られてもどうすることも出来ないよぉ。」とさらにいじけている。


本当にユカリが言っていた通り声を掛ければ機嫌が治るのか?


「そのぉ、この件が終わったら、デートでも行かないか?まぁ竜の俺とは行きたくはないだろうが・・・。」反応を待つ。


「・・・行きます!」といきなり立ち上がるスミン。


「えっ?」と言う声をあげた。

「だから行きますと言っているのです。ぜっ・たい・にぃ!」と笑顔になって近づいてきて手を握っている。


そこまで断定するの?なんだか怖いぞ。若干顔が引きつったのはきっとわかっていないだろう。わかりにくい顔だからな。


「ああ、そうかまぁ。時間が会えば行こうではないか。」

「はい、必ず!絶対!マジで!デートでお願いします!」念を押してくる。


「あっあああ。」と頷くしかない。選択は間違っていないだろう。

もしかしたら俺が思っている常識と、異世界の常識はそう言う価値観も違うのかもしれない。


「ユカリ、リングをもらおうか。」

「その流れで言っちゃうんですか?あげませんよ?」と渡さない格好をする。


「・・・。」やっぱり俺の考えている常識はこの世界では通じないらしい。

スミンが竜の鱗を捻っているがダメージなんてないぞ、俺は竜だからな。


「いぇーい。」

「いぇーい。」といつの間にか二人は仲良くなったらしい。


「取り敢えず戻るぞ。」と声をかけて、俺はトキを背負う。


「むっ。」とそんなことでも嫉妬するらしい。

いつか俺はスミンに刺されるかもしれない。その時は誰か骨を拾ってくれ。


「スミンちゃんまた遊びに来てねー。バイバーイ。」

「またねー。」と二人は仲良くなっていた。もう友達になっているのか。

そう言えば異世界に来て友達がいないぞ。

「ガーン、ボーッチ!ミスターボッチになってる。」あまりの衝撃に言葉にしてしまったのは仕方ないだろう。

「まぁまだ生まれたばかりだから大丈夫だ。」そう言い訳が成立した。


俺達はスミンの部屋に戻ってきた。

「俺はこのトキを別の部屋に寝かせてくる。」

「はい。デートの件忘れずに。」とにっこりする顔は可愛いはずなのに恐がっている俺はおかしいのだろうか?

「ああ、ではな。」と言ってトキを連れてスミンの部屋を出た。


静かにガッツポーズを作るスミンだった。



バタンという音と共に近くの部屋にトキを寝かせる。


「・・・。」

「・・・。」


「起きているのだろう?」

「・・・。」


「あくまで起きてない振りをするのか?」

ひゅんという音を立ててベットから飛び上がり、俺から距離をとる。


さっき運んでいる最中に起きて様子を見ているようだった。

俺も一応竜のはしくれ、そう言う音、動作に敏感だったりする。

本来なら気付かない微細なものだろうがな。


「ここはどこ?ルイネ様はどうなったの?」

「さぁそれは答える必要があるのか?」


相手は武器を持っていない状態、対する俺は武器を持っている。


戦力差は明らかだろう。

まぁそれでも逃げられたら、追うのはめんどくさい。


「取り敢えずしばらく成り行きを見守れ。ルイネお嬢様だったか?そっちはこっちで対応しておくからな。」

「信用できません。」


「すでにノエノスが動いている。彼女に任せておけば、相手にならないだろう。」

「鮮血鬼が!だけど・・・。」

「心配なのはわかるが、しばらく静養しておけ。」

「あっ!」と今気づいたのだろう。

彼女が刺されて死んだことに・・・服が破れているのが証拠だ。

状況を理解するのが速い。そしてその疑問の答えを知っている人物に目を移した。


「お前が疑問に思っていることに答える気はない。」

「・・・。」

「それ以上聞きたいのなら死んでもらわないといけなくなる。宰相のお付きならばその意味がわかるだろう。この世には知らないでいいことがあるんだからな。」

「・・・わかりました。」と納得はしてないだろうが納得する。


「安心しろ、ノエノスが失敗したとしても、俺がなんとかするさ。」

「お願いします。」と頭を下げていた。

「ふっ。」と言ってそのドアを締めた。


少し言い方がキザかったかと反省した。

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