今日も夜空は綺麗だった
クロエの朝はノエノスとの戦闘訓練を行っている。
それにフルフも混ざってそこそこいい戦いをしているんじゃないのか。
よく、クロエが俺の方を見て混ざらない?みたいな顔をするがそんなことは知らない。
俺は寝たふりをする。
だが、その戦闘中。
フルフが人化するという事が起き、ノエノスに抱きつくように飛びついていた。
驚いたノエノスはそれを優しく受け止めるしかなかった。
「フルフ凄い人化したの?」とあまり驚いていなかったりする。
頭をなでたりしている。
MPと言うかその関係で時間制限はあるみたいだが・・・
「お姉さま、これはどういうこと?」と首を傾けて聞いている。
「ああ、たまにだけど獣人が獣になったり、獣が獣人になったりすることがあるの。」
「へぇーそうなんだぁ。」それを普通に受け入れるとか、異世界ファンタジーだな。
「私は獣人が獣になったところは見たことあるけど、獣が獣人になるところは見たことなかったから・・・凄いねフルフ。」と褒めていた。
「にゃあ。」と言ってさらにじゃれついていた。
「こうなったらフルフの武器も考えないとね。」と考え出していた。
そんな人化したフルフとクロエがタックを組んでノエノスに挑んでいくが・・・勝てなかったようだ。
「力は大体20~30%かなと。」言っていたりする。まだ先は遠そうだ。
それから午後は闇魔法を修得するため頑張るクロエ。
「そう、それがシャドウボール。何等かのエネルギーを持っていたりするの。まだ解明されていないから・・・解明したいかも。」と目を輝かせているアリア。
「おおう。」と驚いた顔をするクロエ。大きさも変えられたりする。
「その攻撃を食らったら相手の体重が増して、素早さが下がるからまぁ補助的に使うのがいいかな。」と言っている。
「なるほど、大きくするほど効果が大きくなってダメージとかも当てられる。あの的に向かって攻撃してみて。」
攻撃を試みるクロエ。
的に当たらるとぐしゃぐしゃぐしゃと潰れていた。
「おおう、地味!」
「それは言わないこと。魔法を使えない人からは嫌味に聞こえるんだからね。」
可愛く言うアリア。
「アリアちゃん可愛い。」とクロエが抱きついている。
「ちょとやめて。うわぁー。」と絡み合って倒れていた。
「いたた。」
「いったーい。」と二人とも痛がっている。
それを助け起こしたスミン。
どうやら怪我はないようだ、まぁあったとしてもクロエの回復魔法でどうにかなるか。
まぁそんなに心配することはないのか?と寝ている俺は再び寝始めた。
「召喚!」とアリアが言って出てきたのはプワプワ浮いているクマのぬいぐるみのようなモンスターだった。
「これが召喚魔法です。」といつの間にか一匹の可愛いぬいぐるみのクマがアリアの周りをプワプワ浮いていた。
「プワプワちゃんありがとう。」と言って去って行くクマを見送っていた。
「クロエも今のようにやって見ましょうか。そこのえーと。名前が・・・」
「テト!」
「そう、そのテトが空から現れるイメージね!」
「召喚。」と言う言葉を言うクロエ。
空から落ちてくる俺を慌ててクロエがキャッチしていた。
おかげで目が覚めたりしている。
「まぁ成功でしょう。」
「やったー。」
「私もあまり召喚魔法は得意ではないの。」
「そうなの?」
「うちの破天荒な母が得意過ぎるんだけどね。」
母?ああ、あの美人な艦長さんかと納得した。
「?」
「気にしないように、凄い人で全長がとんでもなく大きく、城や船なんかより大きなモンスターと契約している人がいるのよ。」とクロエに言っている。
「すごーい、見て見たーい。」いつものように興味津々なクロエ。
「そのうちね。」と顔を背けていた。
「?」と不思議な顔をするクロエ。
その後もクロエは俺を召喚して遊んでいた。
最後の方は拒否していて、クロエが泣きそうになっていたが。
「あまり、召喚しすぎると嫌われるので気をつけてくださいね。」とアリアが注意していた。
俺は夜、見回りをしている。
これも冒険者の務めらしい。この領は思ったよりも兵士は少なくその代わり冒険者が治安維持の一助を担っている。
俺は立派な黒塗りの城壁の各門を周り、挨拶をしている。
なぜなら今、冒険者達は門の警護なんかもやっている。
本来なら俺もしないといけないのだが、あいにくと色々事情がある身、それは断っている。
その代わり夜間の巡回をしていたりする。
今日も周りながら、この間覚えたロックウォールなんかで家もどきを作ったりしていた。
まぁスラムのような所では辛うじて住めるだろう。
そうして巡回していると元冒険者ギルドの建物まで来た。
そこから飛び出してくる子供たち。
「とりゃー。」
「やー。」
「ふんにゃー。」とか言って襲い掛かってくる子供たちをあしらう。
最初は復讐をしようとネオンとシオンが襲いかかってきたが、それを叩きのめしを何回か繰り返す内に子供たちが襲いかかるようになっていた。
今ではこれも巡回する上で大事な日課になっている。
まぁ皆でチャンバラみたいなものだ。
そしてあの二人ネオンとシオンが襲い掛かってくる。
大分研ぎ澄まされている。凄まじいまでの力だった。
まぁ子供にしてはだが・・・
「ちょっと借りてくぞ。」
「はーい。」と中のお手伝いさんが返事をしているのだろう。
それを二人とも連れ出し持って行く。
そこは母親がいた場所だ。
小さな墓を作っている。
「これは?」とシオンが聞く。
「・・・」ネオンは無言だ。
「お前達の母親の墓だ。墓参りぐらいしろ。」
そう言ってしばらく見ていたら手を合わせていた。
今日も夜空は綺麗だった。
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