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竜の子に転生したらテイムされました!?  作者: 矢斗刃
2部 成長するものたち
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人化する銀白狼

スミンは大イノシシを倒して、そのドロップ品のお肉までスティレットで突き刺している状態に俺は思わず笑ってしまう。


「はははは。」と大声を出してしまう。腹を抱える。

「わんわん。」とフルフにも笑われているようだ。


「そんなに笑うことですか?」と疑問に思っているスミンはお肉を見続けている。


「これ、生でも食えますか?」と若干涎が出てきている。


「辞めろ!流石に焼け!」と思わず止めてしまった。


俺のファイヤーボールの火力で焼き、食べようとして地面に落ちると泣き出してしまって、ちょっと可愛いと思ってしまったのは内緒だ。


「うわぁぁぁーん。食べれると思ったのに。」まぁ本気で泣いてはいないだろう。

落ちた肉はフルフが大切に食べていた。


「ほら、また焼いてやるから、次の敵に集中しろ。」と言って前を指す。


「お肉のために死んでください!」と言って大きな牛に攻撃を加える。

しかしうまく刺しているが、致命傷ではないようだ。


そこに俺のファイヤーボールが向かって行った。

牛が燃え上がり倒してドロップの肉と瓶詰の牛乳が落ちている。


それらをアイテムボックスに直し取り出す。

こうすれば地面に落ちていた汚れなんかがとれているのだ。

便利、アイテムボックス!


フライパンを何処からか取り出してステーキのように切った牛肉を置き、ファイヤーで燃やして、香辛料なんかをかけて、皿に置いて牛乳と一緒にスミンの所に出してやる。フォークとナイフも忘れていない。なぜかダンジョンでドロップした奴だ。


「ほら食え。」と出してやった。

「はぁーい。」と言って美味しそうに食べ始めるスミン。


まぁこういうのも悪くはないな。


フルフがねだってくる。

「お前はさっき食べただろう。」

「くぅーん。」と残念がる。


「まだまだ敵はいるからな。頑張れ。」

「うぉん。」と鳴いて。


3人は2時間ほど狩りを続けた。

フルフの胃は満たされる。俺も食おうかと思ったが・・・やめておいた。

それから俺達は戻って来て、スミンは疲れたと言って、眠るように俺を抱き枕に・・・してるんですけど!


「いや、なんだよこの状況。」とスミンの顔が目の前にある状態なのだが、しかもかなりタイプな。俺はどうしたらいいんだ。固いはずの鱗の鎧のはずなのに、この時は何か変質するように・・・


〝鱗が抱き枕タイプになりました(w)〟なんてアナウンスされるんだぞ!

絶対どこかの誰かが俺をからかって遊んでいやがる。


ちょっと羨んだがまぁこの状況も悪くないかと俺は紳士、俺は紳士と言って目を閉じるのだった。


「ううん。」と言うなまめかしい声を聞いて俺は目を覚ます。

「?」と俺は何処で寝たんだと思う。

「うんんん。」と隣にはスミンがそして俺の隣には?誰だ?もう一人いる。

しかも目が合った。


なんか女の子が目を瞑っていて、獣耳まではやしてる。お前たち残念だったな。ちゃんと服は着ているぞ!

「にゃー。」とか言っている。

「にゃー?」猫か?


いや猫耳ではない。

どちらかと言うともっと立派な耳なような気がする。


「?」と首を傾ければ少女も傾ける。


もう状況がわからない。

俺は見なかったことにして二度寝しようとして今度はスミンと目が合う。しかも目が疑いの目だ。


そう俺にやましいことなどあるはずがない。

だって俺は従魔、間違えなどあるはずがないのだが汗が止まらない。


「テト様これは一体どういうことですか?」

「にゃー。」とまるで毛づくろいするような仕草。

「待て、俺にも何が何やらわかってないのだ。そもそもこの少女は何処から入って来たのだ!」

「それはテト様の不思議な力があれば可能では・・・」と手に何か武器を持っている。


「・・・もしかして、私たちの子供?」となんだか顔が赤くなって言う。

「違うから!」

「じゃあ何だって言うんですか!浮気した女の子供ですか!」

なんの言いがかりだそれは、俺は紳士だぞ!

やばいこれはあれだ修羅場という奴だ。


「ちょモチつけ、モチつけ!」と変な前世の言葉が出てしまう。

「慌てているのは怪しいですね!」と攻撃を繰り出す。


それらのすべての攻撃を躱す。俺も気が動転していたのだろう、もっと適切な行動をとれていたと後悔する。


鑑定を使えばスミンのLVが15にまで上がっていて、ステータスも軒並み上がっている。

なるほど強くなっている。なにか何かないかとそうだと先ほどの少女に鑑定を使った。


そしたら・・・

フルフ・リザート 銀白狼人 少女 LV20と出ている。


「浮気した男は死ぬべきです。ここで死んでください。」目がマジだった。

「まて、コイツはフルフだ!フルフだから浮気じゃない!それに結婚してないだろう!」

「フルフ?」とそっちを見る。

「にゃあ。」

「・・・」スミンの反応を待つ。


「バカ言わないでください!可愛い少女じゃないですか!このロリコン、死ね!」とスティレットを振りかぶる。


これは攻撃を受けてスミンの怒りを沈めるしかないか?そんな風に思っていたら。


そのスティレットをいつの間にか現れたフルフは指と指の間で止めている。

二人の視線がぶつかる。


「貴女やる気ね!」といったん距離をとるスミン。

「にゃあ。」と牙をむき出しに威嚇する。


「泥棒猫にはお仕置きしないとね!」

「にゃあ。」と手でこいこいとスミンを挑発していた。


「コイツ!」


キーン!キーン!と戦いの音がなる。


フルフの爪が伸びてスミンの攻撃を受け止めている。


俺はどうしようと考える。

この戦いはある程度見届けないといけないような気がするのだが・・・


そんな時。バン!っとドアが開く。

「もう、うるさい!ミコミは2度寝出来ないじゃない!」目を擦りながらミコミが入ってきたことを察して俺は小竜の状態になっている。


ミコミは周りをよく見る。

「・・・スミンが幼女を誘拐している!ミコミは犯行の現場に居合わせてしまった!」と顔に両手を当てヒョーのポーズをしている。ゆっくり出て、なぜか自動で締まるドア。


「スミンがロリコンになっちまったー。」と外に出たミコミが叫ぶ。

その声は城中に響き渡る。

「どうした何があった。」と駆けつけてくるタルタロスやノエノス、ポルルにアリア、パジャマ姿のクロエまでいる。

ドアをブロックして、犯罪者を逃がさないようにするミコミ。


「ミコミは見てしまった。スミンがロリコンになった瞬間を!」と内心ほくそ笑む。


これでメイドとしての格は私が上になる。つまりスミンの上司が私になるのだ。

今まで扱き使ってきた分、扱き使うのだ。

ふっふっふっ。

勝った!この完璧なるミコミ成り上がり計画!

いつの間にか貴族に出世!

悠々自適な生活を送るのだ!

スミン、私のために犠牲になるのだ!

そして輝かしいミコミ伝説の一ページ目にやられ役として登場させてやる。


さぁ栄光への扉だ!とドアを開けばそこにはさっき見た幼女の姿はなく。

スミンとフルフの一人と一匹だけだった。


「嘘ぉぉぉぉぉ。」と再びミコミの叫び声が城に木霊した。


「ミコミ、確かに見た。スミンがロリに襲い掛かろうとしている所を・・・」

「またミコミの見間違えか。しっかりしてくれよな。ふぁーもうひと眠りしてくるわ。」と言ってポルルは誰よりも速く部屋に戻って行った。


「ミコミ、誰にも見間違えはあるもの。疲れているのでしょう。しばらくミコミは休んだ方がいいかもしれません。2日程休暇を取ってください。」タルタロスが言う。

「ミコミ、しっかり休んでね。」と心配してくるノエノス。そこにさっきまで部屋にいたフルフ(狼)が。

「にゃあ。」と言って出てくる。お前は自由な狼だよ。フルフはノエノスに付いて行った。


ミコミを置いて去って行く二人と一匹。

「あの、えーと、その。」慌てているミコミ。

「ミコミ。」と笑顔。

「クロエ様?」

「今度からポンコツメイドって呼んでいい?」

一体どこで覚えてくるのだろう。ポルルだろうか?今度注意するようにスミンに行っておこう。その言葉に崩れ落ちるミコミ。


その横をパタパタと飛んでクロエの懐に収まるテト。若干ミコミに同情する。

「また浮気して!」と笑顔で言ってくるクロエ。

きっと浮気の意味を理解していないだろう。

さっきも言われたばかりなのだが・・・

「ぎゃお。」と俺は結婚していないと言っておく。

俺はクロエに連れていかれた。


「ミコミの完璧な計画がどうして・・・。」床にうずくまるミコミ。

そのミコミの肩に手を置くスミン。

そして顔をあげるミコミ。


「誰がロリコンだって?」

「うぁぁぁぁぁ。」と言いながらスミンの部屋に連行されて行った。


「ああミコミ どうしてミコミ そうなるん。」

「勝手に辞世の句詠むなぁぁぁぁぁ!」


その後ミコミを見た城の人間はいないという。



あの時ミコミが扉を閉じた瞬間。

「どうしよう。終わった。」と白くなり崩れ落ちるスミン。


「はぁ、フルフ。元の姿に戻れるか?」と聞くと。

「にゃー。」と言って狼の姿になった。確かにフルフだった。コイツ女の子だったのか。性別なんて鑑定で出ていなかったぞ。


「おいスミン。」と肩を揺すって覚醒させる。

「ほらよく見ろ。フルフだろう。」

「にゃあ。」と言っている。

「あっ、えっ、本当に?」と戸惑う。


「ああ、もう一度なれるか?」と言ったら人化をする。

「ほらな、誤解だろう?」

「そうね。でも誤解なの、これ?」

「よし元の姿に戻れ。」と言って元に戻った所で、扉が開いたのだった。

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