城の名は・・・
そんなことを言ったが多少ノリなのは仕方ない。
だってやって見たかったから!
俺の威圧を受けて倒れていないのがそこそこいる。
スミンやフレイザ、ランドルにラミーナ。
セバスチャンにタルタロスだったか?
ノエノスはなんか両手をブンブン振っている。
「ショタ!ショタ!」とか言っているが知らない。あれは関わってはいけない奴だ。
クロエはぐっすりフルフを抱き枕に眠っているのは救いか。
ライズは辺りどころが悪かったのか、ダメージを受けて気絶している。
「試すとは何を?」と代表して聞くセバス。
「俺はダンジョンを攻略してその褒美に城をもらった。」
「なっ!」と皆が驚いている。
ダンジョンの事は聞いている。
その攻略は困難を極め、攻略したものは莫大な富を得るとされている。
「それが城だ。証拠はここから見えている景色がそれだ。そうだな私の名から取ってヘイロン城と言ってもいいかもしれない。」と挑発するように言う。
貴族風に言うとお前の領地に勝手に城立てたから今日からここは俺の領地な!と言っているようなものだ。
「ふざけるな。ここはラドルガ領だ!お前のものじゃない!」と槍を向けてくる。
「ほう歯向ってくるか?だが今のお前たちにやれるかな?」と挑発をやめない。
「なんだ!足が動かない!前に出ない!」とタルタロスはそこから動くことが出来ないでいた。
さて、ああは言ったがこの城は献上する予定だったんだけどな。どう話を持って行こうか?悩むな。
「そうだな、なら。」と俺は立ち上がるとラドルガの所に向かう。
無礼だろうが許せよ。
「お前にこの領が救えるか?」赤い瞳で睨んでやる。気圧されている顔から汗が伝う。
「子供たちは食べ物がなくて腹を好かせ、大人達は領の未来に絶望して逃げようとする始末。俺以外の冒険者も不甲斐ない。」
「お前はこの領を救う覚悟があるのか?」
ランドルはその瞳に吸い寄せられるように見つめる。
「俺は!俺は!この領を豊かにして、家族を守って見せる!絶対に!」忌々しい宮廷貴族の奴等を思い出す。厄介な領を押し付けやがってと!
二人は睨み合う。
「男に二言はないな。」
「ない!」と言い切ってくる清々しいな。
「ならばその覚悟を示してもらおう、この城の地下には大迷宮へと通ずる扉がある。それを攻略するのだ。期限は設けない。」
「・・・。」迷宮がこの城にあるのか?と戸惑いを覚える。
「わかったのか!」
「わかった。この私ランドル・フォン・ラドルガが約束する。」
「約束は成された。この城はラドルガ城、その玉座は渡しておこう。」
そう言って行こうとする。
「待て、お前は何処に行く。」そう聞くランドル。
「俺は冒険者、ならば冒険に行くさ。」そう言ってこの玉座の間を後にした。
格好良かっただろうか?
一人だけラミーナはこの茶番に気づいていたようだが・・・無粋な言い方はしないだろう。
「やばいですな。殺されるかと思いました。」と凄い汗を掻いているセバスチャン。
「私も尋常でない実力者と向き合った感じでした。」フレイザ。
「・・・取り敢えず今は考えるのはよそう。セバス、タルタロスこの城を調べてくれ。」
「お任せください。」
「・・・すまねぇ。旦那様、金縛りにあったみたいで動けねぇぜ。」と槍を構えたまま固まっている。それほどにヤバイ奴だったのだろう。
ラミーナは茶番のことを考えていた。
いや旦那がやる気を出してくれたことは喜ばしいことかもしれない。
わざわざ水を差すことはしたくなかった。
「ラミーナ、今日はちょっと静かだな。」と聞いてくるランドル。
ちょうどいいくらいの言い訳がある。
「体調が悪かったのよ。」
「そうか君のおかげでこの領は助かったんだ。養生してくれ。」
二人は見つめ合っていた。
スミンもまたあの者に対してなんと言っていいのかわからなかった。
ただ何となく聞いたことがある声をしていた。
「はっ!」と気づく、よく見ればノエノス様がいない。
「あれノエノス様がいない。」と声に出していた。
「あの子はまた。まだまだ子供ね。」と頭を覆うラミーナ。
それを察して皆仕事にとりかかって行った。これからまた忙しくなりそうだ。
るんるんるん♪と機嫌が良さそうに歌いながら付いてくる奴がいる。
それを無視するように歩いているのだが・・・ヤバイちょっと眠い。
こう見えてまだ赤ちゃん竜だからね。夜行性の。
「お名前は?」と影分身のように聞いてくる。
なんかヤバイ人が二人とか三人に見えるぞ。
うっとおしいように距離を取ろうとして距離を縮めてくる。
なんかホラーのように恐いぞ。特にその目は得物を狙う目だ。
なんとか逃げて、地下のダンジョンの扉まで来て開ける。
しかしまだ付いてきていた。一緒に入るのは恐いものがある。
しかも抱きついてきて、はぁはぁーとか言っている。
この領には変態が多いらしい。
相手にするだけ無駄だ。
引きずりながらダンジョンを進んでいく。
俺は取り敢えず引き離してダンジョンに潜るここは一応は危険地帯だ。
まぁ設定は大分緩いが・・・
取り敢えず食事を確保しないといけないその思いで兎やら牛やらまぁその他もろもろ食べれるモンスター型が徘徊している一階層。
近くを見れば・・・
「私が守ってあげるよぉぉーショター。タイム!」とか言ってイノシシのモンスターを殴り倒していた。
「ウイナー。」とかイノシシの上で言っている次の瞬間ドロップ品に変わっていた。
俺は牛を剣で切っていた。二、三匹ほどかな?
「おらおらー。」と何体ものモンスターを殴り天井に突き刺して、ドロップ肉が落ちてくると言う現象。はたから見たらちょっとホラー的で恐かった。
ノエノスが倒している間にしれっとダンジョンから抜け出し、パタパタモードに入っている。
「ふわぁー。」とあくびをする。いつもこの時間寝てるから仕方ないよね。
ああ、ギルドに報告に行ってないや。
まぁもう眠いし仕方ないよね。今日の夜にでも行こうと決めた。
上から飛んで見て見るが、中々いい城なのではないか?
全体が黒でまるで魔王城のように見える。完璧だろう。
「デフォルトであった城を黒く塗っただけなのだがな。」
まぁ部屋数もクロエも野宿をしないですむようだからいいかと志向が従魔のそれだった。
ああ、従魔だからクロエのことを一番に考えてしまうのか?これがテイムの弊害なのか?
まぁ別に悪い気持ちではないからいいか。
まぁおっさんとかより美少女とかだからまだマシだろう。
うんうんと頷きながら、居眠り浮遊でクロエを探すのだった。
俺は今、残念な娘に抱きかかえられながら連行されていた。
だからか中々寝付けない。いや、ちょっと失礼だったかもしれない。
もうクロエでしかねれない竜の身体になってしまったのかもしれない。
いや、ただ母性を求めているだけかもしれない子竜だから・・・そんな言い訳を俺の脳内でしていた。
眠たくてコクコクしていた姿を可愛いと眺めているスミン。
速くクロエの所に連れて行ってくれないだろうかと思わず抗議したくなる。
「あっ。」と叫ぶ。
なんだどうしたんだ?
「迷った。」そりゃそうですよね。この城広いもんね。
それからフレイザに会って泣きじゃくるスミンは・・・案内されて無事にクロエの元までたどり着いていた。
「一室に豪華なベットまであるなんて・・・」と驚いている。
それはまるで王族の部屋のような感じだ。圧倒されているスミン。
ただし暗い色が気に入るかどうかは別かもしれない。
「まぁ使えるからいいよね。」とスミンは思っている派だった。
ソファーに座っていたが疲れていたのだろう。眠るように横になっていた。
その寝顔は可愛かった。
あまり見続けるのはマナーに悪いからな。
俺は今日はスミンの所で寝るかと決めて寝始めた。
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