ダーステッド研究所
俺達勇者一行はコクルコが逃げてきた方向を迂回するように進むことにした。
見渡す限り平原のような所を俺達は進んでいる。
「はっ!」と何かに気づいたように別の方向に行こうとするミコミの襟首を掴む。
「待てぇ離すんだー!ミコミの勇者として感があっちに何か波動を感じた気がする。」
「やめろ!俺も見ているがなんか知らない鮮やかな怪鳥が空を飛んでいるのが見える。そしてミコミが連れ去られる未来が見えた気がした。」
ぎゃぁーどこまでつれていくのーとか叫んでジタバタして高いところで落とされる未来が見える。
「なんでそうなるの?ミコミ的には金銀財宝の山が見えた気がするんだけど!」
「それは貴女の幻想ですよ!見てください周りを見渡してどこにそんなものが転がっているのですか?」周りを見渡せば草原。
宝箱とか金銀財宝なんて見えやしない。
「いやミコミの鼻センサーが美味しいものを感知しているような。」と別方向を見る。
「あっちはどくどくくさのせいさんちー!とってもきちょうなのだって!」と子供の竜に諭されているミコミ。
「そんなまさかミコミのセンサーは嘘だというのか!」と今まで気づいていなかったのか察してしまったらしい。
「あーまぁーこれにこりたら何もしないことだ!」
「そんなことはできないミコミは勇者なのだから!」と挫けていた闘志に火が灯る。
「ネバーネバーギブヤッホー!」と何か変なことを言っている。
そしてまた変な方向に向かおうとしてそれを止めるのを何度繰り返したことだろうか。
ある意味クロエに似ているが、行動がかなりあれなところがあるのは手が掛かる。
ご主人様補正が働かないのが評価を落とすが、嵌まればそれが強さになるところがある。それは稀であるが、ある意味これが勇者だからなのだろうか?
「このひとってだいじょうぶなの?」と白い子竜のコクルコが聞く。
「・・・。」
「・・・。」
「そこでだぁみゃるなー!」と怒り気味に叫ぶ。
「なんだ?あれは・・・面白い組み合わせだな?」監視用の映像を見ていてそうつぶやく。それを片眼鏡をしていて、顔がライオンに白衣を着ている男が吟味する。
「実験のし甲斐があるようだ。ふはははは。」と高笑いをしていて、劇薬を混ぜたせいだろうかボンと言う音とともに研究所は爆発した。
そのせいで実験動物が逃げ出したようだ。
「ありゃこれはとんでもないことになったなー。」煤だらけになったライオンの顔。腕は羽が生え、胴体には赤く泥っとしたものが流れて、しっぽの方には蛇が生えている。足はどっしりとしたオークのようなものでできていた。様々なもので身体を構成しているキメラ獣人と言ってもいいのかもしれない。
「しかし、この頭は大きすぎる。なにか別のものに変えるか?」と実験の失敗っ原因がこの大きな頭だったことを嘆いているのだった。
そこの札にはダーステッド研究所と書かれていたりしていた。
「・・・。」と違う方向を見る。
「どうされましたか?」とビカーナがコクルコにお菓子をあげながらそう聞いてくる。
「なにか見られているような気がしたが気のせいか?」
「ミコミのレーダーはあっちにはいくなと言っている。」
「行くべきか。」
「そうですね。」
「わーい。」
「ミコミの意見はー!」いつも通りの会話だった。
そこに向かう道中。
やけに変なモンスターが襲ってくる。
「ぜぇぜぇー。」馬のバイコーンの足がゴブリンの足になっていてもうすでに疲れている所をビカーナが殴り倒している。
「ぼぼぼ。」コクルコは白いファイヤーボール操ってモンスターの急所を燃やして遊んでいる。
「きゃきゃ。」と笑っている所を見ると将来が少し不安になるのだが?
ミコミは意外に戦っていた。
「ミコミパーンプ!」と言って掛け声を間違えているのはいつものことかもしれない。全然ダメージを負っていないザリガニ型の甲殻類がカチカチと鋏を鳴らしているだけで攻撃してこない。
「ミコミキーックン!」と言って蹴りをお見舞いしているが泰然示寂なのだろうかモンスターが静止したままだ。
「?」と目の前のモンスターを除き込む。一応は白目をむいていたりする。
「やったーミコミが倒したー!」と喜んでいた。
しかし倒したものの足元を見ると何か凸と盛り上がる。
「おい、ミコミ。下!」
「したー?うわぁぁぁー。」大きな叫び声をあげるミコミ。
「ごぉぉぉおあ。」下の地面から巨大なカボチャが現れる。それに大きなゴリラの手と、カニのような足が移動を助けていた。
「あれはカボリーニですね。」
「カボリーニ?」
「ええ、ある期間人やモンスターを驚かせるようなうめき声をあげるんです。中身は絶品なのですが・・・合成生物のようですし食べるのはお勧めしませんよ。」
「なるほど。」と近くに来ていたトカゲのようなモンスターを燃やして倒す。
「ごああああ。」と叫び声を上げて上に乗っているミコミを攻撃しようとゴリラの大きな手でゴングを鳴らすようにかぼちゃの頭を叩く。
「ひぃぃぃー!」と言ってミコミは大きなかぼちゃの上を走り回っている。
「あれはどうするのですか?」
「まぁ勇者のお手並み拝見といこうではないか?」と気軽に言う。
「なるほど。」納得したように近くにいる実態のあるゴーストに聖魔法で攻撃している。
「ああ、通るんですね。」と足蹴にしながらゴーストの頭を蹴り上げた。
さらに無数のキメラ怪人が襲ってきたりしたが撃退する。
終いには段々と大きくなっていき、メカドラゴンなるものが現れた。
「メカメカ。プシュー。」と言っているのはそれでいいのかと思った。
「ファイヤーボール。」と唱えて内側から焼くと大爆発が起きてこの辺り一帯をクレーターにしていた。
「ミコミは大丈夫か?」一応は心配する。
ピースをしてかぼちゃの中身まみれになっているのはどうなんだと思ってしまう。
それを食べているのがミコミらしいのだが・・・
コクルコが真似をして食べそうになっている。
それを全力で阻止しているビカーナ。
「おおおおお。」そしてミコミの頭はかぼちゃになっていた。
この異世界では変な物は食べないようにしようと決めたのだった。
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