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竜の子に転生したらテイムされました!?  作者: 矢斗刃
ゴブリンキング
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家族会議

そんな楽しいことがありながら今日も一日が終わろうとする夕方。

「ふわぁー。」と欠伸をしながら意識が覚醒する。

あれ?と困惑しながら辺りを見れば晩御飯のようだ。


「あっ起きた!」と腕に抱えられている。

上を見上げればおっぱ・・・クロエお嬢様だった。


「ガオ?」


どうやら元気になったらしい。というか少しずつ元気になるパターンと思ったら、いきなり元気になるなんて実は元気っ子か?


「御寝坊さんはダメなんだぞ!」と注意されるが知らない。

フンとしておいた。

夜型なのだそう言うと何かロボットの型番みたいでなんかなと思ってしまう。


「クロエ本当に大丈夫なの?」

そう聞いてくる左隣に座っている人は見たことない人だ。

かなり美人でタイプかもしれない。


「はーい、お母様元気です。」と元気に答えている。

左手で俺を抱えたまま右手を上げている。

能天気そうだが10歳くらいはこのくらいなのかもしれない。


しかも異世界、俺の常識が通じないこともあるだろう。

まぁチート級の竜の鱗の防御力があるから余裕そうだが・・・


「そう、あまり無理しちゃダメよ。」と窘めていた。


「はーい。」


「それとその子の事も紹介してくれるかしら?」

少し恐い顔で睨まれる。美人が怒ったら恐いと言うがそんな感じだろうか?


「この子はテト、私の従魔かな?」と俺の立ち位置が未だにわからないようだ。

「そうねそれであっていると思うわ。」

「ありがとう、お母様。」と答えた。


「その子には今度首輪を買って上げなさい。」と言ってくる。えっ首輪?いやテイムされているからしかたないのか?


「はーい、わかりました。」と答えていた。

それにしても壁に埋まっている奴は誰もツッコまないけどあれが普通なのか?と勘違いしそうだ。


「クロエ良かったね。」と向かいに座るノエノスがにっこり笑いながら言ってくる。

「はーい、お姉ちゃん。」


森の中で会っていたが、喋っている所は始めてかもしれない。

あの時は軽鎧だったが、今はラフな衣装で晩御飯を食べようとしていた。


「本当に本当に良かったよぉぉぉ。」と向かいからクロエの右手を握りしめながら、大粒の涙が出ている。

「もうお姉ちゃん、今日会うたびにそれなら泣き疲れちゃうよ!」と言っている。

「だってぇーだってぇー。」と涙を左腕で拭っている。


「うむクロエ、病が治ってよかった。しばらくは無理をせず養生するんだぞ!」と声をかける男。

「はい、お父様。」と答えている。


どうやら親には敬語らしい。

温かみのある家族だなと思った。


「くぅーん。」とお前のことも忘れていないさ。とそっちを少し見た。

テーブルも意外に家族が座れるほどだったりする。

最低限なのか、もしかして家は結構貧乏貴族なのかもしれない。

まぁ辺境故に仕方ないのかもしれないが・・・


食事中は静かな物だった。

もちろん貴族としてのマナーと言うものがあるのかもしれない。

まだクロエは食べ方がおぼつかなかったりしている。


クロエが食べている間は俺をスミンが抱きかかえていたが、その間喋ることを禁止しているかのようで、若干息がつまった。

今度からは参加しないようにしようか?


まぁこの間に鑑定を使ってそれぞれを調べた。

クロエの父親ランドルはオールラウンダーだろう。

文武に優れている。まぁ器用貧乏かもしれない。


次に兄ライズ、まぁあいつはいいか?

一応父親の一段下と言ったところか?


母親は魔力の量が高いな知能も高い。

ただ力なんかは人並かな。


そして姉ノエノスは前に見たから良いか。

のほほんとしているが、チラチラ妹のことを見ているので未だ心配しているのかもしれない。


よく見ればミコミが子狼フルフの世話をしている。

「お前は私の舎弟だからな。」と小さい声で言っていた。



食事が終わって、なんだか話しがあるらしい。

壁に埋まっていた兄ライズをノエノスが引き抜き、その壁をラミーナが新しくしていた。



「さて、皆いるな。」とランドルが声をかける。

兄のライズは気を失っている。よく見れば使用人の何人か屋敷の人間が皆ここに集まっているようだ知らない執事なんかもいる。どうやらランドルやラミーナの専属らしい。

まぁ起きたら起きたで騒がしいから良いが・・・


ランドルは周りを見る。

「皆そろっているな。」

コクと皆頷いている。


「よし会議と言うか、通達をする。」

皆その言葉に聞き入る。


「この領は今危機にある。皆も街の様子を把握しているだろう。」


そう言えば冒険者をしていた時、瓦礫の山ばかりでテントなどが辺りにあった。

なるほどモンスターの襲撃にあったと言ったところか。


「これ以上、この領にいると危険だ。」

「・・・」と皆黙っている。


「よって明日の昼、ラミーナ、ライズ、そしてクロエを王都の屋敷に送る。」


「えっ、それって?」と困惑した顔で聞くクロエ。


「私とノエノスは、この領の防衛をして最後まで戦う。」


「そんなぁぁ!」と思わず立ち上がってクロエはノエノスを見る。


恐らく覚悟を決めていた事だろう。ニコッと笑っている。


「いや、いや、いや。」と首を振り、姉の元まで来て膝の上で泣きじゃくるクロエ。


「クロエ。」とそこに寄り添うように支える母のラミーナ。

一しきり泣いて疲れたのか寝てしまった。


「お母様、クロエを頼みます。」

「ええ。ノエノスごめんなさい。」と答える。

「私は死にませんよ。こんな可愛い妹を置いて死ねるほど、バカじゃない。」

「そう、そうね。」と答えた。


クロエを背負ってノエノスは運んでいくその瞳は決意を固めていた。


俺はその様子を見ながらパタパタと飛んでいた。


「ぎゃおぉぉぉぉ。」どうすればいいんだよこの状況!と戸惑っていた。

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