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王都争奪戦

この王都の争いはもう少し続く。


王都 王国軍陣地

その後、王都では聖教国と王都を支配下に置いた連合国との睨み合いが起こり、その隙に脱出するように離脱する王国軍。

その中には紛れるように王都を去る。

スミンとフルフの姿があった。


「テト様はどこに行かれたのでしょうか?」

「姉センサーが東の果てだと言っている?」

「本当にわかっているのですか?」

「そっちこそ、わかってないでしょ、むむむ。」とスミンを睨む。

スミンもまた睨み返した。


「はぁ、止めましょう。取り合えず一時休戦でお願いしたいですね。」

「いいでしょう。」と握手を交わす。


ぐーと力を入れて二人は握り合う。

「ふふふ。」

「ははは。」と兵士に注意されるまでお互いの火花は散っていた。


王都郊外

「あの二国で潰し合いをしてくれればいいなー。」と一人王都で戦闘を繰り広げる二国を見ているシロンがニヤリとする。


時刻は昼頃に差し掛かっていて城の旗が連合から聖教国に変わった。


「まぁそうなるだろう。」数の差、質の差があり、ついでに王都の防壁を利用しての戦いは連合には不慣れだった。



こうなってくると聖教国の独断か?と良く見えるように少し高い丘に移動すると。


「あーーーくっそ!」と昼間から酒を瓶で開けてラッパ飲みしている明らかに面倒臭い女が目の前にいた。


一瞬嫌そうな顔をしたが顔見知りとあって近づいていく。


「これはこれは、海軍のお偉いさんじゃないか。」と挨拶するように声をかける

「ちっ、総長かよ。」と舌打ちを打つマリーナ。


「私も・・・ちっ!といいたい。」

「こんな所で会うとはな、私のやけ酒に付き合え。」とそんなことでは怯まない。周りに沢山の酒瓶が置いてあるのを渡してくる。しかも度数が強いのをだ。


「そんなに強くないのだが?」

「いいじゃない、王国の滅亡と共に酔いつぶれる総長にカンパーイ!」と酒瓶と酒瓶を合わせてくる。


「ゴクゴク、ぷはー。うまい!」と顔に出す。

「おい!」

「あれれー、飲めないのー?私に負けるのが恐いのかなー?」と挑発するように絡んでくるマリーナがうざい。

「飲む!」と負けず嫌いなシロンは瓶を開けて飲む。


「おおう、いけるー。」

「ゴクゴク、げっぷー。」と男っぽい飲みっぷりだ。


「ほらじゃんじゃんあるぞ!」

「逃げられるくらいの酔いにしとけよ。」

「私は大切なものを置いてきたから、ここで死んでもいいんだよ。」

「そう言えば結婚していたな。私が狙ってた宰相を・・・。」


「ぐびぐび。うん?今なんて言った。」


「ぐびぐび、だから、私が本当に狙っていた宰相を横取りした泥棒猫だと言ったんだ!」

「あーあ、道理で反りが合わなかったわけか・・・って、はぁー、人の旦那を取るな!」

「もう取れないだろう!」

「ああーそうだな。そうだった。」とシュンとする。


「お前の旦那に、もし次があったら私も結婚するさ。」

「次はない、もし次があっても私がする。」と睨み合うが虚しい、その事が二人の悲しみを物語っていた。


「私は実はおじ専だったからなー。」とシロンが呟く。

「そうか。」とラッパ飲みを辞めて、お椀に注いで飲んでいくマリーナ。


「本気で好きになっていく奴は皆死んで行く。」

「おい、死んだのお前のせいじゃないだろうな?」


「さぁな。」と呟いてマリーナから受け取ったお椀で飲んでいく。


戦場の空気がまた変わった。


今度は帝国の軍が北側に布陣をしている。


「おいおい、これはまた・・・。」

「黒幕はここまで読んでたのか?」とその状況に二人してなんと言っていいかわからない状況に陥る。


王都貴族街

連合国軍に投稿したあおのりは現在聖教国の軍と交戦中だった。

交戦中にどうにか自分を取り戻せたのはミコミへの憎悪だった。


しかし旗が連合の旗から聖教国へと変わるのが見えた。


「嘘だろう。」と状況が刻々と変わって付いて行けない。


しかし、状況は一変する。


「うぉぉぉぉ。」と外からまた一段と大きな声が聞こええる。

「今度は一体なんだ?」と遠くの方で帝国の旗が押し寄せれ来るのが見える。


「あおのり様。」

「どうした?」と聞く。

「連合と聖教国は、ミコミ様・・・ミコミを聖教国のリーダーに嫁がせることで和睦。」


「なんだと!くっ!」どうするどうしたらいい。


「・・・撤退する。」

「はっ、いえですが。」

「このままでは僕たちは使い潰されるだけだ。」実際そのつもりなのだろう。

前線に配備されている。


「レジスタンスはこれよりランドル辺境伯領に撤退する。酷い扱いを受けるかもしれないが皆も覚悟してくれ、僕も覚悟を決めよう。」と何かを決意した顔になる。


「リーダーらしくなりましたね。」

「なんだ改まって・・・?」

「今までミコミやスズオトにおんぶに抱っこだったのに変わられました。」


「そうか、男として覚悟を決めたからかもしれないな。」

なんだかんだと宰相の最後を見て感じるものがあったのかもしれない。

いや、裏切者二人の影響もある。


「行くぞ!ついてこい!」と数を減らしたレジスタンスは南門を目指すのだった。


王城

「えっえっ。」と状況についていけないものがもう一人いた。

ミコミだ。レジスタンスの本当のリーダーとしてこの後の歴史に名を刻むのは間違いないだろう。

そしてその玉座は一日と持たなかった。


そして今では聖教国に勝手に嫁がされる事になっている。


「ミコミ、結婚はまだ・・・したくない。」と言っても許してもらえる雰囲気ではない。

これはどうにかして逃げなければ・・・と隙を伺っていた。


王城が聖教国軍に制圧された際ミコミも囚われたが温かく聖教国に迎え入れられた。


「我、妻としてこの国をまとめるのに力を貸して欲しい。」

男は一目ぼれという奴だと言っていたがうさん臭い。

正直好みではないし男を殴ろうとして、抱きついてしまう。


「おおう、そんなに私が気に入ってくれたか・・・!私も好みだぞ!」とニヒルな笑いにキラキラしている。


「がーん。」と勘違いをさせてしまう。


「申し上げます!」

「なんだこれから楽しいハネムーンなんだぞ!」と男が抗議する。


「それが・・・帝国がこの戦場に!」

「なんだと!ふざけるな!」とラウンジから外を見れば帝国軍が布陣してすぐに攻め掛かってくる。


「くっそ!」と手すりを握る。


「直ちに連合と同盟を結ぶ!さらにミコミとの婚約を発表しておけ!」

「はっ!」と返事をして去って行く兵士。

「帝国の奴らめー!」と地団駄を踏む。


その後連合と聖教国は同盟を組み帝国にあたる。

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