VSクロエ(ご主人様?)
????視点
「もう、重いわね。」女の流暢な喋り方だ。
「ごめん。」と誤る男のような声。
着地する。
「ふん、のろまは捨てていけ!」と快活な男の声。
「グーグー!」と寝ている。
「こら寝るな!ぶつかる!」と叱る流暢な女。
「皆氷りつけばいいのに・・・。」
「こら寒いでしょ抑えなさい。」
「姉ちゃんも熱い。」
「ああ、ごめんなさい!」
どぉーん。
「こらー無暗に魔法を使うな!」と叱る。
「うっせーな!お前は俺の母ちゃんか!」
「お姉ちゃんですがなんですか?」
「ふん!この俺が兄様になってやるよ!」
ドゥーンと雷が落ちたが何かに阻まれて攻撃が届かない。
「やめなさい。」と言葉をかける。
「ちっ!」と言って一人行ってしまう!
「まったく協調性がない。」とぷんぷんする。
「仕方ありません、それぞれ個性が強いのです。」
「そうですけど!」
「ふふふ、ああ見えて家族思いですよ。」
「そうだけど・・・。」
戻ってくるのが目に入る。
「ほら飯取ってきた。」と大きな魚を置くそれをまた皆で食べ始めるのだった。
「うん?」と辺りを見回す。
「どうしたのお母様?」
「いや、遠くで気配がすると思って。」
「気配?」
「そうたぶん貴女たちのお兄さんのだと思う。」
「おいどこだ?」
「そんな気配しない。」
「ZZZはっ!何か感じる・・・ZZZ。」目を開けまた寝る。
「また寝るんかい!」
「ふふふ、そのうち会えるわ。きっと!」
わいわいしながら家族は仲良く食卓を囲んだのだった。
「うまー。」と皆声を揃えてそんな事を言う。
「あら?」と人の姿を形作り落ちている手紙を見る。
「ふふ、そうそこにいるのね。しかしこの勇者ミコミと言う人物。本当に私達に届けた手紙なのかしら?」
ここの川はいきなり逆流し出したりする。竜の谷のダンジョンの一部分。
「どうしたの?」皆がこちらに目を向けてくる。
「行き先が決まったわ。人間の国の王都へ。そうそこに貴方たちの兄が囚われているそうよ!」
それぞれが殺気立つ、家族を大事にしているからこそ、それを救おうと立ち上がったのだった。
いつもは寝ている目を擦り起きている。
「がおおおおおお。」
「ぎゃおおおおおお。」とここに近づくものはいない、それはこの世で一番危険な生物だから、誰もそれを刺激したくないのだ。
勝てるわけない世界最強がここに7体いた。
彼等はゆっくりゆったりフラフラと目的地に向かいだす。
「で、どっち。」
「あっち!」
「本当に大丈夫?」
「たぶんね!」そう言った母親に逆らえる子供はいなかった。
うん、どうやら迷いながら向かうようだった。
王都上空
俺は男の覚悟を上空から見ていた。
目を閉じてクオンのために黙祷したくらいだ。
そろそろクロエの所にでも戻ろうかな?と空から降りようとした時。
「?」
誰かが近づいてきていた。
かなり速いペースでぐるぐると俺の影を蔦って昇ってくる。
「うわぁぁあぁぁぁー。」とまるで遊んでいるかのようなそんな女の子の声が聞こえる。
よく見ればそれはクロエだった。
「げぇー。」と俺はどう対処したものか困った。
上まで昇ってきて言う。
「あーそぼー。」とギュンと近づいてくる。
こういう時、こう言う場でそんな事が言えるのがクロエと言う女の子だった。
二振りの短剣を構えて攻撃してきた。
俺は無手で応じる。
両者が上空で激突した。
「ズルいでござるー!私も混ぜるでござるー!」と下の方で第二王子を背負ったうたはが抗議している。
知ったことではないと言うかクロエ、ご主人様相手に本気では戦えない。
まして攻撃することは基本NGなのだ。
「どうしたのーもっともっとー遊ぼーう。」と言ってくるがこんなに空気が読めない子に育てた覚えはないと剣を弾き返すだけだった。
「ぎゅいーん、ぎゅいーん。」と擬音を口で表現しながら分身して迫るクロエ。
どこにいるのか一応わかっている。
キーンと大きい音がして腕の鱗とクロエの短剣がぶつかる。
「固いー!」と切れないうろこに文句をいう。
弾き返されて飛ばされそうになって、影を伸ばして無理やり戻ってくる。
にぱーっと笑う。
「もっともっと行くねー!」と楽しそうにしている。
冗談じゃない、なんとか逃げなければと考えながらクロエと距離を取ろうとするが、磁石の様に引っ付こうとする。
「うざい!」と思わず行ってしまう。
「えーそんなことないよー!」と短剣を上段から思いっきり振り降ろしてきた。
ばきっと短剣が折れる音がする。
よしこれで・・・
「あれー。」とその短剣を放り投げて新しいものを指輪から取り出す。
「何本でもあるからねー。」と続きが楽しみでウキウキしているのだろう。
「はぁー。どうしたものか?」
「だからー遊ぼーう。」とまるで面白いおもちゃを見つけたような反応だった。
「仕方ない。」
「えー来てくれるのー。」と期待するクロエ。
俺は手をクロエの肩に置いてこう言った。
「転送!」と言えばクロエはどこかに飛ばされる。
「クロエ!クロエーーーー!」と下の方で叫んでいるうたはがいた。
そこから闘気が昇っている。
「よくもクロエを・・・許さないでござる!」と刀を構える。
「一刀抜投!」と物凄い勢いで刀が飛んでくる。
「ぐはっ。」
俺はその刀に貫かれて落下する。
「よし、やった!」とその場に向かったけれど、ただ刀が刺さっているだけで他に誰もいなかった。
「あれれ、どこ行ったでござるか?」と刀を握りしめながらそんなことを呟く。
それに付いたどす黒い血を舐めるとなんだか力が湧いてくるうたは。
そこに近づいてくる二つの影。
「これはどう言う事でござる?」
「貴女が知ることではないの。」
「これはちょっとした仕返しだからね!」とそこにいたのスミンとフルフだった。
「流石にこの二人を相手にするのは分が悪いでござる。どろんでござるよ!」と煙幕で巻いて逃げ出す。
「追えますか?」
「だめだー鼻がやられた。」
「わぁーぁー。」と連合国軍が王都に入って来たのだろう。
「引き上げですね。」
「むむ、お姉ちゃんとしては弟が何処に行ったのか心配です。」
「きっと無事です!」
「悔しいけど、そう言うのならそうなのだろうね。私の姉センサーも多分大丈夫と言っている。」
二人してどこかに行ってしまったテトの事を心配する。
時刻はすでに朝を迎え始めていた。
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