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黒幕の正体

学園広場

うたはは迫りくるレジスタンスの別動隊を切っては捨てている。

「私はそこまで優しくないでござる。やる時はやる女でござるからな。」

「くっ!」と何人ものレジスタンスが周りを囲んでいるが攻めきれない。


攻め掛かれば殺されるのがわかる。

その立ち上がる闘気がレジスタンスを呑み込もうとしていた。


「強い気配がするでござる。」

まるで黒い塊だ。

今までまったく気付かなかった。

こんなところに大きな邪気がある。

幸いまだ殺気はこっちまで届いてきていない。


いや殺気その者がない?別の存在のような気がする。

この妖刀ござるもコイツは危険すぎると警鐘を鳴らす程だ。


圧しているのはうたはのはずなのに、どうもこの気配のせいで守りに入らざる負えないレベルの強者。


「戦ってみたいでござる!」しかしその期待も虚しくレジスタンス達はこの場を後にしていく。


「むむ、不完全燃焼でござる。」

あの妙な気配もなくなっていた。

どうするか・・・


「良し、追うでござる。」と早足に王城へと向かいだした。



ばーん!と勢いよく宿屋のドアを開けるとルイネとイコイと・・・ライズの三人が寝ている。


「くくくく、早く逃げるぞ!ふははははは。」どんどんどんと壁を叩いているポルル。


「ここは・・・私は何を?」

「むにゃむにゃ、その薬は毒?いやー筋肉マッスル君になる薬。むにゃむにゃ。」

その真ん中でライズが放心している。


「ほら行くぞ。くくく。」とその背中にイコイを背負う。

「ルイネ・・・様はライズ運んで!」

「はぁー?一体何が?」

「あー面倒臭いんだけど、クーデターが起きて別口で逃げる事になってるから・・・早く逃げないと死ぬよマジで!そんな時に、くははは。」


「?」と思ったが取り敢えず。着替えて外に出ると城の方から煙が上がり始めている。


「おうおう、これは・・・落ちるの速いな!」ともうレジスタンスのミコミの旗が城の上に飾られていたりする。


「本当にミコミのやろうがリーダなのか?ふはははは。」と笑ってやまない。

「笑い死にするかもしれない、そんな人生も悪くない!ふはははは。」とよほどツボに入っているようだ。



王城の前でクロエと別れたスミンは一応辺境伯邸へと向かっている。

貴族街は意外に静かで、もはや皆逃げているかのようだ。


しかしそこに響き渡る足音。

前から何かどす黒いものが来ている。


なんだこれは・・・と身構えて薙刀を構える。


来る!


触手みたいな腕がスミンを襲う。

それを何本も捌きながら、その元凶に向かって進んでいく。


「そんな攻撃今の私には効かない。」とレベル上げが進んでいるスミンには敵ではないように見えた。


「もらった!」


ふにょっと手ごたえがない。


「なっ!」と思ったら絡め捕られる。

「くっ。」と首を締めてくる触手をのけようともがく。


「ふむ、お前が成功作か?」とくぐもった声が聞こえる。

「なっ何を言っている?」やばい意識が・・・


「昔計画した???がなっていてな、後はこの魂を植えるだけなのだが・・・。」

「何を言って。」

「ちっ、神の書き換え。まだ、知るべきではない時なのか?」


「そこで何をしている。」と現れる冒険者。

ヘイロン

「・・・。」


「その者を放してもらおうか、私の可愛い眷属なんだ。」

コイツは一体なんだ?輪郭がぼやけて見えない。そう言う存在か?


「ふふ、これは失礼。主に感謝するんだな。」とスミンを投げ飛ばしてこちらによこした。


「ゴホゴホ。」

「おい大丈夫か?」

「はい何とか。」


そちらに目を向ければもうそこには姿形はなかった。


「あれは一体。」

「さぁな、だが答え合わせの時間のようだ。私は行く。」

「お気をつけて、あの者はたぶん・・・。」

「俺より強いか?」

「はい。」

「そうか気を付けよう。」と歩き出すヘイロンの向かう先は煙を上げている王城だった。



王城玉座の間

「やはり、この溢れ出るカリスマを放っておいてはくれないのか、わかるわかるぞ君たち!ミコミこそがキングオブキングミコミ!」と自分に向かって指を刺し、そしてそこに王のマントを被せるあおのり。


「おおうミコミ!ミコミ!ミ・コ・ミ!」と皆が熱狂している。


これは勝てる!勝ち組確定!ミコミ王国爆誕!と調子に乗る。

一時はどうなるかとおもったがこんなまさかの大逆転が起ころうとは。


「直ちに王城にある美味しいものをミコミの前に持ってくるのだ!」と調子にのって命令する。

「はっ!」と何人かの者達が取りに向かう。


これできっと、あの時食べたかつ丼の様に美味しいものが食べられるはず。

ぐぅーとなるお腹。


「もうし上げます。」

「どうしたのー飯はー?」


「それが食糧庫はからです。」


「へっ?」

「えっ?」と皆が唖然とする。


「間違いないのか!」と確認するあおのり。

「はっ!どの食糧庫も空です!」


「くっそ!やられた。」

「どこのどいつだ!」


「ここのコイツでーす!イェーイ。」と両手ピースをして王都の南に布陣出ている王国騎士団総長シロン。


「あら困ったわね。もしかして謀られたかしら。」と考え込むスズオト。

「ミコミ様を謀ろうなんて千年早い!」とあおのりが言った言葉に全員が頷く。

「そう、そうね。」


「申し上げます。」

「今度はなんだ?」と若干イラついているあおのり。

「連合国軍が布陣!」

「?いいことではないか?」と疑問を呈する。


「それが・・・王都の引き渡しと、ミコミ様を迎え入れたいとの事です。」

「はぁ?一体何を言っているのだ。」


「それがミコミ様は連合のスパイ、この活動もその一環とのこと。」


皆の視線がミコミに刺さる。


「そんな事はないかな?」と目が泳ぎまくっている。汗もダラダラと酷い。わかりやすかった。


「はぁーもしかして我々は掌で踊らされた?」とその場で崩れ落ちるあおのり。


バンと勢いよくドアを開けてカツカツと足音を立ててやってくる。

身長はここにいるものより低い、だが圧倒的な力を感じて道を開けるレジスタンスの者達。


「おおう、これは冒険者ヘイロン殿。」

「状況はどうだ?」

「今、第二王子を焼死させ、第二妃を捕え、そしてその側近のマユカを後で刑に処する予定です。」


「そうか、俺は何も言わんが一つ気になっている事がある。」

「それはなんでしょうか?」


「お前、そうお前だ。俺の精神に干渉して誘導したな。」


「そんな待ってください、そんなこと!するわけないじゃないですか!」と庇おうとするあおのり。


「おかしいと思った。俺はそう衝動的に動くことはあるが・・・王子を急に攫ったりしない!例え冒険者ギルドの依頼でもな!あらかじめ糸を引いていたのだろう。」


「はっ、それはミコミ様の頼みで!何を言って!違う、絶対違う!」


「コイツはそう言っているがどうなんだ!スズオト!」と俺の殺気がスズオトに向かう。

それでも涼しい顔をしている。


「あら、バレちゃたのね。」と顔を歪めて今まで見せたことのない、どす黒い顔を見せてくる。


「そんなまさか!スズ!一緒に王国を打倒しようって言ってくれたじゃないか!」


「そうね。そう言う意味ではあおのり、あんたは使いやすい、いい駒だったよ。あはっ!」


「そんな。」と流石に色々あり過ぎてもう思考が追いつかないようだ。


「一体何が狙いだ。」

「そうね全人類の滅亡かしら?でもそれにはちょっと時間が足りなくて・・・仕方ないから妥協することにしたのよ。」


「妥協?」

「残念だけど・・・それ以上は結果が出てから把握してねー。」

「それに私に騙された天使ちゃんが堕天したのも、私のせいだけどね!」とミコミに顔を寄せて言う。


「てめぇーのせいかよ。」と入れ替わって出てくるゼアー。


「あら入れ替わったの早かったね。うふふふ。」


「どうもしっくり来ねーなと思ったらまさかの邪神のせいだったなんてな。」

「あら、貴女もそちらの竜さんも、この王都にいる実力者の殆どが私の眷属なのよ!勝てるかしら?」


「そんなの関係ねー。てめぇーのせいで私が堕天したんだからな!」とパンチを食らわし吹っ飛ばす。ゼアーの背中には堕天した天使の羽が生えている。


「ふふ、私に対して闇の攻撃は無意味よ!だけどそうね時間までちゃんと遊んであげる。」

その手に闇の炎を宿している。


「おい竜の!行くぞ!」とぶち切れている堕天使。

「ふん、言われなくてもこちらも眷属に手を出されてちょっとイラついているからな。」


「ふふふ、はははは、それは嫉妬しちゃうわね!」と触手で攻撃してくる。


「?」と一瞬思ったがその攻撃を捌く。


「もらった!」と二撃目が直撃する。


「ふふ。いいパンチだけど今の私には効かない。」


「くっそ、コイツ。」と気付けば手が腐食しているゼアー。

「おい、大丈夫か。」


「はっ誰に言ってんだか。」と再生している手。流石腐っても天使。

二人は戦闘態勢に入る。


その様子を王都にいる実力者達は見上げていた。


きっとこの世界で一番の戦いが今ここで始まる。誰しもがその戦いを注視していた。

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