入学式への道中 後編
「ふふふ、ちょっと待つがいい!とう!」と屋根の上から飛び降り着地する。
「誰ー!」
「お前は!」
「がお。」とちょっとなんと反応していいかわからないテト。
「そう、ここから先に行きたければこの弟好きーの私を倒していくのだ!ジャキーン!」
「おおーう。」と目を輝かせるクロエ。
「どこで何をやっているかと思えば!その恰好は何ですか?」
「ふっ!わからないのですか?ちっちっ!まだまだですねスミン!私は学んだのです!弟を手に入れるためにはやってしまえば後はどうにでもなると!」
「なんてことを!一番教えてはいけない奴に教えてしまうとは!」
「ふっふっふっ!さぁーテト!お姉ちゃんの胸に飛び込んでくるのです!」と手を広げる。
結構きわどい服いや違うなこの世で絶滅したはずのブルマ姿だ。
しかもへそ出しという思わず目を反らしてしまう。
「ふふっテトがむっつりなのは知っているのです!さぁお姉ちゃんブルマ姿の元へ!さぁーさぁー。」
「くっ!」これがブルマの引力だというのか!いや、姉の引力には逆らえないのか?
少しずつだが吸い寄せられているテトの身体。
その前に立ちはだかるスミン。
「クロエ様、テト様を連れて先に行ってください。」
「うん分かったー、名残り惜しいけどー。これは二人の譲れない戦いなんだねー!」と身体が震えている。絶対最後まで見たい顔だ。
ばっとテトの手を取り引っ張って走り出したその目には涙が浮かんでいる。
「私もー最後まで見たかったよー!」と悔し涙だった。
「ふっ、やはり私の前に立ちはだかるのは貴女だと思ってましたよスミン!」
「そんな魔性のブルマなんかに負けはしないフルフ!」
どぅーんと激突する。
「わー、今日もやってる!」と喜ぶ孤児院の子たち。
「お姉ちゃんたち頑張って!」まるでヒーローショーみたいになっている。
どちらを推しているかで声援が変わってきている。
その二人の戦いは早くて見えないはずなのに人間とは慣れる生き物ようでそれを目で追いながら、出店の飯を食うのが通だったりする。
賭け事も始まっているが賭けにならない。
だっていつも引き分けだからだ。
「よし、やれーフルフの嬢ちゃん。」とそこにフランクフルトを投げる。それを口で器用にくわえながら足による攻撃をするフルフ。
スミンの方にはなぜか傘が投げられてくる。しかもゴシックの。
それを受け取りながら応戦する。
「もぐもぐ。うまいよー!」とアピールするフルフ!
「よそ見とは余裕ですね!」とゴシック傘による突きの連打!
その連打にフランクフルトの食べた串で応戦する。
その串を捨てたと思うと水かをバクバクと食べて、ぶぶぶぶと種マシンガンの様に攻撃する。
スミンはそれをゴシック性の日傘を開いて回転させながら防戦して弾く。
「なかなかやるようになったじゃない!」
「おかげさまでね!今日こそ貴女を打つ!」
「ふっ私が何もしないでここまで来たと思うのですか?」
「なに?!」
「ふふふふふ、見なさい。」
”姉はおっしゃた弟を愛せと!”
”ブラコンでもいいんじゃない!”
”弟こそジャスティス!”
そこかしこにプラカードが掲げられている。
「なんだこれは!」と驚くスミン。
「ふふふ。すでに弟包囲網は完成しているのです!」
「まずい、テト様!」とよそ見をしたのがいけなかった。
「油断大敵!」と後ろから蹴りがさく裂する。
スミンは宙を舞うように吹っ飛ばされた。
「たまやー。」と言っているフルフ。
「ふふふ、弟大好きの完全勝利です。」とピースサインをする。
「うそだろう。」
「フルフたんやったー!」
「スミンちゃん・・・」
「やはりフルフだったか!」
「ほらお祝い。」と差し出された飲み物。
「わーい、ありがとう。ありがとう。」と皆に言いながら一気飲みして、クラーと来てぶっ倒れた。
「目がー目がーまわりゅー。」
「はぁーはぁー。勝った!」と拳をあげるスミン!飲み物を差し出したのはローブと顔を偽装して変装したスミンだった。
「まさかの大逆転劇!」とスミン派は歓喜に包まれる。
「あーあ。だから詰め甘いんだよな。」
「そこがフルフたんだろう。」
「そこが可愛い、愛したい!」
「スミンの愛が勝ったのね!」
「流石!」
「信じてたよ!」と女性票が多い。
しかしそのスミンも限界で、フルフのブルマ姿に飛び込むように倒れたのだった。
「あーあ、結局引き分けか。」
「それが一番だよ!」
「そうだそうだ!」
倒れた二人を介抱しながら、クロエの入学を祝う出店街の皆だった。
「ほっ、ほっ、ほっ!」と迫りくる敵を躱す。
クロエに掛かればこんな集団なんてアスレチックみたいなものだ。
「なんてすばしっこい奴だ!」と全員を躱して逃げ切った。
しかしクロエは方向を変えてまたブラコン集団いやなんでもブラコン協会らしい、立ち上げと顧問があのフルフだとか・・・その集団の中へとクロエは突貫していく。
「がおお。」おいおい。
「大丈夫ー!大丈夫ー!余裕ー!余裕ー!」と言っているクロエ。
その油断が手からすっぽ抜けるようにテトが空を飛ぶ。
「うわあああ。」下ではブラコン集団の手が迫ってきている。
そうだ俺は空を飛べるのだった。
パタパタと羽を広げて飛ぶ。
「ふぅー。」その様子に悔しがる集団。
「ふん。」と鼻を鳴らして、学園まで飛ぼうとして、どしんと何か重いものが背中に乗っかる。
上を見上げればクロエだった。
「がおがおー。」おい重量オーバーだ。
「えっなにー?一度乗って見たかったんだ!これからクロエとテトの大冒険が始まるんだよー!」と元気いっぱいだ!
「がおがおがーお。」そんなわけないまずは学園だろう。
「いいからしゅっぱーつ!」と拳をあげている。
俺はクロエの重さに耐えながら・・・フラフラ飛ぶ。
「ぜぇーぜぇー。」まじ重い。
もしかして異世界の重さは見た目じゃ量れないのか!
「よしレッツゴー!」って俺の上に立つなー!
せめてちゃんと乗ってくれー!とふらふらになりながらぐるぐる回って墜落する。
その現場はあーこれなんかゲームとかアニメみたなシュチュエーションになったー!
そう墜落した先は・・・
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