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ルオファ帝国の政変と影のリーダーミコミ

ルオファ帝国

議論が一段落したところで皆が皆女帝がいないことに気付いて探し始めた。

「いつからだ!」

「いつからいなかった!」と皆が皆また言い合いをしている。


「お前が攫ったんだろう!」

「いいや!お前だ!」


「お取込み中の際!すみませんが!報告が二、三点あります。」そこには黒マントを羽織った女騎士がいる。

鎧は漆黒で、モンスターの大黒蝙蝠と言うつやがあるボスの外皮かもしれない。

こいつがめちゃくちゃ跋扈している森があると聞いたことがある。

それを狩りまくったのだろう。


「なんだ!この忙しい時に!女帝がお隠れになったんだぞ!」

「そうだ!そうだ!軍部はすっこんどれ!これは文官の仕事だ!お前たちは戦だけしていればいい!」

「そうだそうだ!」


「その女帝モナ―ル様についてです。」

「なに!それを早く言わんか!」

「そうだ!そうだ!これだから軍部は、我々が使ってやらないと脳なしなんだからな。」

「ははは、言えている。」

「チョキチョキ!」


「その貴方たち無能共の前で女帝がお隠れになったのではないですか!」と怒っている。


「なに!」

「我々を無能と罵るとは!」

「帝国の頭脳がここにいるんだぞ!」

「いわば我々はエリート、そして君たちは見下される一般人でしかないのだ!」

「わかったのなら跪いて、謝罪しろ!」と酷い言葉が投げかけられる。

「ぱーちくそ。」


「はぁー。ではカリネトヌ卿、ダングルムスダ殿、タマカルジュンダイ殿、アールマジルノ殿、エネルギーノ殿、ジュンロリドスグライ殿、インシツインケン殿、パコパーコ殿、クーンクーン殿、ぺろーぺーろ殿、それからもうめんどくさいので皆さん。」


「なんだ!」

「ふざけるなこんな奴等と一緒にされてもらっては困る!」と髭を擦る。

「偉そうだぞ!もっと腰を低くしろ!」

「テンてかてーん。」とわけのわからない事を言い出すもの。


「貴方たち全員に、王族殺しの罪があることが判明しました。」


「ばかな!」

「何を根拠に!」

「そんな隠ぺいは完璧だったのに!」

「アイツがアイツがーーー!」と他人のせいにするもの。


ぞろぞろと沢山の兵士がここに入ってくる。


「捕まえなさい!」

「はっ!」と言って全員を縛りあげる。


「こんなことしてただで済むと思っているのか!」

「そうだ!そうだ!」

「我々が帝国をになってきた天才なんだぞ!貴様達は下僕じゃないか!」


もはや聞いていられないと剣を奮って一人の首を落とす。


「ひぃー。」

「なんて残忍な事を。」

「暴力はいけないんだな!」


「これを貴方たちがやってきたのよ!私の兄もこうやって貴方達に殺されたのよ!何か文句ある?」と下衆い者達を見る冷たい目をする。

ゾクゾクとする感覚を味わう男たち、そのことがこの女が何者か気付かされる。


「まさかお前は!」

「誰だ!」

「そんな死んだはずでは・・・。」


「おかげさまで半身が毒に蝕まれてましたが生きております。」にやっっと非常な笑い方をする。


「貴方たちずいぶん恨みを勝っていたのね!協力者を集めるのは簡単だったわ。もちろん私が元王位継承権二位のメルル・ナイト・ルオファであることもあるのだけどね。」と言って玉座に座ろうとする。


「そう言えばモナ―ルはどうしたの?」と聞く。


「くくく、お前たちの悪だくみを悟って逃げたんだろうさ。」

「そうだ。現皇帝は俺達の味方なんだ!」

「お前は偽の皇帝だ!」


「はははははははははは。」となぜかこういう所は息ぴったりだった。


「ふーむ。」と考える。その歯には尖ったものが見える。


「お前その歯は!」

「まさか!」

「魔族に落ちたのか!」


「ええ、貴方たちに復讐したくてしたくて!魔族として生き返ったのよ。」とドス黒い魔力を纏いながら男の一人を踏みつける。


「大丈夫楽には殺さない。特に貴方、私の兄を殺した貴方!」と何度も踏みつける。

「ぷぎー。」


「皆が一人ずつ殺されていく中で、ただ一人最後まで残って精神まで狂って殺されてくれるかな?」と恐ろしい顔で言ってくる。


「ひぃぃぃぃ。」と顔が恐怖で引きつっていた。


「よかったわね。貴方最後まで殺されないわよ。その間たっぷり嬲ってあげるんだから。」とまるで好物をみつけたように舌を動かした。


「くっそ、狂人め!ぐふ。」とトドメの一撃をもらって気絶した。


「ふふふ、これもミコミ参謀長の書いてあったとおりね。ふふふ。彼女に導かれて私は吸血鬼になったんだからー。そしてこうやって復讐できる。」

動かなくなった男を蹴とばして遊ぶ。


「なんでもそのミコミ参謀長殿は王国でクーデターを画策しているそうです。」

「そう、ならお手伝いをしに行かないとね。あは、それがミコミ様が臨んだ事じゃなくても、帝国が帝国であり続けるためには、大陸統一が必須ですもの。」と言って男の首筋に歯を当て血を吸いだした。


「干からびるー干からびるー。」と男が言っている。歯を放す。

「あんまり美味しくないわね。所詮ゲスな血よ!ふん!」と言って蹴とばす。

「ミコミ様の血はもっとうまいのかしらね?ふふふ。」


「申し上げます。これは一体。」

「いいわ、言いなさい。」

「貴方様は・・・失礼いたしました。その女帝モナ―ル様についてなのですが。」

「うん?」と興味を持つ。


「鳥からの報告によりますと、王都で、アケロ二ア王国の王都で女帝らしき人を見たと。」

静寂が辺りを支配する。


「ははははは、ははははは。なんてなんて都合がいい!私達に大義名分まで与えるなんてミコミ様とは友達になれそうです。」と笑い転げている。


「全軍を王都に向ける準備をしなさい!」


「はっ!」と言って皆が動き始める。


「さて、これがミコミ様の意志なのですか?それともまた別の思惑があるのかしら?ふふふ。それもまた楽しみね。それによって例え帝国が滅んでも兄のいない世界で生きていく意味なんてないもの。」と寂しく笑う吸血鬼がいた。


この日、女帝に最も君臨してはいけないものが帝国の皇帝の座に就いたのだった。

帝国軍総勢15万の前で号令を発する。


「卑劣にも王国が我が帝国の女帝モナール様を拉致した。このことは我々への宣戦布告と受け取ってもいい蛮行だ!故に全軍をあげてアケロ二アの王都へと攻め上れ!」

これは新たな女帝の命令だった。

その言葉に逆らうものは帝国にはいなかった。


「おおおう。」

「虚仮にされた俺達の恨み!」

「モナール様万歳!メルル様万歳!」と万感の声で包まれる。

順を置いて帝国の軍が出発をした。



アケロ二ア王都 地下牢

「はっくしょん!」とくしゃみをするミコミ。

「牢屋、さぶーまたかつ丼、食いたいよー。」と泣いている。


コンコンと足音がする。

「ああ、またかつ丼。」と目を光らせ涎を垂らす。


「お前がミコミだな。」といつもと違った人が来る。


「へっ、誰?」と知らない執事だった首を傾けるミコミ。


「お前の処刑の日が決まった。」


「へっ、はぁーーーーーーーー。」という叫び声が牢屋内で響き渡った。


「はぁーーーーーーーーー。ミコミ何もやってないよ!」と無害アピール。

「お前の罪状をあげればキリがない。調べれば調べるほど、お前が黒だと確信した。」

「な、何のことですか?まさかあの時盗み食いしたのがバレたことですか!」と驚いている。


「そんなみみっちいことではない。みろ!」と突き出された書状。


「えーと、なになに。レジスタンスの影のリーダーミコミが命じる。王子達を誘拐しろ!すでに協力者たちが動き出している、必ずや成功するだろう!レジスタンスの影のリーダー超絶天才美少女ミコミ!はぁー?はぁーーーー!何?これ何これ!?」と驚く。


「まだしらを切るつもりか!ならばこれでどうだ!」


次なら紙を渡される。

「えーと、なになに、うまーすでに連合とー聖教国のー奴等とはねんごろになっているー。うまー必ずや力になってくれるだろうー。うまー。首領、総統、ミコミ様イェーイ。」


「このうまーというところにまた隠された暗号があるのだろう。」


「違う、ミコミこれ違うよーなにこれー!」と驚愕している。

 

「流石はレジスタンスの影のリーダーミコミ、そこまでの演技をするか。ならばこれでどうだ!」


「やっぽー。次の帝国の女帝様!そっちにね吸血になる泉が活性化しているらしいよー毒なんてふっとこばせーやっぽー、これで復讐できるねー!やっぽー帝国よろよろ!これからもねんごろにぃー!やっぽー。ミコミ参謀長よりよりー!」


「なにこれ知らない、ミコミ知らないよー!」と涙ながらに首を横に振り訴える。


「このやっぽーという言葉になにか特別な信頼関係がある。調べたところ帝国では政変が起こり、この手紙をもらったメルル・ナイト・ルオファが女帝の座に就いた。流石に三通もあれば刑が確定する。レジスタンスの影のリーダーミコミ!お前を断頭台で処刑する!」


「ああー。」と口を空けて顔を真っ青にする両手で顔を抑えて、その場で目を開けながら気絶した。


「うん、気絶しているのか?器用な奴だ。流石レジスタンスのリーダーと言うべきか?まぁこれで目障りなレジスタンスどもを排除できる。ルオンの覇道は閉ざさせない。大陸統一。」と一時迷ったことがあったご決意するマユカだった。


レジスタンスのリーダーミコミの処刑が決まった。

その話しは王都中に広まりその日がくしくも決起の日になるのだった。


かくしてミコミを中心に?4か国の思惑が王都へと向かって行くのだった。


「ミコミなにも悪いことしてないのにー!」という叫びが処刑までの間、いつまでも木霊し続ける牢屋の中だった。

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