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竜の子に転生したらテイムされました!?  作者: 矢斗刃
1部 テイムされました!?
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彼女との出会い

〝ここはどこ?〟

〝なんだ真っ暗?〟


辺りに向け手や足をのばす。

なにか硬いものにあたって、罅が入って光が漏れた。


そこに手を押し当てこじ開ける。

ぱりぱり、あっ、なんか破るの面白いかも。


だんだん周りが見えてきたような。

光が射し込んでくる。

なんかぼやけているところから焦点があってくる。


ここはどこ?私は誰?みたいな状況かもしれない。


そうしたら目の前に美少女がいた!!(タイプではないが・・・)

ベットの上で自分を持っている。

卵から孵ったみたいでその殻を片付けようとするメイドがいる。


状況がわからない。意味不明!


「ぎゃお。」

ぎゃお?


「テイム!!」

美少女が声を出す。

中々響いていい声だと思った。

〝ピロリン〟あなたはテイムされました。

ついでに異世界言語を修得しました。


え、何が起こってるの?


女の子が自分を持ち上げようとして無理だったみたいで、それをサポートするようにメイドが一緒に抱いてくれる。


「私の名前はクロエ。あなたの名前は・・・テト。よろしくね!」

少女は考えるそぶりをして名付けを行った。


「ぎゃおぎゃお(よろしく?)」?

なんか喋れてない。そういえばなんかおかしい?

なんで喋ってるはずなのにぎゃおしか言えないんだ?



下を見れば手が変。爪が三つ指が三っつ?足もそんな感じだ。


爪が太いのちょっと怖いかもしれない。


全身が黒い鱗に背中にも違和感があり小さい羽がついている。


見えている視界も270度くらい思わず酔いそうだった。


少女は力が入らなくなってきたのか、テトをベットの布団の上に乗せた。


俺は思わず倒れそうになるが、何かが支えた?

それはしっぽだった。あ、これモンスター?

しっぽを器用に使って何とか落ちそうになる身体を支える。


これはリアルすぎる夢かも、とりあえず二度寝しよう。

そう決めて前のめりにダイブした。


その頭の上に手を乗せて少女がなでたが・・・

「うまくなでれないかも?」と少女は言った。

それはまぁ固そうな甲羅みたいな物だからね。


「お嬢様、このことを奥様に報告してきます。」

側で控えてた専属メイドのスミンが言う。


「うん、可愛い子って言ってね。わがまま言ってごめんとも。」


メイドはドアノブに手をかけ、思わず言ってしまった。

「・・・それはあまりに危険な生物です。生まれた今のうちに殺すべきです。」


少女は少し考えて


「ごめんなさい、スミン。私の最初で最後のわがままなの。」


メイドのスミンは振り向いて言う。

「お嬢様!!!そんなこと言わないでください!!」


「・・・」

「屋敷の皆様も心配してます!きっと大丈夫ですから。」


スミンの目から涙が流れる。


「スミン・・・」


二人の視線が合う。お嬢様は目をつむる。


「失礼しました。」

慌ててドアから出ていった。


「竜の子のテト。」

少女クロエはそう言ってテトを抱き枕にした。

なぜか固いはずのうろこは少し柔らかくなって抱きやすくなっていたりする。

そのまま寝始める。


その寝顔は可愛い物だった(タイプではないが・・・)。


一体何がどうなっているんだろうか・・・まどろみの中寝息をたてる少女を見ていた。

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