第四の部屋 前編
前回のあらすじ
それぞれの能力や召喚した勇者・魔王の力を借りてトレアンドット村の焼き討ちを阻止した。
金色の勇者があくびをしながら起きると、かぼちゃ頭が覗き込んでいた。
「うわっ、えっ? えっ? なに」
「寝すぎだ馬鹿者。もう次の部屋に来ているぞ」
腕を組んだ炎の魔王が不満げに言っている。お酒を飲まされた後の記憶がまったくない。
「僕は、菓の魔王。ここでお菓子が食べられるって聞いたから来たんだ!」
「菓の魔王、ここでするのは料理対決だと説明されただろう」
かぼちゃ頭の菓の魔王を叱りつけているのは、金色の髪のお姫様だった。
「そのお声は、日輪の勇者様ですか」
「久しいな読心の勇者。壮健そうで何より。だが知り合いとはいえしっかり審査する」
「君たち二人が審査員なのかな」
「他にもおります。消の魔王様、銀鏡の勇者様、冬の魔王様、美食の勇者様の六名が審査員です。得点が多かった方が勝者で、参加賞の召喚権の他にもう一回追加されましゅ」
脱落要素が少くて金色の勇者は、安心したが他の連中料理出来るのかと不安になる。そもそも料理するための材料もどこだ。
「あとこちらの料理対決は、必ず召喚していただき一緒に料理していただきます。喚ぶ方が思いつかない方は、ランダムでこちらが選んだ方と組んでいただきます」
「選ぶっていってもな」
突然料理対決するから来てくれと言って来るような、酔狂な知り合いが思いつかない。従僕の勇者は、静の魔王を喚ぶと申告していた。イクシュが召喚準備をしている間、なぜ静の魔王をなのか聞いてみた。
「僕は、孤児院で多少料理をしていたので料理補助が出来る知り合いが静の魔王さんだったんです」
「料理出来るの凄いですね。俺どうしよう」
「俺もですね。焼くか煮るだけなら何とかなりそうなんですけど、悪霊が毒草混ぜようとするんですよね。さすがに他の人が食べる料理に混入させようとしないと思いたいですね」
金色の勇者と従僕の勇者が集厄の勇者の背後を見ると、手に持った何かを隠した。嫌な予感がするが、見えないとどうしようもない。
「どうしましょう。私、組んで頂く方に大体お願いするしかないですわ。味をみることは出来そうなのですが」
「火や刃物を扱うことだけが料理ではないと誰かが言っていたので気に病むことはないですよ。おにーさんも大抵酒とナッツで満足してしまうので料理したことないよ」
イクシュが一斉に召喚を行って勇者と魔王が現れた。そして割り振りをまとめるとこんな感じだ。
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金色の勇者&金の魔王
集厄の勇者&言の魔王
従僕の勇者&静の魔王
軍師の勇者&喜の魔王
読心の勇者&香の魔王
透輝の勇者&学の魔王
炎の魔王&十字の勇者
蒼の魔王&竜鎧の勇者
蛮の魔王&悪食の勇者
貿の魔王&調和の勇者
百の魔王&砲撃の勇者
語の魔王&叡智の勇者
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「食料の確保は、組んだ方とやってくだしゃい。健闘を祈りましゅ」
イクシュは、言いたいことだけいうと姿が消えた。
「いやいや俺と金の魔王って名前似てるから狙ってやっただろう」
金色の勇者が呆れていると狐耳の異国の服装の少女が大袋を持ってやってきた。
「金だよ、よろしくね。頭の飾り頂戴」
「えっと、これは頭を守るための装備だからあげられないです」
「そっかぁ、わかった。金色の勇者様。何作る? 金はね、金色の食べ物がいい」
「金色の食べれるものなんてあったか」
「金色のタマイモ」
「伝説だろうそれは」
金色コンビがギャグのような会話をしていると巨大スクリーンにイクシュと少女二人が映し出された。
「あい、ゲームサポーターのイクシュでしゅ」
「カメラ担当瞳の魔王よ。なんか写せるようになったわ。周りの機械壊さないでね」
「そして解説で雷電チャンネル!の雷電の勇者がお送りしまーす。さっそくですが優勝するとするなら誰かなー? イクシュ君」
「料理経験者と言っていた従僕の勇者さまでしゅかね」
「フッフッフー、甘いなぁ。大抵の料理には、火が必須なら炎の魔王一択でしょう」
雷電の勇者の言葉にわかっているじゃないかと自慢げな様子で頷いている。
「でも組んでるの十字の勇者でしょ。質素なの作りそう。清貧なんだろうけど」
炎の魔王の隣を見れば、真面目で実直そうな神父が立っている。今も女神に祈っているようだ。
「組んでると言えば、蒼の魔王と竜鎧チームと蛮の魔王と悪食の勇者チームがどんな料理になるか想像出来ないわ」
「そうでしゅね。料理をするというのが思いつきません。あっ、百の魔王と砲撃の勇者が動き出しました」
「一体何を作るつもりなんだろ」
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「砲撃の勇者と言ったかな。私は、普段料理をしないので基本がない。本は、読むのだが知識だけで作れる気がしない」
逆勇者名鑑で有名な勇者と組むことになるなど想像もしていなかった。会うとすれば魔王討伐の時だろうと思っていたのに、料理対決なんて思わない。
「知識があるだけ凄いなって思いますよ。焼くか煮るしか出来ないですし」
百の魔王は、しおらしい態度で言ってくる砲撃の勇者にどんな顔を見せればいいのかわからない。魔王城や街を更地にする勢いで壊すと書いてあったので、身構えていた。
「焼くと煮るが出来るだけ充分です。あとは、食材を工夫しましょう。大抵いい素材を使えば味は美味しくなると書いていました」
「それはなんとなくわかります。それでは食材は、この扉の向こうにあると聞いたので行きましょう」
扉の向こう側は、青空市場だった。空は青く雲一つない晴天で、カラリとした空気が心地よい。
「ここはいったいどこでしょう」
「ツギハギの市場もしくは存在しない市場とでも言っていいんじゃないですかね。売り物が一緒に並ぶには、おかしい代物があります」
左手に見える露天で販売しているのは、勇者に滅ぼされた魔王の領地の特産品。逆に右手にあるのは、とある魔王が侵略した聖界の街の特産品だ。かつて存在したと本に書かれていたので知っている程度だ。
「確かに俺が小さい頃は、売ってたものがありますね。もう売ってないはずなのに」
「ということは絶滅している美味しい希少肉があってもおかしくないですね。それさえ入手出来れば焼くだけでも美味しいはず」
「なるほど」
二人で探して見つけたのは、魔王の謎肉だった。店主曰く好事家がこぞって買うが自分は食べたいと思わないと。
「魔王の肉を食べたいとか思えないな」
「そもそもなんの魔王なのかがわからない」
「そもそも魔王の肉を魔王に食べさせるのもどうかと」
悩んだ末にラースボアの肉を購入することにした。しかしまだ問題がある。
「えっ、お金がいるんですか」
店主曰く、売っているのだから金がいる。それか同等のものを渡せという。それが無理ならば店主の依頼を達成すれば渡すという。依頼は、たまいもの大収穫祭の手伝いだった。
「たまいもを収穫の手伝いなら問題ないでしょう」
「ん? 知らないのかたまいもは、一番暴れる時期が旬なんだ。それに傷をつけたら値段が下がるから肉が買えなくなるぞ」
百の魔王と砲撃の勇者は、たまいもを収穫し無事肉を得ることが出来るだろうか。
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集厄の勇者は、困り果てていた。言の魔王が酒ばかり飲んで動こうとしない。
「あの俺、料理を作らないといけないんです。協力していただけませんか」
言の魔王の尻尾が大きな口を開き威嚇してくる。どうしたものかと集厄の勇者が頭を抱えていると、悪食の勇者が同じくらい悲惨そうな顔をして近づいてきた。
「なあ、あんた料理出来るか」
「そんなに得意ではないですが…食べるに困らないくらいには」
「頼む! 俺は、魔物しか食えないんだ。食べれる魔物もいるが調理方法が特殊でここで出来る気がしない」
「難儀な体質ですね」
集厄の勇者は、魔物も食べることが出来ると聞いたことがあった。しかし魔力とか色々難しい理由で食べられないと聞いた。
「でも一緒に組んでいる魔王様に食べてもらえばいいのではないですか」
「蛮の魔王は、肉しか食わないと豪語した。付け合せの野菜も食わないと」
「あー…」
「野菜は、弱いやつが食うものだ!」
小さな胸をはる蛮の魔王がかわいいが、野菜も食べてくれないかなと思ってしまう。
「肉だけってあのお姫様が料理として納得するんだろうか」
「なるほど確かに」
「食材集めに協力しますから味見をお願いします!」
「わかりました。よろしくお願いします」
こうして我儘魔王同盟が発足されたが、だれも集厄の勇者が味音痴か料理が出来るのか聞いていないことに気が付いていない。
悪食の勇者が食材探しに行こうと蛮の魔王を見ると、見覚えのない頭の黒い生き物に跨っていた。
「食材探しに出発だ! いけポチ二号」
頭が四角い黒い生き物は、何か言っているようだが声として頭が認識が出来ず悪食の勇者は違和感を感じていた。
「それ俺が知ってる犬と見た目違うんだけど」
「魔界って変なの多いからその一つだろう。魔王の世界によっているモンスターも違うからな」
「へー、そうなんですね」
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一方そのころ貿の魔王と調和の勇者は、情報交換していた。
「料理対決なんですよね。お菓子は作れるんですけど、ご飯とかそういう時に食べるものの方がいいのかな」
「料理なら私がしますよ。趣味で作りますので」
「へー、貿の魔王さんが料理出来るなら食料を集めるだけでなんとかなりそうですね」
最初こそ魔王ということで驚いていた調和の勇者だったが、怪しげながらも笑顔を崩さない貿の魔王が敵対するつもりがないと理解した。魔王は絶対に討伐派だが他の勇者がいる手前、勝手な行動をして危機に陥らせるのもまずい。
「そうですね。やはりどの料理にも使えるたまいもを入手しましょう。今が旬ですから」
「たまいもに旬ってあるんですね」
「ありますよ。まずは収穫しましょうね」
「はい!」
素直な調和の勇者は、貿の魔王が自分で収穫するとは一言も言っていないのに気がついていなかった。
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「やぁやぁ、はじめましてかな? 私は学の魔王と申します。透輝の勇者さんとお見受けします」
「俺ってそんなに有名人かなぁ。確かに透輝の勇者とか呼ばれているけれど」
「やはりそうでしたか。あなたが執筆した魔力の保有量と肉体の老化に関する論文を読んでお会いしたいと思っていたもので」
「そういえばそんな論文を書いたことがあるような気が……?」
自由気ままな一人旅だが路銀が尽きる旅に魔法や論文なんて出していたため、覚えていられない。そもそも偽名で出していた気がする。
「あぁ、透輝の勇者の論文だと気が付いているものもいるけど少ないよ。そうですね、偽名を名乗るならせめて百年単位にした方がいい。長生きしても人間の寿命はそんなものだろう?」
そういうへまをすることもある。勇者になり時が経っていたせいか間隔を間違えてしまったようだ。だがしかし学の魔王と会話してわかったことがある。
「料理を手伝って欲しいだけなのでお気遣いなく」
「そうでしたね。でも私は、料理というものはあまり。よくてサンドイッチでしょうか」
「奇遇ですね。俺もサンドイッチならなんとかなりそうです。パンと肉とチーズがあれば作れるのでよいですよね」
「書類作成をしながら食べられますので本当に助かりますよ。出来れば葉物も欲しいですね。どうやら行先は、市場のようなので見て行って良さそうなのを買えばそれなりのものが出来るのではないでしょうか」
「それでいきましょう」
さて何サンドイッチが出来るかな?
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「まぁ、どなたかいらっしゃいますの? 私、読心の勇者と申します。よろしくお願いします」
「本当に見えないのに誰かいるのわかるんだね。わたしは、香の魔王だよ」
「不思議な香りなのは、香の魔王様だからなのですね。一度嗅いだら忘れがたい香りです。こんなことを言って失礼でしたでしょうか」
「読心の勇者さんは、目が見えない代わりに他が鋭いんだね。でも料理って難しいな。私は、軽くて浮いちゃうし香りが混ざりそう。読心の勇者さんが出来るものかぁ」
二人で悩んでも中々良い案が浮かばなかった。
「料理は、ほとんどしたことがなくてお茶は美味しいと侍女達が言っていたのですが」
「お茶? いいんじゃないそれ。ハーブティーとかフルーツティーとかのブレンドティーとかなら私も手伝えるよ」
「まぁっ、そうなのですね。なら私達で美味しいお茶をお出ししましょう。どんなものなら喜ばれるかしら」
「市場に行ったらいいのがあるんじゃないかな」
香りの魔王は、他の参加者が扉を開けた時外の景色を見ていた。様々な香りがして非常に興味深い。
「市場があるんですね。楽しみです」
「市場は、色々な香りや音があって少し分かりにくいですわね」
「そうだね。君みたいな人だと迷うかも」
市場は、モノや人に溢れて賑わっているため様々な匂いが混在している。視覚以外に頼る読心の勇者としては、目的のものが見つかるのが不安になった。
「そこの困っているのか」
「ん? 君は」
「俺は人助けをしながら旅をしている勇者だ。どうやら迷っているようだな。俺が手伝ってやろう」
顔にタトゥーのある黒髪の男がふんぞり返りながら話しかけてきた。
「聞いたことあるけどさー。君ってま」
「いったい何を買いたいんだ!」
「ハーブティーなどを入れたいのでハーブや香辛料を置いている屋台をご存知ないですか」
「それならこっちだ。ついて来い」
男は、人の波をかきわけるように前に出た。お陰で読心の勇者は、非常に歩きやすい。その様子を見ていた香の魔王は、叛の魔王が人助けが趣味って噂が本当だったんだなと黙っていた。
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「たまいもの収穫なんだよな? なんだここ。森じゃないか」
金色のたまいもがいいという金の魔王のわがままに押されて金色の勇者は、たまいも農場に訪れていた。市場で教えて貰った場所に来ていたのだが明らかにただの山にしか見えない。とてものどかそうだ。
「たまいもは、魔物ですからね。普通の畑で足りるわけがない」
白衣のようなコートを纏った男が、微笑を浮かべている。
「私は、獣究の勇者という。魔物の研究をしていてね。その一環としてたまいもの生体調査をこちらの農家に頼まれたんだ」
「たまいもので何を調べるんですか。そこらへんにいますよね」
「どうやら今年のたまいもの中に黄金のたまいもがいるらしくて、それの発見と捕獲を目的としておりまして」
「金色のたまいもがいるのやったー!」
「いやいや、食べるつもりだったでしょうが」
勝負に負けるわけにもいかないが研究という難しいことをしているのだから、手助けしたい気持ちもあった。しかし同伴者である金の魔王は、言ってもきかなそうではある。
そんなとき学の魔王が、笑みを浮かべて進み出た。
「獣究の勇者さん、ご公明はかねがねうかがっております。今は、生育環境による生態変化の研究をされているとおききしました」
「学の魔王さんですね。魔物に偏見なく忌憚ない意見を送ってくださるのでレポートを読むのが楽しみなんですよ」
それから難しい話を始めたがさっぱりわからない。
「ちっ、なんかうさんくせぇのが多いな」
赤目にガンクレットの男が睨みつけてくるので何事かと身構える。
「何見てんだよ。というか、その鎧チカチカして眩しいからマントか何か羽織れ。襲ってくれって言ってるようなもんだろ」
「あっ、ありがとうございます」
ぶっきらぼうだが適切な指摘をもらえたので悪いひとではないのだろう。目つきは鋭いし舌打ちもされたのだが。
「足をひっぱられるのが嫌なだけだ。俺は、餓狼の勇者。お前よく死んでるって言われている金色の勇者だろ」
「金色の勇者ですけどそんなんで有名になるのは嫌だな」
「じゃあ、簡単に死ぬんじゃねぇ」
「お兄ちゃんも金色のたまいもが欲しいの?」
帽子を被った少年が餓狼の勇者の後ろから現れた。少年の手には熊を模した手袋をしている。
「君、子どもがたまいもの収穫をすると危険だからやめといた方がいいと思うよ」
「病気のお母さんに金色のたまいもを食べさせたいんだ。それにお兄ちゃんが手伝ってくれるって!」
袖を引っ張られている餓狼の勇者の耳が少し赤くなっているのが見えた。
たまいもの収穫に思ったよりも勇者が集まっている印象がある。いったいどうなるのだろうか。
菓の魔王:かぼちゃ頭のお菓子の世界に住む魔王様。現在住人募集中
日輪の勇者:正義の名のもとに国を征服するお姫様。でも太陽が昇っていないと眠くて力が出ない
消の魔王:竜族の亜種で姿を消すのが得意。
銀鏡の勇者:怪力並みに有名なのが細身の体に似合わない大飯喰らい
冬の魔王:薄桃色の雪原が広がる世界の魔王。とてもマイペース
美食の勇者:すべてのグルメを食べるため旅する少女。魔界にも出没するらしい。
静の魔王:音を食べる能力を持っている。童貞連盟の一員
金の魔王:大きな袋を持った狐耳の少女の姿をしている。無邪気に盗むのでとても手癖が悪い
言の魔王:大きな猫の姿をしており人の言葉を食べるのだが最近は酒ばかり飲んでいる
喜の魔王:勇者が大好きでお出かけするが人間のふりが苦手で狐面をつけた少女。いたずらっ子
香の魔王:とてもよい香りがしてふわふわしている。
学の魔王:魔族の地位向上のため学園を設立した知識人。
十字の勇者:女神教の神父だが勇者になり信心に磨きがかかり考え方が狂信的。
竜鎧の勇者:黒竜を屠った先祖を持つ勇者。しかし本人は、剣を持ったことがないど素人。
悪食の勇者:魔物しか食べられなくなった。食べられる魔物がいないと餓死して女神の間に戻ってしまう
調和の勇者:魔王を討伐するために他の勇者に協力することが重要だと説いているがイマイチ。
砲撃の勇者:魔王も討伐するが城を破壊しても止まらないため遭遇したくない勇者として有名。
叡智の勇者:本業考古学者だで腕利きの戦士。自分より若い人の方が勇者の方がよいのではと思っている
瞳の魔王:猫型大砲を操る少女。大砲に目があり今回はそれで撮影するようだ。
雷電の勇者:様々な世界を放浪する勇者。雷電チャンネルという放送がある。
叛の魔王:人助けをしたら思ったよりも楽しくなってしまった魔王。
獣究の勇者:魔物の研究をしている。とても魔物に懐かれており研究所が動物園状態らしい。
餓狼の勇者:目つきは悪いが子どもにはやさしいらしい。