一文字の目的
「救急車で運ばれる間激痛が何度か来るぞ。
救急隊員がストレッチャーに乗せる時、
病院でベッドに乗せる時、レントゲンを写す時」
亮は瀬戸をいじめた。
「殿、みんな結束バンドを付けた」
「ありがとう」
「お前命が助かってよかったな」
亮が瀬戸に言った。
「なんだ・・・」
「手裏剣が頭や首に刺さったら死んじゃうよ」
美喜が手裏剣を頭に付けた。
「人を痛い目に合わせようとするなら
人の痛みを知りなさい」
「は、はい」
「加奈ちゃん大丈夫?」
亮が加奈に近寄った。
「ごめんなさい、どうしても会いたくて」
「加奈さんのラケット買ってありますよ」
「ありがとうございます」
加奈が泣き出した。
「仕返ししておいたからね」
亮はしっかりと加奈を抱いた。
山田組は以前DUN製薬の
データを盗んでいた連中だった。
今までそれを根にもって亮を狙っていたのだろうか?
「美喜さん、後藤田組の方は明日で壊滅だ」
「はい」
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「美咲さん、救急車と警察お願いします」
「どうしたの、急に消えちゃって」
「山田組の瀬戸という男たちが小畑加奈を拉致して
僕を殺そうとしていたみたいです」
「それでどうなったの」
「結束バンドで縛ってあります。
1人は股関節と肩関節を
外してあります。脱臼は
骨折より完治まで早いし
殴るより跡が残らないから」
「なるほど、すぐ行く」
その時、事件の有った工事現場を
見下ろす場所に
亮を見ている二人の人影があった
「回家啦(さて、帰るか)」
「了解、今天出现了没有番
(了解、今日は出番が無かった)」
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翌朝、後藤田組の中野本部に
警察が家宅捜査に入り
武器等を押収され後藤田組長は逃亡
しかし、逮捕された連中が亮の作った
告白剤ですべてを話し後藤田の指示で
動いた事を自供した。
山田組の白尾組長は拉致監禁教唆の
疑いで警察に呼び
瀬戸との関係を調べそれから
白尾組に警察の暴対が付いた。
亮は加奈の精神的なケアの為にお昼に
以前絵里子と行った銀座の寿司店に入った。
「加奈さん大丈夫ですか?」
「大丈夫です。團さん強いんですね」
「はい、強いです」
加奈は自分から強いっていう男を始めて見た。
「じゃあ、一緒に居れば安心ですね」
「あはは、普通に生きていれば
危険な目に会いませんよ」
「そうですね」
加奈は時々目の前に出てくる
寿司を食べて微笑んでいた。
「團さんは普通のサラリーマンだしあんなに
凄い人脈があるのにどうして危険なんですか?」
「僕もわかりません、自分は善人な筈なのに」
「はい、良い人です」
加奈はますます亮が好きになって行った。
「團さんと私お付き合いできませんよね。
あんなに大人で綺麗な女性がたくさんいて」
「正直な話をしますね、
僕は一人で頑張っている加奈さんに
希望の会社に就職して欲しいんです。
協力は惜しみません。
普通の女の子生活をしてください」
「ありがとうございます。ところで團さんは
たくさんいる中でどの人と付き合っているんですか?
美喜さんですか?それとも」
「美喜さんは僕のボディガードです。
他の人には内緒ですよ」
「はい、幸田美喜さんに似ている人ですよね」
加奈は美喜がボディガードをするほど強いとは
思っても見なかった。
「はい」
加奈は亮の彼女を軽井沢の女性たち推理していた。
「私、あきらめません・・・」
加奈は心の中で何度もつぶやいた。
~~~~~~
夕方、久保田郁美と新宿で会った。
「昨日はすみませんでした」
「いいえ、本当に会ってくれたんですね」
「はい、昨日は色々事件が有ったので」
「まさか、後藤田組?」
「あはは、その通りです」
亮は自分の立場と事件の経緯を話した。
「やはりあなたは、ただ者じゃないのね」
「ですね、本当にごめんなさい」
「いいえ、私ももうすぐ本社に戻って賃貸の方から
外れるのでプライベートで良いわよね」
「もちろんです、賃貸から外れるという事は
不動産の売買の方ですか?」
「ええ、そうよ。それであなたの住む
部屋の事なんだけど・・・」
「投資物件ってありますか?」
亮は不動産で収益を上げたかった。
~~~~~~
その時秀樹から電話があった。
「今帰った、話があるから
今夜は目白の方に来い
その前に銀座で食事しよう」
「わかりました」
亮は約束したみやびへ行くと
まもなく秀樹と中村と屋島と
三浦が入って来た。
「お疲れ様でした」
「ああ、疲れたよ13時間のフライトは長い。
エコノミークラスじゃ、
病人が出てもおかしくない」
※エコノミー症候群 肺血栓症、
深部静脈血栓症など血栓が
血管に詰まる病気、予防には時々
運動をしなくてはならない。
「イオン飲料水が良いのですけど、
機内には持ち込めないので
機内でオーダーすると良いですよ。あればね」
亮は秀樹に挨拶をすると
中村と屋島と三浦に頭を下げた
「仕事はいかがでしたか?」
「うん、契約は二人の通訳で
滞りなくに終わった。コンドームは使って
見てからと言っていながら担当の役員が
12個ずつ持って行くから、
あっという間に無くなった」
「良いんじゃないですか。
役員クラスの年齢人ほど効果
出ますから」
「あはは、なるほどなあ」
「どれくらい来るでしょうか?」
「はっきり言ってどれくらいの数の
オーダーが来るか想像できない」
「量産体制取って置いた方がいいですか?」
「ああ、飲み薬と違って安全だ。しかも前立腺肥大の
予防、男にとって神だ、自信をもって販売しよう」
「まさか、DUN製薬でですか?」
「DUN製薬で製造は出来たとしても
製薬会社では販売できないから、
医療器具販売会社DMSで販売すればいい」
「了解です」
DMSは糖尿病用パッチベルトや様々な医療、介護機器
は亮が考えて特許を取ったものばかりなので
亮の利益は大きい。
亮は屋島と三浦の前で一文字との状況
を全て話した。
「わかった」
「明日はおつかれところ申し訳ないのですが
屋島さんと名古屋に行きます」
「了解いたしました」
「屋島さん名古屋へ行ったら
ご実家ですか」
「いいえ一人暮らしの方」
「わかりました、明日住む所探しましょう
「はい、お願いします」
「三島さんはこのまま会長秘書
でいいですね」
「わ、私でいいんですか?」
「もちろんだ」
秀樹が答えた。
「屋島さんの名古屋の部屋の用意が出来て
住んでいます」
玲奈は亮の話を聞いてホッとした。
「早かったな」
「はい、いい物件が見つかったので」
「これで一文字の片翼は取ったか」
「はい」
亮は玲奈がそれを聞いて微笑んだ。
~~~~~~~
一文字の電話が鳴った。
「磯村です」
「どうした?」
「ニュースを見てください」
「なんだ?」
一文字がニュースを見ると
後藤田組の家宅捜査の映像が流れた。
一文字は後藤田組の家宅捜査で自分と
関わる情報が洩れる事を恐怖に思った
「一恵、旅行に行くぞ」
「どこへですか?」
「アメリカだ」
「分かりました、すぐにチケットを用意します」
「うん」
「ボストンがいいですか?」
「いや?ニューヨークがいい」
「はい、私は?」
「そうだな、一緒に行こう通訳に」
「通訳?」
一恵はハーバード大学に留学していた一文字が
通訳と言ったのは不思議で
しようがなかった
「わかりました。またニューヨークへ
行けるなんて夢のようです」
「うん」
「4年前社長に、当時ハーバード
大学に留学中の社長が
セントラルパークで強盗から私を助けてくれた事
本当に感謝しています」
「ああ、そうだったな。でも、あの時俺が
ハーバード大学ってよく分かったな」
「はい」
一恵はその時ハーバード大学のカレッジリングを
拾って大事に持っていたのだった
「そう言えばあの時の二人の方はお元気ですか?」
「ううん、誰だったかな?」
「中国人の方です」
一文字は後藤田との連絡係りだった一恵を
口封じにニューヨークで殺す事を思いついた
そこへ亮が部屋に入ってきた。
「でも、DUN製薬との会議がありますけど・・・」
「あっ、そうだった」
かねてより反社会組織との関係を隠すために
一恵を使って安全策を取っていたので
良く考えて少し落ち着いて来て磯村に電話を掛けた。
「何のニュースだ。後藤田組はうちとは
関係ないだろう」
「そうですか。それなら良かった。
一つ心配な事が有ります。




