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名古屋のビジネス

「申し訳ありません、我々の監督不行き届きです」

山本が頭を下げた。

「わかりました、村崎さんを即刻解雇して

警察に被害届を出してください」

「すみません、勘弁してください」

村崎は今更ながら頭を下げた。


「いいえ、謝るのが遅すぎます。

あなたの為に我々の時間が無駄になりました」

「さて、五島商事食品さんには当社は損害賠償を

請求します。多く取った差額を返却してください

村崎さんには五島商事食品さんが

請求するのは勝手ですが」


「山本さん、どなたか村崎さんとお店に行って私物を

持たせて出てもらってください」

「はい」

「とりあえず店長代理にパートの前田さんを

お願いします」

「承知しました」

「村崎さん、お金を自由にしたいなら

自分のお店を持って頑張ってください」


「金丸さん、工藤さん今度取引はどうしますか?」

「ぜひ、これからもお願いします」

二人は頭を下げた。

「工藤さん社内で処分を受けると思いますが、

頑張ってください」

「はい」

「どうしても居心地が悪かったら

私に連絡をください」


「どうしてだどうして差別するんですか?」

村崎は工藤との会話を聞いて文句を言った。


「村崎さん、まだわからないですか?

工藤さんは会社の事を思ってお金を渡した。

村崎さんは自分だけのためにお金を

受け取った。工藤さんはすぐに罪を認め謝り、

あなたは最後まで罪を認めなかった。

決して差別ではありません。


どの道受け取ったお金の使い道は人に言える

物じゃないでしょうね」

亮は冷たく言った。

村崎は社員と一緒に出て行った。


「副社長、どうして彼のやった事に

気づいたんですか?」

「ソフトクリームがまずかったからです。

ソフトクリーム機械は週に1度

掃除をしなければなりません。


その時余ったソフトクリームを処分する時

もったいないから食べるんですよ

その時に味がわかるんです。だから

知らなかったはないんです」


「なるほど・・・さすがです」

「店長になればライバル店の売り上げが

気になりますから、自分の店はとても

大切になるんです。味、値段、見た目

今はインスタに少しでも乗せてもらいたい

と考えるんです」


「良くわかりました。ありがとうございます」

山本は頭を深く下げた。

「山本さん、私は次の仕事が有るので

今日はこのまま東京に帰ります。

後の処理はお願いします


すみません、ごちゃごちゃにしてしまって」

「とんでもありません、お気をつけて」

山本は亮の姿が見えなくなるまで

頭を下げていた。


亮はすぐに飯田に電話を掛けて

報告をした。

「余計な事をして申し訳ありません」

「いやいや、気付かなかったうちが

悪かったんだ」


「ところで副社長ってなんですか?」

「お前さんを取締役にしたついでに副社長にした」

「はあ、でも僕思い切り嫌われたかもしれません」

「それくらいの方が奴らまじめにやるさ」

亮は面倒が増えてため息をついた。

~~~~~~

「すみませんあの方は?」

「金丸がオドオドして山本に聞いた?」

「あの若さで、うちの会社の副社長で

私たちの誇りです」


「確かに若いですね・・・若いのに凄い」

「副社長はアメリカのナチュラルグリルの再生を

して、取締役だそうです」

「あの有名な・・・」


「係長、俺頑張ります。あの人を目指して」

工藤は金丸に頭を下げた。

「ちなみに副社長は五島商事の内村社長と

タメで話が出来る人だそうです」


「本当ですか!」

「工藤さん頑張ってください、

 それが副社長の希望です」

山本は亮を認め工藤に優しい声をかけた


亮はその後、屋島と連絡をして

ひつまぶしを食べに行った。

「美味いですね、ひつまぶし」

「はい、また食べにいらしてください」

「今度は味噌煮込みうどん食べましょう」


「承知いたしました」

「じゃあ、頑張ってください」

「あのう、これからなんとお呼びすればいいですか?」

「ん?係長で良いですよ」


「私はD1(ディワン)に移るし、三浦さんは

亮さんとお呼びしていましたけど・・・」

「わかりました。屋島さんを僕の直属の

部下にしますから、ビックボスと呼んでください」

「え?ビッグボス?」


「嘘ですよ、亮で良いです」

「はい、亮さん」

屋島はそう言って目が潤んできた。

「屋島さん二人で名古屋店の独立させませんか?」

「独立?」

「はい、仕事をスタートしたばかりは

自分の給料は本社からもらいますよね」


「はい」

「独立採算が出来たら、大きな事をしましょう」

「はい」

屋島は目を輝かせた。

「名古屋支店はスタジオDのブリリアンスショーの

売り上げを上げる事から始めますが、

愛知県はモノづくりの県です。繊維産業がたくさんあるし

原材料も安いだからスタジオDやブリリアンスショーの

製造やその他外注のブランドも

こちらでやりたいんです」


「でも中国の方が安いのでは?」

「いいえ、高くてもメイドインジャパンの

生地と縫製の商品の特化したいんです。

それが幼い頃から美宝堂で見てきた

高級ブランドなんです」

「そうか、ブランドですね」


「安い、量産品はファストファッションに

任せればいい」

「わかりました。目標が定まりました」

「悩んだり困った事が有ったら何度でも連絡

 ください」

「お任せください」

亮と屋島は握手をして別れた。

そして、饅頭と手羽先を買って東京に向かった。

~~~~~~

その日の深夜、上原建設の玄関に

手榴弾が投げ込まれ

3時過ぎに美咲から亮に電話があった

「亮、寝ていた?」

「はい」

「一人で?」


「はい、一人で寝ていましたよ!」

亮はいつも女性と寝ていると勘違いされて

怒っていた。

「上原建設が襲われたわ」

「えっ?」

「大丈夫、昨日あなたに言われたように

上原邸の前にはパトカーを止めて

おいたから彼らは大丈夫だったわ」


「よかった」

「他の理事にも警護をつけてあったから」

「ありがとうございます。一文字の報復ですね」

「今、何処の連中がやったか調べているわ」

「はい、お願いします」

「それと、昨日歌舞伎町で

専門学生が三人レイプされたわ」


「まさか?」

「そうよ、ヤマト美容専門学校の学生、

が新宿区役所の前のセントラルビルの

3階の空き室でレイプされたそうよ」


「では一刻も早く」

「はい、でもまだ一文字の家宅捜査は無理よ」

亮は警察の対応の遅さにイライラしていた

「分かりました。早く犯人の逮捕をお願いします」

「もちろんよ」


「あっ、レイプ犯人の体液もらえますか?」

「何するの?」

「犯人を捕まえます」

「どれくらい?」

「0.5mgです」


「何とかするわ」

美咲は相変わらず亮の不思議な言葉に

反応し、奇跡を信じて返事をした

「今日の9時にあなたの所へ届けるわ

「お願いします」

「ん?」

布団の中に美喜が寝ていた。


「美喜さん、どうして寝ているんですか?」

亮は驚いて布団から飛び出した。

「殿が名古屋から帰って手羽先をつまみに

お酒飲んだじゃないですか!」


「あっ、そうだ」

亮は美咲からの話をした。

「了解、早く犯人を捕まえましょう」

「さて、寝る!」

「私も」

美喜がモゾモゾと布団の中に入って来た。


「帰ってください、マンション近いんだから」

「この寒空に娘を追い出すなんて残酷な・・・

 ブルブル・・・」

「わかりました、6時に帰ってください」

「了解です」

美喜は亮の腕枕に頭を乗せた。


「何?またやる?」

「えっ?」

「まるで獣だったわ」

「えっ?」

亮は自分の股間を握った。


「嘘よ!殿は冷静でつまんない」

「つまらないですかね・・・」

亮はそう言って寝てしまった。

朝7時にジョギングから帰った

亮のところに飯田から電話がかかって来た


「おはようございます」

「山本から連絡があった、お世辞抜きで

 お前さんを褒めていたぞ」

「はい、いただいた電話を申し訳ありませんが

お願いがあります」


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