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赤坂のパーティ

亮は恭子を内村に紹介し名刺を交換すると

いなほ銀行の頭取の横山が来て握手をした。


「これはこれは、内村さん」

「お世話になっています。頭取」

「頭取、こちら当行のお客様で松平さんです」

亮が横山に名刺を渡すと横山は不思議そうな顔をした


「係長?」

「頭取、彼は私の友人です」

内村は亮に救いの手を出した

「ほう」

そこへ、石橋遼一が来て亮の肩を叩いた

「松平君、この間はワインごちそうさん」

「いいえ、飛んでもありません。

またワイン会やりましょう」

「うんうん、今朝琴乃から連絡があった。

また新しい仕事を紹介してくれたそうだね」

「はい」


「おお、石橋さん」

横山は石橋に握手を求めた。

亮は横山の目が時々自分のほうを向いているのを感じ

居心地が悪くなって移動しようと思っていると


「亮!」

劉麗華が大きな声を上げて亮に抱きついた

「麗華、ちょっと待って」

亮が麗華の手を払い回りを見渡した。

「麗華、亮が嫌がっているぞ」

劉文明が声をかけ亮と握手をした。


「亮みんなを紹介してくれ」

「はい」

「内村さん、こちらユニオンチャイナ

グループの劉文明さんです」

「えっ?」

内村の顔が強張った


石橋も横山は名刺を文明に差し出した

「劉文明さんは松平君の知り合いか?」

石橋が聞くと亮は答えた。

「はい」

「亮は私の弟です」

文明が亮の肩を叩いた。


「亮、今から面白い事がおこるぞ」

すると会場が暗くなり

センターにスポットライトが当たって

阿藤幸太郎がマイクの前に立ち挨拶を始めた

それは自分がいかに中国との関係が深いかの自慢で

とても高圧的なスピーチだった


「相変わらずだな、元総理は」

石橋は吐き捨てるように言った

「利権を自分で持ってきて

美味しいところをいただくわけだ」

内村が真剣な顔をして言った


「亮、我々は中国の国と日本の民間企業が

仕事を出来るようにしたいんだ」

内村は文明の英語を聞いて

信じられないような顔をして聞いた


「本当か?」

「本当です。文明の言う事は本当です」

「我々には中国の国家プロジェクトの

情報が来るしかし、日本の民間パイプが無いんだ、

いつも日本の国の推薦した企業ばかりで」

「そうなんですか?」

阿藤の長い挨拶が終わると

中国の代表の劉泰平日本で言う

経団連副会長が挨拶を始め

通訳が話を終えると大きな拍手が起きた

阿藤は会場の客と握手をして歩いて来て

亮の居るテーブルに近づいてきた


「やあやあ、内村社長、石橋社長、横山頭取ご一緒ですか」

阿藤は三人に握手を求めてきた

「先生凄い集まりですね。ますます日中関係が深まりますよ」

横山は話し出すと阿藤は大きな声で笑った。


「いやいや私の長年の努力の成果だよ。あはは」

恭子は阿藤に名刺を渡して挨拶をすると

阿藤は自分に対して名刺も用意しない

亮と文明と麗華の三人をジロジロと見ていた。


それを察して恭子は亮を紹介した。

「あの先生、こちらはDUN製薬の松平さんと」

亮は名刺を渡すと阿藤は係長レベルの男の名刺を見て

馬鹿にした顔をしていた。

「ユニオンチャイナグループの将帥の

息子さんで劉文明さんです」


「おお、これはこれは阿藤です」

「日本語かよ」

麗華は中国語で悪口を言った

「そして、こちらが劉麗華さんです。」

「いいよ、女は関係ない」

阿藤が場所を移動しようとすると

「パパ」

麗華が通訳を連れた劉泰平に抱きついた

「どうやら、劉泰平さんの

お嬢さんらしいですね」

恭子がつぶやいた


「おお、亮。久しぶりだね」

劉泰平は亮を抱きしめた

それを見ていた周りの人間が声を上げて

亮を見ていた

「お久しぶりです、お父さん」

亮は流暢な中国語で劉泰平と

話をした。


亮は文明の耳元で囁いた。

「そう言えば山口さんは?」

「ずいぶん役に立っている、

日本企業の裏の話を聞いている」

「なるほど、それで日本にはいつ?」

「当分日本には帰らないだろう、

借金を払ってもらうまでは。

1年か2年」


「そうですか、子分たちは?」

「亮の仕事が片付いたら日本に戻すさ

 十分に脅してな」

「よかった、生きていて」

「あはは、僕はビジネスマンだよ」


「パパ、お兄さんは?」

麗華が劉泰平に聞くと答えた。

「今来る」

劉泰平が麗華言うと会場が暗くなり

阿藤のところへ秘書が来て耳元で囁いた

「うん」

阿藤は演台の上にもどり

翔記の脇に立った。


「お待たせいたしました。

ただいまアメリカから到着しました。

今回、日中経済交流協会の会長に就任いたします

劉泰平のご子息、劉翔記さんをご紹介いたします」

司会の紹介で翔記が日本語で

挨拶をすると盛大な拍手が起きた

「お兄さん」

麗華は声をかけ手を振った


「麗華」

翔記は演台から降りて麗華にハグをし

亮と強く握手をした

「亮、元気だったか?」

「ああ、もちろん。

どうした急に協会の会長なんて」

普段人と敬語で話す亮が珍しく為口で話した


「僕は親日派だよ、亮のお陰でな」

「あはは」

亮は大きな声で笑った

「亮には手伝ってもらいたい事がたくさんある」

「うん」


「亮!」

そこに後ろから美咲が話しかけた

「あっ、美咲さん」

「劉翔記さんのお知り合いなの?」

「はい、このまえ話をした

ハーバード大学の同級生です」

「ああ、あの時言っていた四人って、

翔記さんと麗華

 だったのね」

「そうです紹介します。

山口を誘拐した劉文明です」

亮は美咲の耳元で囁いた


「あはは、この人が」

美咲は文明と握手をした

「亮、綺麗な警察官だね」

「はい、警察庁一の美人です」

美咲はうれしそうにわらって英語で文明に話をした


「私、一度香港へ行きたいと思っています」

「はい、いつでもいらっしゃってください」

「本当にいいんですか?」

「もちろん、ご案内します」

「亮、一緒に香港に行こうよ」

美咲が亮を誘った


「はい、行きますよ。あはは」

「この人たちは亮の知り合いかい?」

翔記が聞くと亮は嬉しそうに答えた

「ああ、そうだよ。ビジネスパートナーだ」

亮は劉翔記を内村と石橋と横山をそして、

恭子を紹介した

「彼女は優秀な銀行ウーマンだ」

「そうか、後でゆっくり話をしたい」

「うん、そうだね」

亮は改めて直子と智子と美喜と友子を

中国人ファミリーに紹介をし

そこに、亮が中心となった大きな

輪が出来上がってしまった

それを見ていた阿藤は憮然として

各テーブルを回り始めた


「翔記、そう言えばどうして遅くなったんだ」

「ニューヨークでユダヤ系のグループの会合があって、

抜け出せなかったんだよ」

「凄いな、翔記は国際人だな」

「亮もメンバーに入れよ、推薦人が二人いれば入れる」


「面倒だから、断るよ。それに後一人探すのも面倒だ」

「そうか、仕方ないな。亮は頑固だからな

 じゃあ、今度オブザーバーとして会合に来てくれ」

そこに、阿藤の秘書が翔記を呼びにきて

阿藤は翔記に話しかけた


「あの、松平という男とはどういう関係ですか?」

「彼とはハーバード大学時代の親友です」

「ほう、彼はハーバードを出ているんですか」


「ハーバード大学大学院経営学部を出てMBAを持っています」

「そんなに優秀なのか・・・」

「はい、そして我々劉一族の家族でもあるんです」

「家族?」

「彼は中国名を劉亮と呼ばれています」


阿藤は中国人の家族の絆の強さがどんな物か知らず

日本人の亮を家族と呼ぶ意味も分からなかった

「今度、私たちは日本に会社を作ります」

翔記が今度の方針を言った。

「はい」


「その会社のメンバーに亮にもなってもらいます」

「えっ?彼はDUN製薬の係長ではないですか?」

阿藤は亮を馬鹿にしたような

口調で話すと翔記が笑った。


「いいえ、彼は謙虚なだけです。亮の頭脳は私以上です」

「翔記さんはハーバード主席卒業では?」

「あはは、彼は隣の大学にも行っていたからね

それにボランティアをやっていなければ、彼が主席だったよ」


「隣の大学?薬?」

翔記は阿藤の頭の悪さにはおどろいていた

「ボストンにはもう一つ優秀な大学があるんですよ」

「そうですか」

阿藤が外れた返事をすると秘書が阿藤の耳元で囁いた


「MITです。マサチューセツ工科大学です」

「おお、マサチュー・・・MITか」

「ボランティア?」

「詳しくは本人に聞いて欲しい」

「なるほど」

阿藤は自分に媚びない亮が苦手だった。


「阿藤さん、今後、彼が日本人で一番に中国の新しい

情報を知る事になるでしょう。

信頼のために松平亮をよろしくお願いします。

それは我が国の主席の希望でもあるのです」

「主席の?」

阿藤は意味が理解できなかった。

阿藤に指示をされた秘書は

早足で会場の外へ出て行った


次の日、亮は屋島と8時に品川駅で

合流し名古屋に向かった。

「おはようございます。屋島さんお疲れのところ

すみません」

「いいえ」

亮は相変わらず駅弁を買って屋島に渡した。

「屋島さんはカニずくし弁当です。


僕は平泉うにごはんです。食べられますか?」

「い、いいえ。大好きですカニ」

「すみません、一方的に選んで」

亮は駅弁は種類が多くて迷う事が多いので

それを考慮していた。


「フランスはどうでしたか?」

「実は製薬会社との契約はあっという間でした

既に先方は糖尿病治療薬に興味を示していてラ

レイセンス契約はサインをするだけでした」

「後は当社から定期的に先方に行くだけ

だね」


「はい、その後はパリでブランドを回りました」

「まあ、そっちが父の専門ですからね」

「たくさんブランド品を買いました。

山のように」

「あはは、早く見たいです。僕も」

「私達会長にプレゼントいただきました」

「それは遺伝かな?」

亮はお茶を飲みながら笑った。


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