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神戸の夜

毛利美智子が親しげに亮の肩を叩いた

「そうですか」

「道理でルイヴィトンの新作

なんていわれてドキッとしましたわ」

「ねえ、私の趣味が乗馬ってどうして分かったの?」

晶子がまた不思議そうに亮に聞いた

「徳田さん、お尻の形が

凄くいいじゃないですか、

乗馬は姿勢が良くなるし

1時間で500カロリーも

使う究極のダイエットです」


「本当奥さん?」

加藤の妻加藤則子が晶子に聞いた

「え、はい。じゃあ私の風水の事は?」

晶子は不思議でしょうがなかった

「その腕にしているヒスイの

ブレスレットは香港の風水師

陳周が自分の親しい人にしか作らない物です」

「そ、その通りです」

晶子が唖然としていると、

みんなが次々と質問をしてきた

「どうやら、私たち亮ちゃんの

ファンになってしまったな」

徳田は豪快に笑った

「みなさん。ありがとうございます」

絵里子と亮が頭を下げると

絵里子はとても清々しい気持ちでいた

「さあ、行きましょう。亮」


亮は急にまじめな顔に戻り

10人に向かってお辞儀をした。

「今日は貴重な時間をいただきまして

ありがとうございました」

「またな、亮ちゃん、

今度上京したら蝶で飲もう」

徳田が優しい顔で笑った

「はい」


絵里子と亮は手を組んでホテルを出て

タクシーに乗ると絵里子が話し始めた。

「亮、凄いね」

「何がですか?」

「あのおやじどもを丸め込んだ」

「別に丸め込むつもりはありませんでした、

知っている事を言っただけですけど」

「それが凄いのよ、亮って

IQ200くらいあるんじゃないの」

「あはは、残念ながら調べられないので」

「えっ?」


「あっ、やられた」

亮はワイシャツの胸を見ていった

「どうしたの?」

「シャツに口紅つけられました」

亮はシャツに付いた口紅を絵里子に見せると

「じゃあ私もつけてあげる」

絵里子は亮の唇に唇を合わせた


~~~~~~

「亮、見つかったぜ!!」

7時過ぎに神戸に向かっている

亮のもとに森から電話があった

「えっ?何がですか?」

「上原さんの奥さんだ。

今から熊本へ行って来る」

「会えるんですか?」

「ああ、黒川温泉の旅館で

仲居をやっているそうだ」

「良く見つけましたね」

「まあプロだからな。

明日10時に汐留に連れて行く」

「本当ですか?」

「ああ、お前さんの為に絶対連れて行く」

「ありがとうございます」

亮は元気が無いのはEPIを

買収してしまうロイの豪快さと

数千億円を動かせるポジションの男に

もし裏切られてらどんなことになるか考えていた。

森の電話に少し元気が出たような気がした


「これから誰と会うんですか?」

「誰とも会わないわ」

「えっ?」

「もし、あの五人に断られた時、

山田組総本部の

神田誠に会うつもりだったの」

「組長と!どんな用件で」


「あなたに裏の力を貸して

くれるように頼むつもりで」

「僕には裏の力は要らないです

どんな事があっても」

「そう、良かった」

「私、神田に抱かれるつもりで来たのよ」

「やめてください」

亮は必死の形相で言った

「うふふ、亮がそんなまじめな

顔をして言ってくれると

うれしいわ」

「からかわないでください」

「でも、誰かが亮の事を狙って

いるような気がして・・・」

「気にしすぎです」

亮はそれを薄々感じて美喜にガードを頼んだ。


~~~~~~

「絵里子さん、神戸で寄りたい

ところが有るんですけど

良いですか?」

「いいわよ」

大坂駅から20分程で三ノ宮駅に着き

駅から近くのシラオという家具屋

に亮と絵里子が着いた。

「先ほど連絡をした、團と申します」

店に入ると店員に話をした。

「承っています」

「亮、私喫茶店でお茶してくるわ、

この街も久しぶりだし」

絵里子は遠慮して亮に言った。

「わかりました」

亮は5階の部屋に案内された。


そこに着くと男性が入口に立っていた。

「團さんですか」

男は頭を下げて亮の両手を握った。

「ありがとうございます」

「はあ」

亮がソファーに座ると男は頭を深く下げた。


「白尾丈太郎と申します。娘の命を

救ってもらっただけではなく、

色々お世話になって

それだけではなく会社の方まで

本当にありがとうございます」


「とんでもありません」

「父にこちらに寄る様にと言われまして、

 今日はついでに寄ったので後日ゆっくりと」

「実は先日美宝堂でL/Cの件で

お世話になりました」


L/Cは貿易取引の決済に使われる信用状のことで、

取引銀行が輸入者に代わって輸出代金を支払うことを、

相手国の外為銀行に対して保証する事だ


「それで私は?」

亮は礼ばかり言われて何を

言って良いか分からなかった。

「実はこのビルを売ろうと思っています」

「えっ、経営がまだ?」

「いいえ、美宝堂さんのお陰で経営は持ち直しました。

高級家具修理も始めて逆に生産が追い付かない


状況なのです。それで工場の拡張と

設備にお金を掛けたいんです。

家具の店舗販売は時代遅れたと思っています」


「でも、家具の通販はほぼ不可能かと思います。

やはり触ってみないと」

「そうですか・・・」

「収納家具やグッズを多く扱って上階には

高級家具を置いてはいかがですか?」


「それは考えているんですけど、

収納家具や収納グッズは開発や

資金投資がかかります」

「とりあえず私どものコラーゲン風呂、

安眠枕を扱ってください。その他


収納家具やグッズはこちらで探します。

ちょっとお時間ください」

「わかりました、お任せします」

「設備投資の資金の問題は銀行に

事業計画書を僕が書いて

 交渉しましょう。それがダメだった時

このビルを売却して買い取った

会社から賃貸契約をして借りたらいかがですか?」


「あっ、なるほど」

「そんな会社ありますか?」

「それは明日の朝までに返事をします」

「ありがとうございます。娘がもうすぐ来ますので

待っていただけますか?」


「いいえ、すぐにここを出なくてはならないので後日」

「そうですか。娘にステーキ店を案内させようと

思っていましたのに残念です」

「いいえ、気にしないでください」

「ところで娘とはどこまで・・・」


丈太郎はルームシェアをしている

亮に対して関係

があると思っていた。


「ルームシェアは僕だけではなく

姉たちがニューヨークへ

行った時も使っていたのでやましい

お付き合いはしていません」


「そうなんですか・・・」

丈太郎はやましくても誘惑の多い芸能界より

亮と付き合って欲しかった。

「もうすぐアメリカでCDデビューと聞きました。

良かったですね。正直アルバムを作るのに

1年以上かかるとは思いませんでした」


「はい、正直私たちは日本に帰ってきて欲しいんです。

でも娘の夢ですから・・・」

「そうですね。アメリカで頑張っていましたから」

「私が日本に娘を呼び戻したのは

ビルの売却の相談だったんです。

一時は金に困って苦労かけてしまって

相続の件もあるし」


「そうですか」

「それと娘のお見合いの話も合って」

亮はそう言われて心穏やかでは無かった。

「それでお見合いは?」

「明日です」

「そうですか・・・」


「取引先の息子さんが尚子のファンで

 どうしてもお見合いしたいと言ってきたので」

亮は反応を表情に出す事はしなかった。

「改めて企画を立てて近いうちに参ります。

それでどれくらいの借り入れをしているんですか?」


「3億円くらいですかね」

「ではそれも含めて計画を立てます」

亮は約束を復唱して帰って行った。


~~~~~~~

丈太郎はすぐに尚子に電話を掛けた。

「今亮君が来てくれた」

「どうだった?」

「収納家具やグッズの提案をして

すぐに調べるそうだ。

もう一度銀行と交渉してそれがダメな時

ビルの売却に関しては一度売って

賃貸で借りればいいと言っていた」


「凄い!それでお見合いの話は?」

「別に反対はしていなかったぞ、

表情にも出なかった

 ただ、借入の金額を聞いてきた」

「本当!良かった」

「何が良いんだ」

「うふふ、秘密」


~~~~~

「お待たせしました」

亮は絵里子に電話を掛けた。

「ううん、大丈夫よ、

ここのコーヒー美味しいから」

「じゃあ、呑みます」

亮は銀行と白尾丈太郎のビルを買って貸す

不動産会社があるか聞いた。


「関西ステート銀行と新大阪不動産社長の

福田さんに相談するわ」

「お願いします」

亮は立ちあがって琴乃に電話を掛けて

枕と収納家具とグッズの話をした。


「わかった、すぐに探すわ。石橋工業の方で

グッズの製造が出来るか調べてみる」

「お願いします」


亮と絵里子の二人は夜景の見える

神戸ハーバーホテルの

レストランで松坂牛のステーキを注文した。

「今夜は五人組の応援がついたことでお祝いしましょう」

「はい、ありがとうございます」

「あの奥様たちがマテリアを

応援してくれればもう大丈夫よ

今頃パーティでマテリアの

事をしゃべっているはずだわ」


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