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買収阻止

一文字は慣れぬ丁寧な言葉を話すと

敵対的な買収が真田達に

見えてきた。

「はい、弊社の取締役陣は大変有能です。

その必要はありません」

真田はきっぱりと断った


「言っている事が分からないようですね、

真田社長。私どもも御社の経営に

関わりたいと言っているんですが」

一文字はイライラして声を荒げてきた

それに強く対応をしようとしていた真田に

亮は目で合図を送って立ち上がった


「ちょっと待ってください一文字社長、

会長と連絡を取ってみます」

真田はそう言って立ち上がって会議室を出た

隣の部屋に入った亮と真田に説明をした。


「社長、実は我々は一文字の会社の株の

15%をすでに取得しています

それと他の株主が協力をしてくれます」

「ほ、本当か?」

「はい、それに今日ストレートHDに

融資される200億円も

ストップがかかっています」


「あはは。こりゃいい」

「でも、決してここで事を荒立てないで、

明日午後に向こうに乗り込みましょう」

「わかった」


亮は恭子に電話を入れて融資停止の話をさせた。

「恭子さん、一文字に融資がだめになった

旨をすぐに連絡してください」

「分かったわ。先生がんばって」

「はい」

「さて、戻るか」

真田が言うと亮が止めた。


「ちょっと待ってください、一文字が今外に出ます」

「何だと!!」

一文字のどなり声が聞こえた

「ほら、社長戻りましょう」

「あ、笑いそうだ」

真田が口を押さえた


亮と真田が席に戻ると一文字がおらず

付き添いの連中が心配そうにドアの方法を見ていた

「磯村常務、今夜社長と話し合って明日の午後3時に

私どもの回答書を文章にしてお持ちいたします」

「ありがとうございます」

そこへ興奮して戻った一文字に

磯村が耳元で話をした。


「では、お待ちしています」

そう言い残して一文字は立ち上がりさっさと

歩いて言った

「ふー、あれは手に負えん」

真田がため息をついた。


一文字一行が帰るとすぐに秘書が伝え

真田がしばらく電話で話をした。

「社長、厚生労働省からお電話です」

「松平君、圧力がかかったよ」

「はい?」

「うちの会社の薬の審査を伸ばすそうだ」

「理由は?」


「うちの会社のトラブルだそうだ」

「早いですね、情報が」

「ああ」

真田は落ち着いて返事をした。

「阿藤の圧力ですよ、審査の延長など

痛くもかゆくもありませんけどね」

「阿藤元総理か。評判悪いなあいつは」

真田がため息をついた


「はい、一文字と阿藤が繋がっているようです」

「どうせ、金だけの浅い関係だろう」

「はい、そう願いたいです」

亮は会議室から出ると美咲に電話をした


「こっちに厚生労働省から圧力がかかってきました」

「阿藤ね、明後日中国から経済連合の

連中が来るので舞い上がっているわ」

「どうしてですか?」

「阿藤は日中経済連合の議長なのよ。

裏で利権が彼のところへ行くんじゃないかしら」


「なるほど儲かりますね」

「私は父とそのパーティに出席するの」

「僕には関係の無い話です」

「そうか、ボディガードに亮に

来てもらおうと思っていたのに」

「警備は万全でしょう」

「うふふ、そうね」

「では、明後日まで阿藤は直接動かないですね」

「はい、忙しくてアポイントも取らず、

連絡も秘書しか受けないはず」

「分かりました」

「亮、私よ」

絵里子から電話がかかってきた


「はい、どうしました?」

「今から大阪へ行きましょう」

「えっ?」

「どうしても紹介したい人がいるの」

「分かりました、明日の10時までに戻れれば」

亮は笑って返事を返した。

「じゃあ3時に東京駅へ来て」

「はい」


亮はジュディの汐留の事務所に向かった

その途中電車の中で昨日の夜の事を思い出していた

「友子です」

「お疲れ様」

「亮に依頼されたストレートHDの

株、5%買えたわよ」


「ありがとう」

「お金が余ったからちょっと

お金を回したら儲かっちゃった」

「良かったですね、損をしなくて」

「はい、その儲かったお金で上原建設の株と

IT関連株買っておいたから」


「どうして?」

「上原建設の株は交渉に必要でしょう」

「はい、でもITは?」

「学校運営はインターネットでの通信教育ですよ」

「そうか、的確な判断ありがとう」

「じゃあ、けりがついたら連絡ください」

「はい」


そこにアメリカのロイから電話があった

「やあ、亮。こっちの方はEPIと話が済んだよ」

「それで、どうなりました?」

「色々面倒だったんでEPIを買収してしまった」

「では相当な金額に」

「いやいや、我々の欲しいものを彼らが持っていたから

ストレートHDの株はおまけみたいな物だ。あはは」


「そうですか」

「だからストレートHDの株20%こちらのものだ」

「はい」

「そういう訳だから、後は任せる」

「いいんですか?」

「ああ、思う存分やってくれ」

「分かりました」


亮が汐留のジュディの部屋に着くと亮が椅子に座った。

「待っていたわ、いよいよ明日ね」

「はい」

「あれ?岡本さんは?」

「ちょっと席をはずしてもらっているわ」

亮は無言でテーブルの下やソファーの下をのぞき込むと

亮は盗聴器を手にとってかざした


「ジュディ、お昼は?」

「まだよ。そうね、お腹すいたわ」

「じゃあ、出かけましょう」

「はい」

別室で盗聴していた岡本は凄い顔で亮の後姿を見ていた


亮とジュディは和食料理のみやびに入った。

「ジュディ、ここなら安全だしランチが980円から

1800円で安いですよ」

「うふふ、高いのでいいわよ」

「良いんですか?じゃあ1800円の松花堂弁当」

亮はうれしそうに笑った

「じゃあ私も」

ジュディは無邪気に笑う亮はかわいらしく見えた


「それで、今日の一文字との話は?」

「ストレートホールディングスからうちの会社に

取締役を出したいそうです」

「取締役を入れるという事は会社の情報が流れるという事ね」

「はい、今日はそれだけは拒否しました。明日、

ジュディさんの方が終わった後で決着を着けます」


「よかったわね、それと私はどうしたらいいのかしら」

「明日ヤマトと一葉学園の統合の話が出ると思いますから、

現理事長の口からOKと言ってください」

「嫌よ、絶対」

ジュディはヒステリックに答えた

「でも、今のままではどの道、統合せざるをえないんです」

「でも・・・・。」

「大丈夫です。秘策があります」

亮は笑ってジュディに顔を近づけた


~~~~~~~~~~~~~~~~~

「まったく、銀行め裏切りやがって」

一文字は大声で怒鳴った

「社長、他の融資先を探しています」

磯村常務が一文字をなだめた

「とにかく金を作れ!西、島崎利益の

上がりそうな株を売って金を作れ」

「一番利益をあげる事のできる

株はうちの会社の株ですが」


「じゃあそれを売れ」

「でも、これ以上売ってしまったら危険です」

「かまわん、たった一日だ。明日の3時にヤマトの

統合が決まれば資金がたっぷり出来る」 

「分かりました」

西がパソコンでストレートHDの株を売りに出した


「社長、買いがつきました。100億円の資金が出来ました」

「よし、それでDUNの株を買え」

「はい」

西はDUN製薬の株の買い注文を出した

「社長、これでDUN製薬の12%の株を取得しました」

「よし、明日は絶対けりをつけてやる」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

亮とジュディが食事中に友子から電話が入った

「亮、予定通りストレートHDの株が大量に売りに出たわ」

「はい、融資が断られて自社株を売って資金をつくたんでしょう」

「全部買っちゃったわよ、これで20%」

「はい、ロイと文明の持っている株を合わせると40%です」

「はい、友子さん資金は足りますか?」


「はい、大丈夫です。いなほ銀座からの200億円の

融資と亮の香港の資金の

保証でいくらでも買えるわ」

「あの5億円ですね」

「違うわ、5億ドルよ」

「えっ?」

亮の顔が青くなった


「どうしたの?」

電話を切った亮にジュディが聞いた。

「はい、一文字がもがいています」

「そう、うふふ」

「ジュディ、今日はゆっくり

休んで明日の対決に備えてください」

「亮は?」

「はい、今から裕子さんと話をします。その後大阪です」

「どうしたの?」

「裕子さんの親友が殺された事件が

解決したので報告をします」


「亮は警察にでもなったの?事件なんて」

「はい、一文字とのかかわりで色々ありまして、

大阪は大阪マテリア件で行ってきます」

「それなら私も行くわ」

亮は絵里子と一緒とは言えずドキドキしながら答えた

「あはは、大丈夫です。一人で」

「あっそう、当然経費はうちで払うわよ」


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