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赤沢の話

「助けなくちゃ」

「放っておけ、関係ない」

一文字は冷たく言った

「これからどうしますか?」

「山口との関係は潮時だろう、まあいい」

そこへ西からDUN製薬がドイツの製薬会社との

契約した事が発表された事の連絡があった。


「よし、これでDUNの株価が上がる、

 これで大儲けだ」

「そうですね」

「一恵明日、DUN製薬に乗り込むぞ、

連絡をしておいてくれ」

「はい」

「あっ、会長が留守で話し合えないと

言うかも知れないが

そんな言い訳は通じないと言え」

「はい」


上機嫌の一文字は上原に電話をして

木曜日にヤマトに理事会を開くように

指示しその時にオブザーバーとして

自分が立ち会うと言った


~~~~~~~

亮のところへ真田から電話があった

「松平係長、一文字から話し合いの

要望が来ている」

「はい」

「やつはうちの会社の10%の株を習得した、

断れないだろう」


「分かりました、私も立ち会います」

「うん、明日11時に。頼む」

「はい」

亮は電話を切ると真紀子に話した。


「お父さんに直接に会えますか?」

「はい、家にいるはずです」

「お願いします」

亮は奥沢にある赤沢の家に行くと

赤沢宏は笑顔で向かい入れた

「やあ、この間はナイススコアだったそうですね」


「いいえ」

「お父さん、松平さんがうちの会社の株を

100万株持っているんですって」

真紀子は宏に向かって言った

「えっ?まさか」

宏はおどろいて亮の顔を見ると亮が答えた。


「はい、私の祖父から受け継いでいます」

「おじいさんとは?」

「團拓馬です」

「そうですか。それはそれは」

宏は握手を求めてきた。


「実は先ほどお嬢さんから話を伺って、

僭越ですが私の株が役に立つかと思いまして」

「あはは、余計なお世話といいたいのですが。

弟の経営に問題がありまして

それを正したいと思っていました」


「そうですか、ではぜひ」

「お願いします、しかし一方的にあなたに

お世話になる訳には行かない」

「分かっています、それで・・・」

亮はヤマト美容専門学校の話を始めた


「そういうわけでしたか、

上原さんに頼まれていましたけれど、

やはり山都さんが経営するのが

一番だと思っていました」

「ではよろしくお願いします」

「こちらこそ、あなたの株の委任状をいただいて

緊急役員会議を開きます」


「わかりました、直に委任状を書きます」

「ところで、私もDUN製薬の株を持っていますよ。

先日証券会社が売って欲しいと言ってきました」

「やはりそうですか」

「はい、昔DUNグループだった

名残で株を持ち合っているんです」


「お願いです、その株を売らないでください」

「もちろんです、しっかり配当をもらっていた方がいい」

「よかった」

「何かあるんですか?」

「じつは、うちの会社の株が

個人に10%買われているんです」


「おお、それは危ない」

「はい」

「わかりました、私も委任状を書きましょう」

「いいんですか?」

「もちろん、私よりあなたの方が現役が

長そうだ、それに真紀子が・・・」

宏がそういって真紀子の顔を見ると、

真紀子はうれしそうに宏に笑いを返していた


「ありがとうございます」

亮は頭を下げると赤沢が聞いた。

「ところで、亮くんはいくつかな?」

「27歳です」

「その若さでこんな大きな仕事を

しているあなたも立派だが

任せているお父上も立派だ」


「はい」

亮は株の件はすべて自分の判断で

動いているとはとても言えなかった

「うちは一人娘で会社の経営までは

任せられないので、お父上がうらやましい」

亮は無言で深々と頭を下げて言った。

「赤沢さん、世界中が地球温暖化、

省エネの感知からペーパーレス化が進みます

大手印刷会社は別事業をしています」


「うん」

「そこで赤沢さんに経営が戻りましたら

デジタル設計とサーバー管理業務へ進んで

欲しいのです」

「はい」

赤沢は体を乗り出した。


「日本は設計がいまだにアナログ設計が主流です

デジタル設計が出来る人材を集め時間の短縮と

デジタルデータの管理の仕事を提案します」


「なるほど、なぜデータの管理を」

「それは世界中でハッキングがされて

デジタル設計図が盗まれているんです。

そこでハッキングされないサーバーを

管理するんです」


「なるほど、しかし印刷屋うちには人材はいないぞ」

「もちろん、人材を育てます。そしてセキュリティは

友人と進めています」

「わかりました、ぜひ一緒に進めましょう。

この際ですから社名をADD

(赤沢デジタルデザイン)に変えて

亮さんを取締役に向かい入れます、

大株主ですから」

亮と赤沢は握手をした。


「そうだ、真紀子さんうちの経営している

目白テニスクラブのコーチしてくれませんか」

「はい、ぜひ」

「では、そろそろ」

「ああ、そうですね。家にいると時間の

感覚がなくなってしまって

はやく、現場にもどらなくちゃな」


「そうよ、お父さん隠居には早すぎるわ」

「そうだ、もし良かったらこれをお飲みください」

亮は一番新しい男性にももてる

オキシトシン配合の媚薬を渡した


「何かなこれは?」

「栄養剤です。元気になりますよ」

「ありがとう」

宏はその場で1錠を飲んだ。


~~~~~~

「社長、DUN製薬は明日の11時に

会議の場をもうけるそうです」

「分かった」

一文字は一恵の顔を見てうれしそうに返事をして

PCのモニターで株価を見ていた

「これでEPIの分は出来た。明日は

DUN製薬の経営陣の入れ替えだ、あはは」


~~~~~~

その日の夕方

亮と美咲はローラン・ギャロスで会っていた

「うれしい、ここで食事できるなんて」

揺らめくキャンドルライトに顔を赤めながら

美咲は言った

「あはは、この前ワインパーティ

に出ませんでしたからね」

「あら、あの時私が言った

事嫌味に聞こえたかしら?」

「ちょっと棘がありました」

その言葉に美咲の目がきつくなった


「ねえ、山口のことだけど」

「はい」

「やはり上が圧力をかけてきて、

捜査の中止を言ってきたわ。

せっかく直子さんが盗聴器を付けたのに」

「はい、しょうがないですね」


「ねえ、連れ去った男たち

中国人だけどどんな男達だった?」

「はい、マフィアみたいな男でした」

「そう、千佳さんと同じね」

「えっ、僕の事信じなかったんですか?」

「ううん、そんな事ないけど・・・・」


「おかしいのよ、あの山口が拉致されるなんて」

「どうしてですか?」

「日本のやくざも日本の中国人も

山口には手を出せないはずなの」

「はい」

亮は目で美咲に疑問を訴えた

「山口はほとんどの組織の

株の指南をしているの」

「そ、そんなに大物だったんですか?」

「はい、もちろん政界にも」

「それで、阿藤からの圧力も?」


「はい」

「じゃあ海外の組織?」

「その可能性が高いわ」

美咲は亮の目を見つめていた。

「亮、私はあなたを愛しているわ、

そして絶対裏切らない、だから」

「はい」

「本当の事言いなさい」

美咲はにっこり笑って強く言い切った。


「えっ」

確かに警察が裏切ったら国民は地獄に落ちる。

「もし、海外の組織なら目撃者の

あなたたちを生かしておくわけない」

亮は観念して美咲に話す事にした

「本当に内緒ですよ」

亮は小指を出した。


「なに子供みたいな事やっているの!

大丈夫、もし亮を裏切ったら

二度と抱いてもらえないもの」

亮は妙に納得をして話を始めた。

「山口を拉致したのは劉文明です、

ユニオンチャイナグループ総帥劉文光の息子です」

「えっ、あの香港の大財閥の息子?」

「はい、僕のハーバード大学の

同級生劉翔記の従兄弟です」


「そう知り合いだったの?」

「はい、とても仲が良かったんですよ、

三人よく遊びました」

「遊びって?」

「ニューヨークを走り回ったり

バイオ燃料に投資したり」

「それって遊びじゃないでしょう」

「そうなんですか。勉強以外は遊びだと

思っていました」


「あんた頭おかしいんじゃない」

「なるほど」

「何がなるほどなの?

亮にも男の友達がいるのね」

「それは気が合えばいますよ」

「わかったわ、

劉文明ならプライベートジェット

持っているわね」

美咲は急に思い出したように言った


「もちろん、持っていますよ」

「そうか、それなら山口は海外に出られるわ」

「山口の出国記録を調べたんですか?」

「はい」


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