山口の罪
「それからグリーンコンドームがすごい評判で
テスト用で1000ダースオーダーが来た。
効果次第で
それとアフリカに無償で1億個を配る事にした」
「いきなりですか?」
「あはは、あちらの国の方はS○Xの回数は
日本人の倍以上ある。
ギリシャ人は2日に1回やるそうだ」
「そ、そうですか」
亮は自分の回数がヨーロッパ人並みで
異常じゃないのでホッとして笑った。
「亮、回数が正常だと思って安心するな、
お前は相手の数が異常だ」
「では、今日ホームページに
ニュースリリースで載せます。
それから屋島さんリヨンに
向かわせていいんですか?」
「ああ、任せる。ちょっと待て」
その先から元気な玲奈の声が聞こえた
「亮、元気?」
「はい、元気ですよ。玲奈さんは?」
「すごく楽しいです、仕事もうまく行っているし」
「こちらもうまく行っています」
「良かった、でも気をつけて一文字には
後ろにとんでもない男が付いているから」
「山口は居なくなりましたよ」
「ううん、政治家のすごいのが付いています」
「えっ、屋島さんはそんな事言っていませんが」
「私はその政治家と寝たから知っているの」
「分かりました、名前は?」
「阿藤幸太郎」
「えっ?元総理じゃないですか」
「はい」
「本当の事を言ってくれてありがとうございます、
気をつけて帰ってきてください」
「はい、お土産買っていくからね」
「はい、ソーセージが食べたい」
「うふふ、私も・・・・」
「そっちで食べればいいじゃないですか」
「私はメイドインジャパンが食べたいの!」
「シャウエッセンか!」
二人の会話は繋がらなかった。
亮は阿藤の名前を聞いて冷や汗が出た
「大変だ」
亮はあわてて美咲に電話をした。
「美咲さん一文字の後ろに
阿藤元総理が居るそうなんです」
「えっ、そんな」
「やはり」
「元国家公安委員長、
文部大臣そして建設族議員。
私たちの動きもばれてしまって
圧力がかかるかも知れないわ」
「では、急いで動かないと」
「はい、これからは電話はやめましょう」
「では、今晩」
~~~~~~
山口の家の前に着いた
一文字は唖然とした
「な、何だ?警察がいる」
「はい」
一恵が返事をして回りを見渡すと
規制線が門の前に貼られそこに二人
門の中に数人の制服警官が立っていた
「社長、入れませんね」
「ああ、しょうがない何が
あったか調べるしかないな」
「はい」
そこへ株取引担当の西から
一文字のところに電話があった
「社長、うちの株価が7%上がっています」
「分かった、よし」
「社長大丈夫ですか?」
「それは、誰かが買っていると言う事か?」
「はい」
「そんな事は無いだろう」
一文字は何も考えずに返事をした
「分かりました」
「それよりそれでDUN製薬の
株を買い占めろ、奴等はもうすぐ
ドイツの製薬会社との契約を発表するはずだ」
「はい」
一文字は三島玲奈の連絡を
受けて有頂天になっていた
しかし、玲奈はコンドームの件を
一文字に話をしていなかった
「一恵、阿藤先生に連絡をしろ」
「はい」
一恵は阿藤の秘書に連絡をすると
折り返し阿藤から電話があった
「阿藤だ」
「すみません、忙しいところ」
「うん」
「山口先生と連絡が取れなくなっていまして、
自宅の前に警察官が」
「ん?」
阿藤はおどろいたような声を出した。
「分かった、調べさせる」
「お願いします」
しばらくすると阿藤から
一文字に連絡があった
「山口の若い連中は警察に
事情聴取を受けている」
「えっ?」
「山口には拉致監禁の容疑だ、
それと覚せい剤が
見つかっている」
「わ、分かりました」
「詳しく分かったら連絡する」
「はい、お願いします」
「うん」
阿藤はうなって電話を切った
~~~~~~
「ドイツの製薬会社ザクソンと
糖尿病薬の提携契約」
亮はDUN製薬のニュースリリースを掲載した
翌朝
「亮、うまく行ったわね」
智子がパソコンの前に座って
いた亮の肩を叩いた。
「まだまだですよ」
亮はもう一つの考えがあり
電話を取って電話をかけた
「團と申します」
「本当?團さん」
電話の向こうで赤沢真紀子は喜んでいた。
「赤沢さん先日はどうも」
「こちらこそ、電話をいただいて
ありがとうございます」
「一度お話をしたいのですが
お時間のある時は」
「本当ですか、いつでもいいですよ」
「そうですか。お勤め先は?」
「千代田区です、父の会社を手伝っています」
「えっ、じゃあ飯田橋ですか?」
「はい」
「僕は高田馬場です、東西線で一本ですね」
「はい」
「ランチでもいかがですか?」
「はい」
それを聞いていた智子は亮に嫉妬していた。
「今度は赤沢さん?」
「はい」
「目的は何?」
「実はジュディの学校の理事に赤沢さんの
お父さんがなっているんです」
「そう、じゃあ彼女に頼んで」
「はい、その予定です」
「さすがね」
「いいえ」
亮は神楽坂の和食店で真紀子を待っていると
黒のパンツ姿にジョギングシューズをはいた
真紀子が走ってきた。
亮は立ち上がって真紀子を迎えた
「ごめんなさい遅くなって」
「いいえ」
「近いから走ってきちゃいました。あはは」
「お元気でいいですね」
「近いとつい歩いちゃうんですよ」
真紀子は大きな口をあけて笑った
亮は気取らない真紀子の態度がとても楽しかった
「赤沢さんはずっとテニスをやっていたんですか?」
「いいえ、学生時代はハイジャンプをやっていました」
「そうですか、かっこいいですね」
「でも、ハイジャンプじゃ誰とも遊べないでしょう。
一緒にハイジャンプやろうなんて
言っても誰も出来ないわ」
「あはは、そうですね」
「だから、テニスとゴルフを始めました」
「でも、お上手です」
「そうですか、じゃあまたペアを組んで都大会の
トーナメントに出ましょうよ」
真紀子はうれしそうに亮を誘った
「いいですよ」
「うれしい、私試合がないと張り合いが無くて」
「あはは、分かります」
「原美咲さんと小畑加奈ちゃんも仲間に入れて
やりましょうよ」
「小畑さんは良いですけど原さんは忙しいから・・・」
「原さんの仕事ってなんですか?」
「警察庁の警視です」
「ああ、それじゃあ忙しいですね・・・」
「ところで、どうしてお父さんはどうして
DUN印刷の会長なんですか?まだお若いのに」
「父の弟との関係で父が会長、
叔父が社長をやっているんです」
「えっ?何かあったんですか?」
「はい、父が叔父に追いやられた感じなんです」
「お家騒動ですか?」
「はい、うちの会社がこんなに
大きくなったのは父の功績なんです。
昔、会社が苦しいときに父は持ち株を
売って資金繰りした事があって
叔父が株数で父を上回ったので
今年の取締役会で父を代表権のない
会長に追いやったんです」
「そう言う訳だったんですか」
「はい」
「そうだ、お父さんまだ社長に
返り咲く気持ちあるんでしょか?」
亮が真剣な顔をして聞いた
「もちろんあります。だから私はいい
情報を取れるんじゃないかと思って
会社にしがみついているんです」
「わかりました」
亮はにっこりと笑って言った
「今度お父さんに会わせて下さい」
「でも・・・突然じゃ父がおどろきます」
真紀子は恥ずかしそうに顔を赤らめて返事をした
「えっ?違います。DUN印刷の株の件です」
亮は勘違いしている真紀子の口を止めた
「ああ、そうですか」
真紀子はがっかりしたようすで返事をした
「実は僕がDUN印刷の100万株を持っていますので」
「えっ?あなたが?」
「おそらく、御社が資金繰りに株を売った時、
買ったみたいです」
~~~~~
阿藤の秘書から一文字にFAXが送られてきた
その内容は
山口と二人の男は現在行方不明
一人の男は銃刀法違反で逮捕
他の二人は今日中に保釈される見通し
長野で逮捕されていた二人は殺人未遂、
銃刀法違反拳銃所持
監禁の容疑でいまだ取調べ中、
現場には覚せい剤10g、拳銃3丁が
発見された。
「一恵山口先生は殺されたみたいだな」
「えっ?」
「たぶん中国マフィアに
拉致されて殺されたんだろう」
「女の子たちはどうしたのかしら」
「一緒に連れて行かれたんじゃないか」




