山口の家
亮達三人は森の車に乗って
葛西駅近くのファミレスに入った
そこには智子と葉子が待っていて
亮達を見つけ手を振った。
「お疲れ様」
亮は二人に言うと智子が様子を聞いた
「どう?」
「食事が終わったら直子さんたちが
こっちへ向って来ます」
「いよいよね」
葉子は久しぶりのミッションにわくわくしていた
「はい」
そこへ、恭子から亮の元へ連絡が有った。
「報告が遅くなってすみません。
200億円の融資のストップの処理できたわ」
「お疲れ様でした」
「それで、200億円余ったけど亮さんは使わない?」
「そうですね、ストレートHDの株でも買いましょうか?」
「面白いわね。やられたらやり返すわけね」
「はい、その通りです」
「いいわよ、Ⅾ1物産の資産状況ならすぐ融資するわ」
「調べたんですか?」
「ごめんね、癖なの」
「いいですよ、明日姉の方に連絡をしていただけますか?」
「はい」
亮は恭子に千沙子の連絡先の
番号を教えると電話を切った
そこへ、友子が入ってきた
「友子さん、遅くにすみません」
「大丈夫です」
亮と友子は席を離れ
隣のテーブルで話を始めた
「資金を全部友子さんに預けます、
ストレートHDの株を買ってください」
「はい」
友子は興奮で手に汗をかいていた
「私を信じてくれるの?」
「もちろん、父に聞いています。
友子さんは天才だって」
「うふふ、嬉しいです」
友子は幼い時から霊感があって
株の取引に負けたことが
無かった。彼のDUN製薬の
買い違い以外は元カレを庇う
為の物だった。
「大丈夫です、任せてください」
銀遊寿司では
山口たち四人はでカウンターに座り
寿司を食べ初めていた
「直子ちゃん、美喜ちゃんに彼氏がいるのかな?」
「いませんよ、私と同じ」
「本当か?」
「はい、昔男に騙されて保証人になって
苦しんだそうです」
「そうか、そうか」
山口はアゴに手をやりニヤリと笑った
隣の席では広島が美喜に話しかけた。
「私は美喜さんのファンでしたよ」
「ありがとうございます」
「それが、突然引退してしまって」
「そうですね、でも今の生活も好きですよ」
「今はどんな仕事を?」
「お弁当工場で働いています」
「本当ですか?もし良かったら援助します」
「ありがとうございます、
でも結構好きなんです。今の仕事」
美喜は笑って山口に見つから
ないように膝に手をやった
「先生美喜さんとはまだ
ダメですよ。私とまだなのに」
直子はすねたように言うと山口は笑った。
「うん、そうだな」
「でも、彼女の」
「うん」
山口は横の美喜のウエストラインを
見つめていた
それを広島怪訝な目で見ていた
「どうしたの?広島さん」
「いや、なんでも無いです。
さあ、どうぞお寿司頼んでください」
「はい」
亮はフェミレスでみんなと食事をしていると
美咲に電話をかけ進捗情報を知らせた
「わかったわ、
証拠が出たら山口の家宅捜査に入ります」
「お願いします」
「屋島さんの話では去年上場した五輪産業の
インサイダーで調べているからそれに一文字が
関わっていれば逮捕できるわ」
「そうですか、良かった」
「その前に一文字を屋島さんへの
傷害罪も立証できそうよ、
でもスパイ容疑は民事で企業が
訴えなければならないようね」
「分かりました、それで今日はかなり乱暴な事を
するのでその点宜しくお願いします」
「あはは、いいわよ。どんな事をするの?」
~~~~~
「ちょと、化粧直してきます」
「私も」
直子と美喜は一緒にトイレに立った
トイレの中で美喜は直子に
ピンク色のポーチを渡した
「これが例の物」
その中には黒いガムのような
シール状の物が三枚入っていた
「裏側を舐めると粘着力がつくのでそれで
貼ってください」
「はい」
美喜は携帯型のマウスウォッシュを手にとった
「それとこのマウスウォッシュをした後
フェラをすると10秒で発射するんだって」
「まあ凄い。また亮が作ったの?」
「はい、手に塗ってしごいてもいいらしいわ」
「うふふ、それは便利」
「それと、三分間だけ暗闇でも見える目薬」
「あはは、スパイ小説みたい」
「うんうん」
美喜と直子は大笑いをした
「では、スーパー口紅塗って行こうか」
二人は鏡を見ながら口紅を塗った。
四人が銀遊寿司を出ると
広島が美喜に話しかけた
「美喜さん、俺。先生に上手く話をしますから
このまま帰ってください」
「どうしたの?」
「いや、ちょっと」
広島は恥ずかしそうにうつむいた
「わかったわ、ありがとう」
美喜は山口に頭を下げ礼を言った。
「先生、ご馳走様でした私はここで」
「ん?一緒に行かんのか?」
「今日はお邪魔のようですから
二人でごゆっくり」
山口が直子の顔を見ると
上目使いで山口を見ていた
「ああ、そうだな。あはは」
「それでは失礼します」
美喜は山口に深々と頭を下げると
先に車の所に行っていた広島に
追いつき、車のシートの影でキスをした
「広島さんまたね」
美喜は手を振ってタクシー乗り場に向った
広島は突然の美喜のキスに驚き呆然としたが
その後媚薬の入った口紅の効果で
頭がクラクラとしていた
「美喜さん・・・・・」
広島は美喜の後姿を名残惜しく見ていた
~~~~~
美喜は歩きながらスマフォを
持つと亮に電話を掛けた。
「亮。直子さんに例の物、渡したわ」
「お疲れ様でした」
「私も今からそっちへ向います」
「助かります」
「はい、殿」
「殿はちょっと」
「あなたは私の雇い主ですから殿です」
美喜は亮の為に働く事にやりがいを感じていた。
美喜はタクシーに乗って葛西に向かった。
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「山口たちは銀座を出発しました」
「うん」
直子から連絡が有って亮がみんなに
話をすると森が店を出て行った
「では説明します」
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山口と直子は後ろのシートに座り
直子が山口に体を寄せた
「先生、ありがとう。美味しかったわ」
「うん」
直子はそう言って山口にキスをした。
「うう」
山口は直子の突然のキスに
驚き声を上げたが
そのまま舌を絡め合い
20秒ほどのキスを交わした
山口は興奮して直子の胸を
強く揉みスカートの中に手を滑らせると
「ダメよ先生。後でね」
「ああ」
山口は名残惜しそうに手を引いた
そして、直子のつけた口紅の成分は
山口の体内に吸収され
脳の中でくるくる回り
一気に山口を虜にさせた。
美喜は葛西に着き
ファミレスのドアを開けて
みんながいる奥の席に着いた
「お待たせしました、亮」
「お疲れ様、美喜さん」
「いいえ」
「じゃあ、みんなさん段取りを説明します」
「はい」
みんなが顔を近づけた
「まず、僕が山口邸に潜入して三分後に
家のブレーカーを三分間落とします」
「はい」
「その間に直子さんたちが
脱出してきます、そうしたら
すぐに二人を保護して逃げてください」
「分かりました」
そこに森からの電話が鳴った
「今山口が家の中に入ったぞ」
「了解です」
「さあ、行きますよ」
亮は、葉子、美喜、智子、めぐみに向かって言うと
やる気満々の四人は「はい」
そう言って亮達は歩いて山口邸の方に向った。
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直子が山口の家に入ると
応接室に案内された
「おい酒だ」
山口は千佳に向かって言うと
千佳は直子を睨みつけながら
「はい」
そう言って応接室を出た
「私は着替えてくるから
ちょっと待っていてくれ」
「はい」
直子は顔を傾げてニッコリと笑った。




